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「大不正解」Music Video (Short Ver)
映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』 主題歌特別映像【HD】 2018年8月17日(金)公開
映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」 本予告 2018年8月17日(金)公開
映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」主題歌として制作されたこの曲は、エモーショナルなメロディのアッパーチューンに仕上がっている。ロックバンドとしての熱量を前面に押し出した本作について、清水依与吏(Vo/G)、小島和也(Ba)、栗原寿(Dr)に聞いた。
――ニューシングル「大不正解」は、映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」主題歌。清水さんは以前から“銀魂”のファンだったそうですね。
清水 はい。週刊少年ジャンプをいまも読み続けているんですよ(笑)。「ONE PIECE」も「NARUTO」も初回から読んでますが、そのなかで「銀魂」は少し亜流なのかなと思っていて。まず、主人公にやる気がないじゃないですか。もちろん「これぞ少年ジャンプ!」というシーンもあるんだけど、基本的にだいぶヒネくれてる気がしていて。そこにすごく共感できるんですよね。
――今回の主題歌のオファーがあったときも、曲のイメージはすぐに浮かんできた?
清水 そうですね。ただ、これまで主題歌になった曲は恋愛モノが多かったし、「銀魂」のような戦いや友情がテーマになっている作品の主題歌は、あまりイメージないかなと思って。だから先に何曲か作って、映画のスタッフの方に聴いていただいたんです。そのなかで選んでもらったのが「大不正解」の原型になった曲ですね。
――すごく熱量の高い楽曲ですよね。ライブハウス出身のロックバンドとしての表情が強く感じられるというか。
清水 ライブに来たことがある人、ライブDVDを観たことがある人はわかってくれると思うんですけど、そういう人ばかりではないというのもわかっていて。「大不正解」のような曲をシングルとして出せるのは嬉しいですね。この曲は蔦谷好位置さんにプロデューサーとして入ってもらっているんですが、ここまでシンセや打ち込みの音を取り入れたのも初めて。バンドのグルーヴも活かされているし、ハイブリッドな感じになっていると思います。
栗原 リズムパターンも今までにない感じだし、音作りにもしっかり時間をかけました。
小島 依与吏、蔦谷さんのイメージを汲み取りつつ、カタチにしていった感じですね。
――「僕等は完全無欠じゃ無い」から始まる歌詞も強烈でした。
清水 映画サイドからは「熱い友情をテーマにしてください」という話があったんですが、じつはいちばん避けてきたテーマなんですよ。友情を描いた漫画や映画は好きなんだけど、「もしかしたら自分のなかで友情という感覚が欠落しているのかも?」と思うくらい(笑)、よくわからないんですよね。メンバーやスタッフもそうですけど、ずっと一緒にいれば情が移って、大事にしたいなとは思ってますけどね、もちろん。地元に帰ったときに会うヤツらは友達なんだろうけど、仕事の話というか「今こういうことをやっていて、今後はこうしていきたい」みたいな話が中心なんですよ。それが自分にとっての友情なのかもな、と。
「銀魂」もそうだと思うんです。登場人物たちの関係は戦友に限りなく近いし、目的だったり、守るべきものを共有することでつながっていて。そのあたりを意識しながら歌詞を書いてましたね。
小島 「大不正解」の歌詞を読むと、依与吏の友情に対する考え方がわかるような気がしますね。最後の「まぁ好きに呼べばいい」もそうですけど、言葉で説明するようなものだと思っていないというか。
栗原 歌い出しの歌詞もインパクトがあるし、Bメロの「言葉は2層 面もそう」あたりは自然に歌いたくなるような感じがあって。
清水 らしくない陰の踏み方をしてますからね(笑)。ずっと意味を重視して歌詞を書いてきたせいもあって、言葉の鳴りを楽しみたいところもあったんですよね。曲のスピードも速いし、そのときは全部聴き取れなくても、あとで歌詞を読んで「あ、こういうことを歌ってたんだ」という感じになるのもいいかなと。
――カップリングには「強化書」「ロンリネス」を収録。
清水 時期は違うんですが、どちらもバンドで合宿に入ったときに出来た曲です。シングルの表題曲はドラマや映画に提供することが増えているので、カップリングにはバンドでスタジオに入って作った曲を入れたくて。「強化書」は「ちょっと変わったコード進行で作ってみたい」というアイデアから出来た曲。歌詞はリアルタイムというか、いま感じてることを書いているんですけどね。
栗原 30代から40代くらいの男性には特に響く歌詞だと思います。「本当はこうなりたかったのに、現実は違う」ということは誰にでもあると思うし、ため息をつきながらも、またがんばろうと思わせてくれる歌詞だなと。
清水 立場はそれぞれ違っていても、「諦めました」「届きませんでした」という結論には至っていないというか。周りの人に「もうムリだよ」と言われたとしても、自分だけは「まだゲームは終わってない」と思っている、そういう感覚を歌っているのかもしれないですね。
――「ロンリネス」はどんなアイデアがもとになっているんですか?
清水 オクターブを使ったメロディだったり、サビでシンプルになるドラムだったり、ギターをけっこう重ねてみたり、「こういうことやったらおもしろいんじゃない?」を詰め込んでる曲ですね。デモを作ってるときに「ロンリネス」と歌ってたから、歌詞はそこから膨らませてました。テーマとしては、孤独を楽しめないということかな。
小島 この曲は僕が初めてボーカルのセレクトをやったんですよ。
清水 自分でボーカルをセレクトすると、どうしても神経質になっちゃうし、“歌って、聴いて、歌い直して”を繰り返すのって大変なんですよ。和也は判断も早いし、任せて良かったなと思いました。歌詞やボーカル録りを聖域にしていたというか、自分だけでやり過ぎていたところがあるんですよね、いままで。メンバーに任せられるところを増やすことで、辛さの幅を少しでも狭くできたらな、と。
――シングルの特典映像にはレコーディングの様子やミュージックビデオを収録。演奏シーンをメインにしたMVは久しぶりですね。
清水 「青い春」以来じゃないかな。ラブソングのMVにはどうしても女の子に出てもらいたくなるんだけど(笑)、「大不正解」はそうじゃないので。今までずっとテレキャスターで撮影してたんですけど、今回はレコーディングで使ったレスポール。最初は違和感がありましたね(笑)。
小島 ずっとストラップの位置を気にしてたからね(笑)。
――さらにexclusive movieという名のバラエティ風の映像も。
清水 前回のシングル(「瞬き」)の特典映像もそうだったんですけど、あの枠は完全にバラエティ番組ですね(笑)。
小島 今回はわざわざ海外まで行きましたからね(笑)。
清水 おもしろいので、ぜひ楽しみにしてください。いまやシングルCDを手に取ってもらえるのがすごいことだし、手にした人しか観られないモノ、ここだけでしか観られないメンバーの姿をお届けできたらいいな、と(笑)。
――CDジャケットについては?
清水 場合によって違うんですけど、今回はこちらから「こういうイメージにしてください」と言いたくなって。デザイナーの吉永祐介さんと直接話をしたら、その場で「こんな感じかな?」と提示してもらって、それがすごく良くて。MVを撮ってくれた丹さんもそうなんですが、制作がすごくスムーズだったんですよ、今回。「大不正解」の歌詞やメロディ、サウンドで、俺たちが何をやろうとしているのかがすぐに伝わったというか。そういう曲が作れたのは良かったなと思いますね。
取材・文/森朋之
キャスト:
小栗旬
菅田将暉 橋本環奈 / 柳楽優弥 三浦春馬
窪田正孝 吉沢亮 勝地涼 夏菜 戸塚純貴
長澤まさみ 岡田将生
ムロツヨシ キムラ緑子 佐藤二朗
堤真一 中村勘九郎 堂本剛
原作:「銀魂」空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
脚本/監督:福田雄一 音楽:瀬川英史
主題歌:back number「大不正解」(ユニバーサル シグマ)
製作:映画「銀魂2」製作委員会 制作プロダクション:プラスディー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©空知英秋/集英社 ©2018 映画「銀魂2」製作委員会