1. HAPPY BIRTHDAY
2. エキシビジョンデスマッチ
3. ジャスティスインザボックス
4. HAPPY BIRTHDAY (instrumental)
5. エキシビジョンデスマッチ (instrumental)
6. ジャスティスインザボックス (instrumental)
「HAPPY BIRTHDAY」music video、making of studio recording & music video & photo session
「back number dome tour 2018 "stay with you"」digest movie
※三方背BOX仕様
「HAPPY BIRTHDAY」MV
ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の主題歌になっているback numberのニューシングル「HAPPY BIRTHDAY」は片思いのせつなさがリアルに伝わってくる曲であると同時に、悲しみを浄化していくピュアなパワーが宿っている曲だ。「ハッピーバースデイ」という言葉を使いながら、こんなにもせつない歌を作ってしまうところも、せつないだけで終わらず、片思いの人にさり気なく寄り添っていく懐の深さが備わっているところも素晴らしい。この最新作についてメンバー3人に聞いていく。
――「HAPPY BIRTHDAY」はドラマの話が来てから作ったんですか?
清水 いえ、もともとあった曲なんですよ。台本を読ませていただき、ドラマの中で流れた時に違和感がないように気を付けて、細かいところは変えましたけど、根本は変えてません。ドラマの内容と誕生日は特に関係ないんですが、いけるんじゃないかと思い、制作サイドに聴いてもらったら、これがいいと選んでいただきました。
キャスト: | ||
深田恭子 | 永田崇人 | 安達祐実 |
堀家一希 | ||
永山絢斗 | 櫻井圭佑 | 皆川猿時 |
横浜流星 | 若林拓也 | 生瀬勝久 |
中村倫也 | 加藤小夏 | |
黒崎レイナ | 檀 ふみ | |
髙橋 洋 | ||
吉川 愛 | 石丸謙二郎 | |
鶴見辰吾 |
製作: | 脚本: |
ケイファクトリー | 吉澤智子 |
TBSテレビ | |
演出: | |
原作: | 福田亮介 ほか |
持田あき | プロデューサー: |
「初めて恋をした日に読む話」 (集英社「クッキー」連載) |
有賀 聡(ケイファクトリー) |
番組公式HP http://www.tbs.co.jp/hajikoi_tbs/ |
ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の主題歌になっているback numberのニューシングル「HAPPY BIRTHDAY」は片思いのせつなさがリアルに伝わってくる曲であると同時に、悲しみを浄化していくピュアなパワーが宿っている曲だ。「ハッピーバースデイ」という言葉を使いながら、こんなにもせつない歌を作ってしまうところも、せつないだけで終わらず、片思いの人にさり気なく寄り添っていく懐の深さが備わっているところも素晴らしい。この最新作についてメンバー3人に聞いていく。
――「HAPPY BIRTHDAY」はドラマの話が来てから作ったんですか?
清水 いえ、もともとあった曲なんですよ。台本を読ませていただき、ドラマの中で流れた時に違和感がないように気を付けて、細かいところは変えましたけど、根本は変えてません。ドラマの内容と誕生日は特に関係ないんですが、いけるんじゃないかと思い、制作サイドに聴いてもらったら、これがいいと選んでいただきました。
――そもそもどんなきっかけから生まれたんですか?
清水 ツアー中って、あまり曲を作ったことがなかったので、やってみたらどうだろうって思ったのがきっかけですね。その頃、詞先(歌詞を先に作るやり方)の曲が著しく少なくなっていたので、歌詞から作りました。最初に“ハッピーバースデイ 片思いの俺”というフレーズが出てきたので、この曲が歌ってほしいのはそういうことなんだろうなと思って、そこを大切にしつつ。メロディもスッと出てきたので、やっぱり曲先より詞先が楽しいなって、その後、詞先の曲が増えました。
小島 俺らはライブで初めて知ったんですよ。依与吏がMCで「曲が出来ました」って話したので、あっ、そうなんだって(笑)。
清水 俺の誕生日に作った曲で。その直後のライブのMCで、「自分の誕生日に好きな女の子から連絡が来ない、みたいな歌です」って説明したら、お客さんからクスクス笑い声が聞こえてきた。「いやいや、フィクションだよ」みたいな(笑)。
――「HAPPY BIRTHDAY」というタイトルとは裏腹に、片思いが描かれていて、とてもせつない曲です。
清水 ドラマの方からも「片思いの感じがいいですね」みたいな感想はいただいて。一体、登場人物の誰の歌なのか、自分でもよくわからないんですが、俺たちの曲史上、もっとも相手と脈のない歌なんじゃないかと思います(笑)。
――演奏はどんなことをイメージしてやったのですか?
栗原 言葉とメロディがしっかり入るような演奏を心がけていました。ドラムの音作りにはかなり時間がかかったんですが、結果としていい方向になったと思います。
小島 ギターもドラムも強い感じだったので、一緒になって録れたらいいなと。きちんと演奏するよりは、曲本来の力を信じて、クリックに惑わされず、どっしり演奏することを心がけました。
清水 あえてクリックからズラしたりしました。ヨレているけど、そのスリリングさが曲に合っていると思います。
――小林武史さんがアレンジ、プロデュースで参加してます。
清水 俺らだけでやると、地味になるかなと思ったので、フルコーラスをアコギで作った後で、「全体を見てください」とお願いしました。小林さんのアレンジも二人の演奏も、曲を真っ直ぐさのあるものにしてくれていて、感謝してます。怨念が漂う歌になるのかと思いきや、予想外にさわやかになりました(笑)。
――ドラマで流れているのを聞いて、どう感じましたか?
清水 ドラマが最終的にどうなっていくのか、俺らも知らないので、楽しみですよね。コミカルで楽しいドラマではあるんですが、ドラマが進んでいって、このシーンで流れるのか! って思ってもらえたら、いいのかなと。
――不思議な浄化作用のようなものが備わってますよね。
清水 片思いの人が聴いた時に、聴かなきゃ良かった、みたいなしんどい曲にはしたくなかったんですよ。しんどい時って、自分のことを皮肉れると、良い方向に向かえるかもしれないので、「誕生日おめでとう」って自分で自分に言ってみるという。
――MVはどんなことを考えて制作しましたか?
清水 演奏シーンに関しては、俺らの歌というよりも、「ハッピーバースデイ、片思い」と言ってる人に向かって、BGM的に演奏するのがいいかなと。それで誰もいないレストランという設定にしてもらいました。「オールドファッション」はストーリーがあって、わかりやすい映像だったんですが、今回は抽象的な要素の多い映像になりました。光の感じ含めて、曲の一番大事なところが余さず映ってる気がします。
小島 MVだけ観ても、楽しめる作品になったと思います。
――撮影で印象に残ったことはありますか?
栗原 光もいい感じだったので、素敵な撮影だったんですが、屋外で上に屋根のないところだったので、とにかく寒かったです(笑)。
――モノトーンのジャケットも印象的です。これは?
清水 白のイメージがありました。誕生日って、自分が生まれた日なので、自分の意志は関与してないんですが、その瞬間をうれしいと思ってくれた人がいたんだと思うんですよ。自分が34歳になった時のメールの一番乗りは母親で。さすが、うちのおかあちゃん、なかなかだなって(笑)、以前より素直に受け入れられるし、感謝の気持ちが自然に湧いてくるし、意地とか余計な感情を全部抜いたら、誕生日って、真っ白なものなんじゃないかなって。
――2曲目の「エキシビジョンデスマッチ」は疾走感あふれるバンドサウンドが展開される曲ですが、変拍子になったり、ストリングスが入ったり、メリハリがあって切れ味が良くて、気持ちいいです。
清水 バンドでセルフ・プロデュースでガシガシした曲って、結構、やってきているので、ストリングスを入れたらどうだろうって話になり、でも誰も弾けないし、書けないので、ツアーにキーボードで参加してくれている村田昭さんに、「こんな雰囲気で」とお願いしました。それをここまでやっていただいて、天才です。
――闘志が詰まった歌詞にも胸が熱くなりました。
清水 ジャンケンがどうのこうのという構想は最初からあったんですが、なかなか最後まで書き切れなくて。これはなんの歌なんだろうってずっと考えていたんですが、たまたま後輩に相談事をされたことがきっかけとなって、アンサーではないんですが、「こういうことでいいんじゃないのかな」っていう応援歌プラスαみたいな歌になりました。
栗原 この曲の演奏は大変でしたけど、変拍子のところもかっこ良くなったし、ライブでやると盛り上がると思いますね。
清水 この曲、寿はメチャクチャ練習してたよね。
栗原 いまだに練習してます(笑)。ライブでビシッと決めたら、観客のみなさん、爆発すると思うので。
小島 データのやりとりをしながら作ったんですが、コードを間違えて、ベースを付けちゃったんですよ。でも依与吏が「これ、おもしろいから、じゃあ、ギターを変えるわ」って。
清水 ちょっとヘンなところに行ってるのがおもしろいという。歌詞も矛盾みたいなものがテーマになっていますしね。矛盾というか、最強なんて存在しないってこと。あいつはあの人に負けるけど、あの人も別の人に負ける、みたいな。だから負けをネガティブにとらえなくていいんじゃねって、歌いたい気分だったんでしょうね。
――3曲目の「ジャスティスインザボックス」はSNSやネットが発達した今の世の中へのシニカルなまなざしのある曲です。でありつつ、演奏はリラックスしているところがいいですね。
清水 これも歌詞から作った曲なんですが、「2人も一緒に歌詞を書いてよ」って言ったんですよ。最初、冗談だと思ったみたいで、とりあえず俺が書くところに一緒にいてよって言って、単語やヒントをもらって、俺が辻褄を合わせていくやり方。だから本当は「作詞:back number」なんですけど、今さらそう表記すると、これはバンドからのメッセージだ、みたいに大げさに勘ぐられるかなと。もっと緩い感じで作った曲ですね。和也からは2文字くらいですし(笑)。
小島 2文字もあったかな(笑)。
清水 サビ頭の“起動”という言葉は寿がボソッといったことだったり。「“再起動”を入れたい」って言ったのは和也だったり。これまでひとりで部屋にこもって書いた経験しかなかったので、2人がいる前で、2人から出てきた言葉に帳尻合わせをしながら書くのはおもしろかったですね。
栗原 機材をセッティングしてから、スタジオを出て、ブースで3人で座ってやっていたんですが、歌詞を書くというよりも、普段のスタジオ作業の間の休憩中、みたいな雰囲気でした。
――力の抜けた良さも、演奏から伝わってきました。
小島 そんな経緯で作詞が完成したこともあって、普段使っていない楽器を使いたいよねってことになり、今まではだいたいジャズベースを使ってたんですが、ツルツルの弦を張ったSGベースで演奏したので、おもしろい音になっていると思います。
栗原 ドラムはフレーズ自体はシンプルなので、音尻で遊ぶ、みたいなニュアンスで、暴れる感じで演奏しました。
清水 テーマはいつもと違った音、ヘンな音で録りたいということでしたね。普段とは違う作り方をすることによって、この曲以降、また新たな気持ちで制作が出来ている気がします。
――2015年12月発表の『シャンデリア』以来となるアルバムもまもなく完成の予定です。
栗原 まだ完成してないんですけど、今まで以上に絵が浮かぶような1枚になるんじゃないかなと思います。
――新境地をたくさん開拓した作品になりそうですね。
小島 完成して、マスタリングが終わって、通して聴くのがとてもたのしみですね。
清水 この間にシングルをいっぱい出しているんですが、「瞬き」の前くらいから自分の内面と向き合いながら、曲作りをしてきているんですよ。そういう意味では、一貫したところのある作品になるんじゃないでしょうか。聴き流しがしづらいというか、じっくり聴いていただける作品になると思います。