Perfume - 6th ALBUM「COSMIC EXPLORER」Perfume - 6th ALBUM「COSMIC EXPLORER」

Perfumeの6thアルバム『COSMIC EXPLORER』が完成した。宇宙の荒野を進む艦隊が思い浮かぶような重いビート、未知への憧れと不安を物語るミステリアスなメロディ、斬新なコーラスワーク。新機軸と言えるタイトル曲「Cosmic Explorer」は、自らを研磨し、進化し続けるPerfumeの力強さを象徴している。

「最後にできたこの曲の歌入れが終わり、中田さんが“アルバムも『COSMIC EXPLORER』でいいんじゃない?”と言ったとき、私たちも、“そう思ってました!”と。それくらい、すべてをまとめる圧倒的な存在感をこの曲に感じたんです」(かしゆか)
「あえてのド真ん中。この言葉を掲げた中田さんの本気に応えたいと、私たちも腹をくくった感じです」(あ~ちゃん)
「前例のない、道なき道を行くようなことを、君たちはしてるんだよ、と、あらためて言われてる気がしました」(のっち)

今回特筆すべきは、メイン以外にも、実に細かく録ったたくさんの歌声がレイアウトされている点。3人が生身の体で奏でる歌声そのものが、Perfumeサウンドにとって欠かせない魅力的な「楽器」であることがわかる。女性としての温度感が伝わるビビッドなアートワークも素敵だ。人知を超えるようなタイトルを謳いながら、端々に見え隠れする人間っぽさ。心の宇宙をこそ大事にするPerfumeの本質が逆説的に現れているようで面白い。

収録曲 / ライナーノーツ Written By Miho Fujii

01. Navigate

アルバムのオーバーチュアと言えるインスト曲。ランダム・アルペジオは宇宙船の機関室のデジタル・パネルのよう。悠久の時のなか、次元のわからない空間を、小惑星を縫って未知へと向かうイメージである。期待と不安が交錯する非常に静謐な世界。一筋の光のように見えてくるかすかなメロディが教えているのは、真に光明なのかブラックホールへの前触れか。心を遊ばせていると、ふいにシーケンスがカットアウト。強烈なタイトル曲へと突入する。

02. Cosmic Explorer

「Navigate」に導かれた世界で、いよいよ宇宙の探査に乗り出すといった勢いを感じる重いビートと、いわゆるメロディの字ハモではなく、単体で成り立つコーラスらしいコーラスに思わず引き込まれる。極めて低いパートはのっちが担当したという。「どこまでも広がる荒野が見えます。風がめっちゃ吹いていて、焔もバーッと上がってる。初めて聴いたとき全身鳥肌が立ちました」というあ~ちゃんの言葉は、この曲の世界観を言い当てている。テーマ・メロを歌うエンディングの少年のような歌声が耳から離れなくなるはず。

03. Miracle Worker

「Cosmic Explorer」とともにPerfumeの新機軸と呼べる楽曲。エニグマやディープ・フォレストなどを彷彿とさせるエキゾチックなメロディが魅力的だ。どこか遠い国に暮らす少数部族の歌声のサンプリングか、と、一瞬思う「♪fu~」というフレーズは、もちろん本人たちが歌ったもの。それぞれの周波数特性を生かした絶妙なサウンドメイクにうならされる。「中田さんの仮歌を忠実に再現しました」(のっち)という歯切れのいい歌いっぷりは、思わず真似したくなるポイント。

04. Next Stage with YOU

「入りがギターっていうのに驚きました。Perfumeのことを知らない人が、コレ何? と注目してくれたらうれしい」と、かしゆかが話すように、パキパキのリズム・カッティングから曲が始まるのが新鮮だ。『新世紀エヴァンゲリオン』の貞本義行が手がけたPerfumeの3Dアニメーションとメルセデス・ベンツ「新型Aクラス」とのコラボ曲。サビ一発と言っていいシンプルな構成で、インスト部分も多いので、ライブでどのように使われるかが楽しみだ。

メルセデス・ベンツ日本株式会社「Aクラス」CMソング

05. STORY

テキサスで毎年開催される音楽、映画、インタラクティブの祭典SXSWに、昨年Perfumeが招聘された際、中田ヤスタカが新曲として書き下ろした。現地での本番で「遥か遠いキミへ 届けたい」と歌い出したとき、「あ、これって、日本で応援してくれてる人たちへの歌だったんだ。中田さん、この光景を想像して書いてくれたんだって感動しました」とかしゆかは言う。海外初披露でありながら、日本語の数字を登場させているところに攻めの姿勢が感じられる。

06. FLASH (Album-mix)

映画『ちはやふる』の主題歌のアルバム版。3人ともが原作漫画のファンという。「まさにちはやふるの歌。“恋ともぜんぜん 違うエモーション”ってところが大好きです」とのっちが言えば、かしゆかも「静かな和のテイストから始まって、徐々に熱を帯び、サビで試合が始まる。曲が物語とリンクしていてうれしい」と分析。MVで武闘派Perfumeといった姿を見せている。勇ましいのにどこまでもエレガントなそのダンスは、間違いなく新境地と言える。

映画「ちはやふる」主題歌

07. Sweet Refrain (Album-mix)

テレビ朝日系金曜ナイトドラマ「都市伝説の女」の主題歌。イントロの景色の作り方、リズムの変化のつけ方などすべてが新たな発想で練られていて、全体のストーリーがクッキリ、ハッキリとした印象。ポップス感が増したと言っていいだろう。サウンドとしてハッとさせられるのが、2コーラス目のAメロ。ディストーション・ギターを素材に加えられたカウンター・メロディが非常に面白い。歌詞に着目すると「Miracle Worker」の姉妹曲のようにも思える。

テレビ朝⽇系金曜ナイトドラマ「都市伝説の女」主題歌

08. Baby Face

音も歌詞も声も「可愛い!」と言いたい1曲。リズム抜きの1コーラス目を聞くと、一瞬小節の頭がどこかわからなくなるのだが、そのギミックさえ愛おしいほど。「“かわいくって”とかね、響きがめちゃくちゃ気持ちいいんですよ」とあ~ちゃんもお気に入りだ。のっちは「今までもほんのりあったけど、これは完全に年下の男の子の曲。まぁ歳をとりましたね」と苦笑。「極端に音が少ないから、歌うとき緊張するかも」とかしゆかはライブを想像して心配気味だが、確実に癒しの1曲となるはずだ。

09. TOKIMEKI LIGHTS (Album-mix)

「チョコラBBシリーズ」CMソング。「STAR TRAIN」のカップリング曲だが、CMのため表題曲より先にレコーディングされた。「銀河を超えて 星屑たちの川上り」という歌詞が印象的だ。「そこから『COSMIC EXPLORER』につながったのか、先にアルバムのイメージがあってのコレだったのかはわからないけど、とにかくこの曲から始まった気がします」とあ~ちゃん。このアルバムを語るうえで重要な1曲だ。シングル時より全体的にスッキリとした太い音になっている。

エーザイ株式会社「チョコラBBシリーズ」CMソング

10. STAR TRAIN (Album-mix)

映画『WE ARE Perfume-WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』の主題歌。結成15周年、メジャーデビュー10周年を記念する一連のイベントを締めくくるライブで、アンコールを飾った重要な曲。イントロに加えられた和太鼓のリズムが、サビ前などにも登場することでスケール感が増し、シングル・バージョンよりさらにドラマチックな仕上がりになっている。「遥かなユニバース Wow 走れ STAR TRAIN」という歌詞は、『COSMIC EXPLORER』の序章のようである。

「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT 」主題歌

11. Relax In The City

本人たちが出演したサッポロビールのCM曲。脳の快感に直結するようなシーケンスと、ディレイ・ピアノのしずる感がなんとも爽快なポップソング。シンプルなメロディだが、実は細かいリズムに息遣いを含めた声の表情が巧みに埋め込まれている。これはPerfumeだからできる高度な歌ワザと言えるだろう。誰かに特等席をあげたいと願う気持ちがあれば、喧騒の街も心地よい場所になるよ、というメッセージがフワリと伝わるのが素敵だ。

サッポロビール株式会社「サッポロ グリーンアロマ」CMソング

12. Pick Me Up

Perfume×伊勢丹「Pick Me Up」コラボ曲。「Party Maker」の流れを汲むアグレッシブなパーティチューンだ。伊勢丹でコラボ開催中には、3人が細部にこだわって監修した「Perfumeダンスヒール」も売り出されて話題を呼んだ。10/15周年記念イベントの一環「第3回 Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、武道館!~」の課題曲でもあったため、世界中のPerfumeファンがこのMVの独創的なフリに熱狂した。3人の声の個性の生かし方がクリアに見える1曲。

Perfume×伊勢丹 「Pick Me Up」コラボソング

13. Cling Cling (Album-mix)

「チョコラBBシリーズ」CM曲。サビ始まりの冒頭部分がハーフになるなどサイズ・エディットが施されている。音数を減らして歌を際立たせる部分を作るなどメリハリもつき、歌詞の世界により入りやすい仕上がりになった。サビのコード感も変わったことから、シングル時にあった中華風味は影を潜め、よりミステリアスなムードが漂うように。全体のトーンが少しスモーキーになったからか、延々続く鳴り物の響きが耳に飛び込んでくるようになったのが面白い。

エーザイ株式会社「チョコラBBシリーズ」CMソング

14. Hold Your Hand

NHKドラマ10「サイレント・プア」主題歌。なんといっても話題だったのが、ファンから募った手書き文字をつなげて作られたリリック・ビデオだ。曲をリリースして終わりではなく、曲から始まる聴き手とのコミュニケーションを大事にするPerfumeが見え、その人間味がまたファン層を広げた。3度目の海外公演でも、グローバルサイトを通じて送られてきたファンからの手書き文字がスクリーンに登場。音楽を通したつながりを信じるPerfumeのシンボル曲と言えるだろう。

NHKドラマ10「サイレント・プア」主題歌

※ (Album‐mix)はアルバム用にアレンジされたVer.になります。

New Album「COSMIC EXPLORER」2016/04/06 Release!!

  • 【初回限定盤A】
    (CD+CD+Blu-ray)
    品番:UPCP-9013
    価格:¥4,644 (tax in)

  • 【初回限定盤B】
    (CD+CD+DVD)
    品番:UPCP-9014
    価格:¥4,212 (tax in)

  • 【通常盤】
    (CD)
    品番:UPCP-1002
    価格:¥3,240 (tax in)

<初回限定盤特典 CD>

特典CDには、映画「ちはやふる」の主題歌「FLASH」を特別収録!!

  • FLASH
  • FLASH -Original Instrumental-
  • Perfumeのただただラジオが好きだからレイディオ! 2
<初回限定盤特典 Blu-ray、DVD>
  • FLASH -Video Clip-
  • Hold Your Hand -Lyric Video-
  • 2014年7月14日 Perfume “Cling Cling” World @原宿アストロホール 「Cling Cling」
  • 2015年12月31日 第66回NHK紅白歌合戦「Pick Me Up」歌唱・舞台裏ドキュメント

映画「ちはやふる」主題歌「FLASH」配信中!

Perfume FLASH

  • iTunesで購入
  • レコチョク

STORE

  • iTunesで購入
  • レコチョク
  • A!SMART
  • amazon.co.jp
  • ぐるぐる王国
  • HMV
  • TOWER RECORDS
  • TSUTAYA
  • 銀座山野楽器
  • 楽天ブックス
  • 新星堂WonderGoo
  • UNIVERSAL MUSIC STORE