オール・アバウト・ホワイトアルバム:楽曲解説

『ホワイト・アルバム』ニュー・エディション

Photos by John Kelly © Apple Corps Ltd.

2018年は『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』が発売されてから半世紀となります。
今回発売される50周年記念エディションの内容や聴きどころを、アルバムにまつわるエピソードもまじえながら解説します。

最終更新日:2018/10/17

A面 (10/10 UP)

バック・イン・ザ・U.S.S.R.
『サージェント・ペパーズ…』以降頻繁に使われるようになった効果音(ここではジェット音)で幕を開ける『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』のオープニング曲。ポールが書いたストレートなロック・ナンバーである。その効果音に続いてタイトなドラムが入ってくるが、リンゴが一時バンドを脱退していたため、叩いているのはポールである。曲名はチャック・ベリーの「バック・イン・ザ・U.S.A.」(59年)をもじったもので、コーラスはビーチ・ボーイズのパロディ。コーラスのアイディアは、68年春にインドに同行したビーチ・ボーイズのマイク・ライヴの提案だったという。物語性の高い歌詞を含めアメリカを茶化した快作で、ポールの近年のライヴでも欠かせない曲となっている。今やビートルズの代表曲のひとつと言ってもいいだろう。ジョンの6弦ベースもいい。「火の玉ロック」や「ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン」のヒットで知られる往年のロックンローラー、ジェリー・リー・ルイスのように歌おうとしたとポールは語っている。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク5(インストゥルメンタル・バッキング・トラック)が収録されている。
ディア・プルーデンス
68年春のインドでの瞑想時に、部屋に引きこもっていたプルーデンス・ファーロウ(ミア・ファーロウの妹)を外に引っ張り出そうとしたジョンが、その時の出来事を元に書いた曲。「ジョンが歌って聴かせたら良くなった。瞑想より誰かと話す必要があったんだ」とポールが言っているので、その時に即興的に曲の一部はできたのかもしれない。「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」のエンディングのジェット音に被さるように徐々に始まるイントロが印象的だ。16ビートを刻むハイハットの使い方がリンゴにしては珍しいと70年代には言われていたが、これもドラムはポールが叩いている。
「スーパー・デラックス・エディション」には、ヴォーカル、ギター&ドラムスのみの初登場の音源が収録されている。
グラス・オニオン
ビートルズの過去の曲――「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「アイ・アム・ザ・ウォルラス」「レディ・マドンナ」「ザ・フール・オン・ザ・ヒル」「フィクシング・ア・ホール」の曲名や歌詞の一部を盛り込んだジョンならではのナンセンスな曲。特に“The walrus was Paul”の一節が印象的だが、ジョンに言わせると「みんなを混乱させてやれと思って」のことだという。ようやくリンゴもドラムで加わり、「68年のビートルズ・サウンド」を聴かせている。ジェフ・リンはこの曲に影響を受けてELOを結成したという。たしかに、ジョージ・マーティンによるエンディングのストリングスなどはELOへの影響が大きい。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク10が収録されている。
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
ビートルズの、というよりもポールの代表曲と言ってもいいような、全編、ポールならではのポップ・ソング。スカのリズムを取り入れた斬新なアイディアと、呪文のような曲名が面白い。曲名は、ナイジェリアのコンガ奏者、ジミー・スコットの口癖“Ob-la-di Ob-la-da life goes on”を引用したという。主人公を2人設定したポールの歌詞も面白い。市場に屋台を出して商売をしているデズモンドと、家事に精を出し、夜にはおめかししてバンドで歌うモリー。しかしポールは最後にデズモンドとモリーの名前を逆に歌い間違えてしまう。“両刀遣いか女装趣味かみんな不思議がるからそのままにした”(ポール)というオチはこうして生まれた。当時、日本では「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」とのカップリングでシングル・カットされた。ポールが近年のライヴで取り上げるようになった曲でもある。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク13が収録されている。
ワイルド・ハニー・パイ
「ハニー・パイ」をポールがアコースティック・ギターでアドリブでやったお遊び的な1曲だが、レコーディングは「ハニー・パイ」より早い。曲名は、もうひとつ、ビーチ・ボーイズの67年のアルバム『ワイルド・ハニー』をもじったもかもしれない。「〈ヤー・ブルース〉を物置で録音したばかりで、まだ実験的な気分に浸っていた。インストゥルメンタルの断片だけど、パティが気に入ったので入れることにした」とはポールの弁。1テイクしかレコーディングされていないため、50周年記念エディションには、イーシャー・デモも別テイクも収録されていない。
コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル
初めて女性ヴォーカルが加わったビートルズの曲。“女性”とはもちろんオノ・ヨーコのことで、作者はもちろんジョンである。この曲はインドでのマハリシのキャンプで知り合ったリック・クックという男性の実話を元に、西部開拓の伝説的人物バッファロー・ビルとジャングル・ジムという50年代のテレビ番組のキャラクターを合わせて“典型的なアメリカ人”を揶揄したもの。イントロの超絶フラメンコ・ギターはメロトロンにプリセットされている音源で、キング・クリムゾンのライヴでロバート・フリップがそれとわかるように流していた。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク2が収録されている。
ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
「コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル」のエンディングのジョンの“Eh up!”という掛け声に導かれて始まる、ジョージのビートルズ時代の代表曲。ジョージのソロの弾き語りによるアコースティック・ギターのみの初期ヴァージョンは『アンソロジー 3』でも聴けたが、ジョージはエリック・クラプトンをスタジオに連れてきて、より激しいロック・ヴァージョンに改変した。クラプトンに声をかけたのは、「いい曲だと思っていたのに、何度レコーディングしても他の3人が興味を示してくれなかったから」(ジョージ)だったという。
「スーパー・デラックス・エディション」には、アコースティック・ヴァージョンと、初登場のテイク2、サード・ヴァージョン(テイク27)が収録されている。
ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
ジョージ・マーティンが持っていた銃雑誌の記事にあった“撃ったばかりの銃”というフレーズをヒントにジョンが書い曲。曲名がドラッグとセックスを匂わせるという理由でBBCでは放送禁止になった。“あらゆるタイプのロックンロールを盛り込もうとした”とジョンが言う、タイプの異なる3つの曲を混ぜ合わせた展開は「アイ・ウォント・ユー」などに似ているが、テンポやリズムの定型がジョンの頭にはハナからないかのような構成にもかかわらず、曲としてひとつに違和感なくまとまっているのがすごい。曲が3重構造なら、歌詞も思わせぶりだ。ジョンによると、“Mother Superior(女子修道院長)”はオノ・ヨーコのイメージだそうだ。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク19が収録されている。

B面 (10/17 UP)

マーサ・マイ・ディア
『ザ・ビートルズ』のLPのB面には、動物をテーマにした曲が多い。その1曲目は、ポールが長年飼っていたシープドッグをテーマにした、ピアノによる抒情的な曲である。ポールのワンマン・レコーディングによるもので、基本テイクは1テイクだけで終了している。メロディだけでなく、曲の構成やアレンジも完璧で、ジョージ・マーティンのアレンジによるホーンとストリングスも効果的である。「自分のピアノの演奏レベルを超えたものだったから、弾くのはかなり難しい」とポールは言うが、いまだにライヴでは一度も演奏されていない曲である。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のブラス・アンド・ストリングスなしのテイクが収録されている(イーシャー・デモはなし)。
アイム・ソー・タイアード
「アイム・オンリー・スリーピング」に続くジョンの“無気力状態”が歌い込まれた曲。こちらはインドでの瞑想の日々に疲れきったジョンの心情が歌われている。「昼間はずっと瞑想しているから、夜は眠れないんだ。好きな作品だよ」とはジョンの弁。曲の最後に入るジョンのちょっとしたつぶやきは、何と言っているのか聴き取りにくいが、“Monsieur, Monsieur, how about another one?”である。次の曲への繋ぎに入れているということは、“もう1曲いかが?”ということかもしれない。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク7とテイク14が収録されている。
ブラックバード
『ザ・ビートルズ』には、ポールのアコースティック・ギターによる秀作が多い。そうした中でも、これはポールの代表曲のひとつに挙げられる。2013年の日本公演でポールがMCでも言っていたけれど、アメリカで公民権運動が盛んになり、人権問題で苦しんでいる黒人女性を「クロウタドリ」に譬えて励ますために書いた曲である。ポールは、ジョージが弾いていたバッハの『リュート組曲第1番』の「ブーレ」をヒントに書いたという。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク28が収録されている。
ピッギーズ
ジョージの曲は『ザ・ビートルズ』のLPの各面に1曲ずつ入っているが、B面に収められているのが、豚をテーマにしたこの曲。だが、実際には、人間を豚に見立てて皮肉った内容になっている。ジョンは“フォークとナイフで自分のベーコンを食ってる”という痛烈な1行を提供した。アルバム制作途中で休暇に入ったジョージ・マーティンに代わってセッションに立ち会うようになったクリス・トーマスが、バロック調の格式高いハープシコードを弾き、曲に色を添えている。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク12(インストゥルメンタル・バッキング・トラック)が収録されている。
ロッキー・ラックーン
物語性の高い曲を書くのはポールの得意技だが、この曲はその代表的な1曲。ロッキー少年のドタバタ劇をトーキング・ブルース調の歌い出しで始め、カントリー&ウェスタン調に仕上げてアメリカ人を皮肉った展開は、ジョンが書いた「コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル」にも通じる味わいである。「ギデオンが配った聖書を巡ってのいざこざに僕が付き合うと思うかい?」とジョンは語っているものの、ビートルズとしては最後となるハーモニカでポールを援助。ジョージ・マーティンも間奏でホンキー・トンク調の粋なピアノを弾いている。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク8が収録されている。
ドント・パス・ミー・バイ
リンゴ初の自作曲。63年のラジオ・インタビューですでに半分ぐらい作っていると話していたが、その5年後にやっとレコーディングにこぎつけた。ちなみに、これ以前にリンゴの名前がクレジットされているのは共作曲「消えた恋」「フライング」の2曲だけだった。いかにもリンゴ好みというカントリー&ウェスタン調で、ジャック・ファロンによるフィドルも名調子である。曲が曲だけに(?)、ジョンとジョージは不参加。
「スーパー・デラックス・エディション」には、『アンソロジー 3』にも収録されていた、この曲の冒頭に収録予定だった「ア・ビギニング」(テイク4)と、初登場のテイク7が収録されている(イーシャー・デモはなし)。
ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード
当時、ローリング・ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」への返答歌とも言われたようだが、ポールは、インド滞在時に猿が“おおっぴらにやってる”のを見て思いついたというから、十分に性的意味合いの強い曲である。ジョンとジョージが「グラス・オニオン」の仕上げの真っ最中だったので、ポールはリンゴだけを誘ってレコーディングしたが、その仕打ちに、おそらく自分で歌いたかったジョンは傷ついたそうだ。「アイディアがジョンっぽくて、ジョンになり代わって僕が作ったんだ」とはポールの弁。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク5が収録されている(イーシャー・デモはなし)。
アイ・ウィル
ポールはこの手のアコースティック・バラードはお手のものだ。『ザ・ビートルズ』の中では「ブラックバード」と並ぶ傑作だが、レコーディングは難航し、67テイクまでいった。長いセッションの合間に、今回の50周年記念エディションの「スーパー・デラックス・エディション」にも入っている「ステップ・インサイド・ラヴ」(ポールが68年初めにシラ・ブラックに贈った曲)や「ロス・パラノイアス」「キャン・ユー・テイク・ミー・バック?」をアドリブで演奏した。「メロディだけで完璧な作品。たまには運良く素晴らしいメロディができることがある。インドでドノヴァンが気に入ってくれた」とポール。ポールの“マウス・ベース”も素晴らしい。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク13とテイク29が収録されている(イーシャー・デモはなし)。
ジュリア
ジョンが17歳の時に交通事故で亡くなった母ジュリアへの思いを、歌詞に出てくる“Ocean Child”ことオノ・ヨーコへの思いと重ね合わせたアコースティックの名曲。ビートルズ時代のジョンの唯一のソロ・レコーディング曲である。詩的な歌詞と優しいメロディにジョンのナイーヴな側面が表わされているが、歌詞の一部はヨーコが手伝ったという。インド滞在時にジョンがドノヴァンに教えてもらったスリー・フィンガー・ピッキングも印象的だ。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場の2つのリハーサル・テイクが収録されている。

C面 (10/17 UP)

バースデイ
『ザ・ビートルズ』のLPC面――2枚組の2枚目の1曲目に収録されたポール作のストレートなロック・ナンバー。「デイ・トリッパー」と同じく、一度聴いただけで覚えられてしまうギター・リフが快調だ。セッションの合間にポールの家に4人で行った際、リトル・リチャードやジーン・ヴィンセントなど往年のロックンローラーをフィーチャーした映画『女はそれを我慢できない』(56年)をテレビでたまたま観て、それに触発されてスタジオに戻って一気に完成させた曲だという。ポールが近年のライヴでたまにレパートリーに取り入れる曲でもある。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク2(インストゥルメンタル・バッキング・トラック)が収録されている(イーシャー・デモはなし)。
ヤー・ブルース
リンゴのカウントに導かれて久しぶりにジョンの絶叫が聴けるブルース・ロック。当時流行していたブリティッシュ・ブルースを茶化した曲ではあるが、「インドで神に近づこうと努力したが、自殺したくなってしまった」とジョンが言うように、過去に影響を受けたボブ・ディランの曲(「やせっぽちのバラード」)やロックンロールを歌詞に盛り込みながら、自殺したくなった気分を表現している。リンゴのカウントはわざわざ別の日にレコーディングされたものを曲の冒頭に追加したものだ。 「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク5(ガイド・ヴォーカル入り)が収録されている。
マザー・ネイチャーズ・サン
ポールのアコースティック・ギターの弾き語りによるソロ作品。「マーサ・マイ・ディア」と同じくそこにジョージ・マーティンのアレンジによりトランペットやトロンボーンが加えられ、ポールはさらにティンパニも叩いている。マハリシの講義をヒントにジョンは「チャイルド・オブ・ネイチャー」を書き、ポールはこの曲を書いた。ただしポールはリンダと出会い、自然を愛する者同士だとわかったあとに、ナット・キング・コールの「ネイチャー・ボーイ」の影響で書いたと言っている。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のリハーサル・テイクが収録されている。
エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
曲名の最も長いビートルズ・ナンバーである。曲名に出てくる“モンキー”について、作者のジョンは“ヨーコ”のことだと言い、ポールは“ヘロイン”を指すと言っている。いずれにしても、この曲のテーマは、ジョンのソロ以降の作品となった麻薬の禁断症状を歌った「コールド・ターキー」(69年)や“ヨーコと自分だけは信じる”と歌った「ゴッド」(70年)へと繋がっていく。イントロのディストーションのかかったギターの性急な響きが耳を強烈に刺激するへヴィ・ロックで、ジョンの“ヘイ!”という強烈なシャウトや、その後に切り込んでくるポールのぶっといベースも強烈だ。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のリハーサル・テイクが収録されている。
セクシー・セディ
アルバムの中で「68年のビートルズ」としてのバンド・サウンドが最も楽しめる曲のひとつ。アップルのエレクトロニクス部門の責任者アレクシス・マーダス(通称マジック・アレックス)に、インド哲学の師として崇めていたマハリシはマヤカシだと吹聴されたジョンが、マハリシに向けて書いた皮肉っぽい曲である。歌詞も当初は“Maharishi what have you done”となっていたが、“Maharishi”を““Sexy Sadie”に変えたほうがいいと提案したのはジョージだったという。そのおかげで、「セクシー・セディ」はリンゴの「デヴィル・ウーマン」(73年)や、その名前をもじったジョージの「シンプリー・シェイディ」(74年)にも登場するほどの人気者となった。 「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク3が収録されている。
ヘルター・スケルター
ポールが、これ以上出ないほどの強烈なシャウトを聴かせるビートルズ随一のヘヴィ・メタル。「最もやかましくダーティーな曲を作ったというフーの記事を読んで『よし、やるか!』とポールが意気込んで書いた曲である。「ヘルター・スケルター」とはイギリスの郊外などにある滑り台のことだが、もちろんポールはそれをモチーフにして、ジョンの「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」のように性的なニュアンスを持たせた曲に仕上げた。7時間半に及ぶレコーディングで17テイクが録られそれらを編集してひとつにまとめられた。最後の叫びは、ドラムを激しく長く叩いたリンゴの「指に水膨れができちゃう!」という悲鳴だ。「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に続いてエンディングはフェイド・アウト~フェイド・インの手法が取り入れられている。
「スーパー・デラックス・エディション」には、ファースト・ヴァージョン(テイク2)とセカンド・ヴァージョン(テイク17)が収録されている(イーシャー・デモはなし)。
ロング・ロング・ロング
ジョージが書いた、アコースティック・ギターによるメロディアスなワルツ。表面的には恋人へのラヴ・ソングのように受け取れるが、歌詞に出てくる「“You”とは神のことだ」とジョージが言うように、神への信仰心を綴った曲である。エンディングのちょっとおどろおどろしい展開が耳に残るが、これはポールがハモンド・オルガンを弾いた時に、レズリー・スピーカーの上に乗っていたワインの瓶がカタカタ鳴った音の響きがいいとクリス・トーマスが思ってそのまま残されたものだ。
「スーパー・デラックス・エディション」には、初登場のテイク44が収録されている(イーシャー・デモはなし)。

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