1st Full AlbumVersion2019.6.19 Release
Release
1st Full AlbumVersion2019.6.19 Release
初回限定盤
【2CD】品番:UPCH-29331/2
価格:¥3,200 (+tax)
通常盤
【CD】品番:UPCH-20517
価格:¥2,800 (+tax)
収録内容
初回限定盤、通常盤共通CD
- Last Haze
- girlfriend
- Midnight Rendez-Vous
- sands
- pink
- あれから動けない
- shut it up
- burgundy blood
- Under the umbrella
- fallin’
- feel in loud
初回限定盤ボーナスCD
- fallin’(AmPm remix)
- 煙と唾(EVISBEATS remix)
- (want)like(lover)(パソコン音楽クラブ remix)
- 髪の花(SASUKE remix)
- Tonight(Night Tempo remix)
- cruise(TiMT remix)
特典情報
- タワーレコード
「オリジナル・ポンチョ」 - ヴィレッジヴァンガード
「本人による音声解説付「Last Haze」ミュージックビデオDVD」
- ※上記特典はすべて、初回限定盤/通常盤共通です。
- ※特典の配布数には限りがあります(無くなり次第終了)、お早目のご予約・ご購入をお勧めします。
- ※一部店舗およびECショップでは取扱対象外の場合もございます、ご予約やご購入の前に必ずご確認ください。
Store
Version
ダウンロード・ストリーミング
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Movie
Live / Tour
Tour Virgin
-
20197/1
場所:東京 LIQUIDROOM
時間:OPEN 19:00 / START 20:00
-
20197/4
場所:大阪 Shangri-La
時間:OPEN 19:15 / START 20:00
料金各会場共通
前売:¥3,500(Tax In) ※ドリンク代別途
Interview +
Commentary
6月19日に待望の1stアルバム『Version』をリリースし、メジャー・デビューを果たしたGhost like girlfriend・岡林健勝。7月1日・4日には東京・大阪で「Tour Virgin」のワンマン公演が予定されている。6年越しの万感の思いが詰め込まれたこのアルバムはいかにして出来上がったのか、また、Ghost like girlfriendの表現の根幹にあるものはなんなのか。因果応報の果てに、愛が希望としてある。Ghost like girlfriendが歩んできた道のりと、現在、そして未来について話を訊いた。
文=小田部 仁
撮影=神藤 剛
Ghost like girlfriendは、自分とさらで向き合った時に『まだ可能性があるかもしれない』って思えたところから始まったんです。
アルバム、ついに完成しましたね。おめでとうございます。
「ありがとうございます」
岡林さん、ブログに「上り坂すぎて不安だ」というような趣旨のことを書いてらっしゃいましたけど、アルバム発売に伴って、その不安みたいなものって消えましたか?
「うーん。ようやくちょっと抜け出せたかなって、思ってるんですけど。ここ2~3年で一番強い不安感がありましたね。今までもEPとかを一つ作り上げると1ヶ月ぐらいは曲が作れなかったり、音楽が聴けなかったりしたんですけど。今回は3月頭から5月の下旬ぐらいまで、ずっとダメで。いよいよデビューできるのに、才能が枯れ果てて、もう終わったような感覚に陥ってました。でも、抜け出せてきていて……」
岡林さんの作品の中に描かれている漠然とした不安だったり、いいことがあったら悪いことがあるというような因果応報の思想というか……。
「いやぁ、そうかもしれませんね。なんならさっきiPhone壊れましたし(笑)。音楽で生きていこうと思って、東京に出てきたんですけど、自分の気持ちだけじゃ進むことはできないんだなってことがあったりとか。自信はあるのに、うんともすんともいかないみたいな体験をしていて。人並みの葛藤だとは思うんですけど。神様って人生トータルでみて、プラマイゼロにしてやろうって思ってるような気がするんですよね。Ghost like girlfriendは、自分とさらで向き合った時に『まだ可能性があるかもしれない』って思えたところから始まったんです」
収録曲の”sands”にも〈スタートをゴールと見間違えて喜んで/出会った何人もが坂を転がりゆく様〉と、改めて周りを見渡して目標に向かって自分の兜を締め直すというような内容の歌詞がありましたけど。今の実際のご自身としては、自分のやっていることに確信が持ててたりするんでしょうか?
「そうですね。売れる・売れないっていうよりかは、自分は音楽をずっとやっていかなきゃいけない人間なんだなって思いはまた最近強くなってきています。っていうのは、アルバムを作って、もう自分には何にもないなって思っていても、曲はできるし。何をしている時よりも、曲ができて未来が見えてくる瞬間の喜びで生きながらえている感じがあるんです。まだ、自分は生きていていいなって思えるというか」
音楽に生きる理由を与えられている。
「他人に『あなたは生きていていいんだよ』って言われても、あんまりピンとこないじゃないですか。それよりはもっと自分の気の持ちようというか。多分、自分はそんなに頭が良くないので、わかりやすい自分の芯みたいなものがないとダメなんだと思うんですよね。わかりやすく感動や希望を与えてくれるのが、自分にとっては音楽なんだと思います」
なぜ、岡林さんにとってそこまで音楽が大事なものになったんでしょうか。
「やっぱり、子どもの頃の経験が大きいですね。歌うことって自分にとってはすごく恥ずかしいことだったんですよ。家で鼻歌とかで歌ってると『何調子こいてるの?』ってよく茶化されてたし。なので、小学校の頃は音楽の授業の歌のテストも休んだりしていて(笑)。でも、中学に入って、友達とカラオケに行った時に『岡林、歌うまいな!』って褒めてもらえたんですよ。自分がこれまで恥ずかしいとかダメだと思って封じていたものが、急に取り柄に変わったんですよ」
コンプレックスが一気にアイデンティティにすり替わったんですね。
「マイナスからプラスに一気に行ったんですよね。そこにさっきも言ったようなわかりやすい感動があって。そこからすごく音楽が自分にとって大切なものだという気持ちが芽生えました」
岡林さんって、前回のオフィシャル・インタビューにもありましたけど、音楽的にいわゆる洋楽だったりとか、マニアックなものがルーツにあるわけではなくて。むしろアイドルだったりとか、J-POP的なものを聴いてこられたそうですけど。中学生になってくると身の回りに小難しい音楽を聴くような人も出てくるじゃないですか? 「音楽を掘っていく」みたいなことには興味がなかったんですか?
「それこそ、ものすごく頑張ったんですよ。The BeatlesとかJimi Hendrixとかいわゆるロックの名盤みたいなものをTSUTAYAでめちゃくちゃ借りて。親が自営業だったんで、作業用のBGMとして大量のCDを持ってたんですけど、それも聴いたりしました。でも、やっぱりそういうものよりも洋楽のCDの山の中に紛れ込んでいた、スガシカオさんだったり槇原敬之さんのアルバムの方が耳に心地よくて。ある種、諦めというか自分はJ-POPが好きなんだということに気づいて以降は、音楽マニアな方向というよりは自分が好きなものを聴こうという形に落ち着きました」
ただ、岡林さんの音楽にはそういったポップネスも根本にありながらも現行のポップ・ミュージックの先鋭的なサウンド・プロダクションが施されていて。くだらない言葉ですが、音楽的な感度の高いものと自分の興味が合致したのはいつ頃だったんでしょうか?
「2014年とか15年ごろだと思います。東京に出てきて、音楽活動をし始めて少し経ったぐらいの時ですね。もともと僕は正統派のシンガー・ソング・ライターになるつもりだったんですけど、東京に出てきてライヴ活動をしていく中で、自分と同じく真ん中の道を走ろうとしている人って自分が想像していた以上に多いってことに気づいて。このまま走ってても勝ち抜ける自信はないし、自分は生き残っていけないなって気持ちが強くなってきたんです。自分からのめり込んでというよりは『このままだとマズいな』とかオリジナリティってなんだろうって勉強のために聴き始めたら、これまで難しいと思っていたものが急に面白く身近に聴こえてきたんです」
最近は何聴いてます?
「うーん、実はあんまり音楽を最近聴けなかったんですよね。音楽って、自分のエネルギーが40%の時は力になってくれると思うんですけど、それ以下の時って何聴いても何にも思えないんですよね。だから、深夜ラジオとか聴いてました」
落ち込んでたんですか?
「うーん、やっぱり曲が書けなかったりとか、自分が思い描いてた感じと違うなとか思うこともあって。3月にやったワンマン・ライヴの時に『メジャーデビューをします』って発表したんですけど。いざお客さんの前で口にしたらなんかただ滞納した公共料金を支払ったようなぐらいの感覚しかなかったんですよ。もっと感慨があるんだろうなって思ったんだけど。予想通りのことや、あるいは予想以上のことが起きたりして、そういうめまぐるしいテンポ感に自分はついていけるんだろうか、もっと言えば生きていけるのかなって不安になっちゃったんですよね。まぁ、でも、今はだいぶ立ち直ってきたんですけどね」
音楽を宗教のように扱うのではなくて、もっと生身で現実に立ち向かっている姿を見せたいなって思ってるんです。
VIVA LA ROCKでライヴを拝見したんですけど、暴風雨プラスして雹、ライヴの開催も怪しいみたいな状況でも、たくさんのオーディエンスがGhost like girlfriendを観にきていて。ライヴが始まったら、ものすごい熱狂で、空も気づいたら晴れて、夕焼け空がステージの後ろに広がっていてというあれは本当に伝説的なものだったと思うんですけど。そういうものは、自分の中にある不安や疑いを晴らしてくれたりはしなかったんですか?
「うん。でも、そう、あぁいうすごいライヴを体感できたからこそ、今また希望が持ててるんだとは思います。だから、ようやく最近、音楽が聴けるようになってきたのかな。VIVA LA ROCKでのライヴはまさに自分の人生の縮図だなって思います(笑)。悪いことがあるといいことがあるっていう。あの日を境に自分の音楽観も変わったなって思ってますね。壮絶な……死ぬまで鮮明に覚えていると思います」
なるほど。岡林さんの曲の書き方って、ご自身でも以前おっしゃってたと思うんですけど、自分の悩みとか思いを音楽に昇華していくというアプローチで。つまり、カオスな思いを芸術に昇華することによって、それが他者とコミュニケーションする手段になるということだと思うんですけど。でも、そうじゃない逆の方法、まるっきりフィクションを楽曲の中で描くこともできると思うんですよ。こんなに正直に自分の葛藤を描くのってかなり勇気のいることですよね。
「音楽を宗教のように扱うのではなくて、もっと生身で現実に立ち向かっている姿を見せたいなって思ってるんです。一見、すごく普通の人に思えるけど、曲を聴くと『え?』って思うほどさらけ出しているようなアーティストに自分自身が出会いたかったという思いがあって。でも、僕は今までそういう人に出会えなかったんですよね。だったら、自分が人生を棒にふる可能性があっても、そういう存在になれば。僕と同じような思いをしている人とか、求めている人に届くんじゃないかと思って」
ある種、石を投げられる覚悟も持ってこういう赤裸々な歌詞だったり、クスッと笑ってしまうような過剰なアレンジだったり、朗々とした歌だったりっていうのをやっていくことで開けるものがあるんじゃないかと?
「そうですね。あと、そこまでしないとここまで来れなかったと思うんですよね。地下のライヴハウスで埋もれていたと思います。限りなく自分の理想に近づくためにも、あるがままの自分をさらけ出すっていうのは必要なんだなって思ったんです」
『Version』は、岡林さんの今に至るまでの道のりとこれからが示されているようなアルバムだと思うんですが、同時に時代の空気感を敏感に取り込んでいる作品でもあるような気がしていて。時代と作品との関係というようなものはどう考えていますか?
「時代の空気感っていうよりは個人的な話に限っていうと……。今、2013年ごろのカルチャーの伏線が回収されているような気がしていて。サカナクションのアルバムが6年ぶりに発売されたりとか、半沢直樹の続編が放送するとか。僕も2013年に『デビューできるよ』って言われて東京に出てきたんですけど、できなくて。ようやく6年の月日を経てデビューできるってなった時に、あの時の後悔がようやく清算できるなって気がしてるんですよね。だから、このアルバムには悔いを残さない一生物にしようって思いがあったんです。妥協を一ミリもしないものにしようっていう思いはありました」
なるほど。でも、リスナーとして聴くと今の時代の持つ閉塞感だったりとか生きづらさみたいなものもきちんと描かれているような気がしていて。日々のカオスの中にある一瞬の奇跡を捉えている気がするんですね。
「でも、誰にでも作れるアルバムだよなぁとは思ったりしますね。その辺に生きている一人の人間が作った作品っていうか。時代の空気感が現れているのなら、そこなのかなって。僕は普通に日々思ってることとか、苦しんでる感覚をそのまま描いたり、あるいは誇張したりして記録しているだけなんです」
しつこくて申し訳ないんですが……やっぱり、この作品はきちんと時代を歌おうとしているというか、そういう感覚を覚えるんですよね。ただの岡林さんのパーソナルな話に終わっていなくて、聴く人の物語になりうる強度を持っている。まぁ、優れたポップ・ミュージックはすべてそういうものだって言われたら、その通りなんですが。
「あぁ、でも、前までは日々の生活を営んでいる群衆の一番後ろの人たちの気持ちを書いているような気がしていたんですけど、最近はそこから2〜3列前のあたりに行って、曲を書くみたいなことができているような気がしていますね。もう少し、アーティストとして、人間として出しゃばっていってもいいのかなって。内面に向かえば向かうほど、誰もまだ言ってなかったけれどみんなが思ってる気持ちにたどり着けるんじゃないかなって思っていて。ただ、それには恐怖もあるんですけどね。誰もそんなこと思ってないって言われるんじゃないかっていう(笑)。でも、自分が普段思っていることを『それ、わかる!』っていってくれる人が、想像以上にいたってことに気づいた直後に作ったアルバムでもあるんで。そういう喜びとか安心感が反映されているのかなってのは少し思います。」
この作品、人生におけるストラグルみたいなものが描かれている一方で、救済や憧憬の対象として「愛」やリビドーにまつわるものが描かれていますよね。ご自身が曲を書けるようになったきっかけの一つとして、ある女性との出会いがあったというなことも以前、インタビューで仰っていましたが、岡林さんのこの「愛」に対する信頼感とかロマンティシズムが面白いな、と。
「それはありますね。自分の葛藤とか鬱々としているものがマイナスだったとしたら、自分の磨り減ったものを埋めてくれる存在が必ずいて。普段の生活の中でも、すごくそういうものに対して感謝してるんです。やっぱりさっきの人生プラマイゼロじゃないですけど、そういう二つのものの有りようを描くことで、初めて一つの完璧なものになれる気がするんです」
愛の事象に対する観察力の高さも素敵だなって思うんです。”girlfriend”の〈思い出は化物〉ってまさにそうだなって思うし。”pink”では〈「会いたくなったから 来て」と 何ら予想外でもない事を言い出されても 「はいはい」と面倒そうに予定を切り上げる自分のダサさに笑う〉って翻弄されながらも〈愛がどうとか面倒なこと 言い出さないところが好きさ〉みたいに嘯く「愛」に翻弄される主人公の情けなさみたいなものも描いている。これって、やっぱり人ってものそのものに対する「愛」がないと描けない歌詞だと思うんですよね。
「他人を基本的には信頼してないんですけど。信頼できないからこそ、この人は大丈夫だなってなった時の開き直りっぷりが半端ないんですよ」
猫ちゃんタイプですね。
「そう、完全に猫です(笑)。基本的に、自分のことがまず信頼できないんです。自分すら信用できないからこそ、数少ない友達にはもう本当に感謝していて。こんな俺と友達でいてくれてありがとう……みたいな(笑)。すベては儚いなって思っていても、根本には愛があるって歌をこれからも書き続けていくんじゃないかなって思います」
どんなアーティストにももしかしたら勝てるんじゃないかなって思ってることは、僕の音楽は他の人に比べて、人の心に食い込む力が少しだけ強いんじゃないかなって。
今回の作品には、常田大希(King Gnu)さんや大井一彌さん、神谷洵平(赤い靴)さん、土器大洋(ex. LILI LIMIT)さんのようないろんな方々が参加していて。こうした人選はどんな風に決められたんですか?
「『この曲にはこの人が合うんじゃないかな?』って漠然と思っていた人だったりとか、他の人から『一緒にやってみたら?』と言われた人にお声がけをしました。シンパシーをどこか感じる人たちですね。“Midnight Randez-Vous”って曲では常田さんに参加してもらったんですけど。あの曲は音楽が生まれる過程を描いていて。でも、それって今まで自分では避けてきたテーマだったんですよね。ミュージシャンとしての自分を楽曲に投影するのって、ちょっと違うなって思って。あの曲は0から1を生む過程をドキュメントとして書いた曲なんですけど、それを今のシーンでやってるのは常田さんだと思ったんで。一人だと難しい曲だけど一緒ならできるかなと思ってお願いしました」
先ほど、正統派なシンガー・ソング・ライター的なアプローチだと生き残っていけないから、方向転換をしたというような話があって。そういう意味でいうと、意外だなと思ったのは「あれから動けない」なんですけど。これって他の曲に比べても、すごく詞曲が立ってるアレンジですよね。
「ずっと、詞曲アレンジすベてに手を抜かないシンガーソングライターになりたい。全部面白い楽曲しか出しませんってことに固執しすぎて、詞曲にフィーチャーした曲を書いてこなかったんで。ここでやっててもいいかな、チャレンジしてみようと思ってやってみたのがこの曲ですね。でも、最初の自分のアレンジの予想ではLouis Coleを意識したんですけど。そうはなりませんでしたね(笑)。自分にとっては、原点中の原点が出てる曲かなって思います」
そういう曲もあれば、サウンドのフリーキーさやアレンジの面白さが出ている”shut it up”のような曲もあって。本当に幅の広い多種多様な楽曲が詰まっているアルバムですよね。
「今までずっとギターを弾きながら楽曲を作ってたんですけどお、DTMを使って曲作りをするようになって。リズムパターンを作ってから、自分のギターなり鼻歌をのせるっていう方法もできるようになったんですね。曲のバリエーションが多彩っていうのは本当に仰っていただいた通りで。アルバム全体に関しても、一つのコンセプトがあったわけじゃなくて。自分の作家性が全部の楽曲に通っていたらそれでいいかなって思ってました」
まさに、自分のいろいろなバージョンを見せるアルバムというか。
「そうです。そもそもこの『Version』というアルバム・タイトルがまずあって。いろんな種類の、いろんなバージョンの楽曲を作るって所から始まったアルバムなので。このアルバムに関しては散らばっていれば、散らばっているほど、自分のコンセプトを貫いたってことになると思って作りました。自分っていうものを自分で把握するためにも必要な作業でしたね」
自分は何者なんだっていう問いかけですよね。
「定まっているようで、定まっていないものじゃないですか。自分自身って。それを探しながら、一つずつ武器を増やしていくというか。そういう作業をこれから作る音楽でもやっていくんだろうなって」
RPGみたいに、ちょっとずつ強くなっていくわけですね。
「やっぱり自分のキャリアの中で、どんどん発明だったり発見をしていかないといけないと思うんですよね。一個一個、これは誰もやってないんじゃないかっていうものを発見していくうちに、自分にしかできない音楽っていうものができるようになっていくんじゃないかなって」
岡林さんは、本当に音楽に救われながら生きている感じがしますね。
「そうですね。さっきも言いましたけど、毎日の生活の中で少しずつ削れた部分も音楽で満たしているんだと思うんです。本当にその繰り返しをこの10年間近くやってきたなって。音楽がもたらしてくれる、幸福も不幸も全部信頼してるので。いちいち『あぁ、こんなにいいことがあったから、きっとまた嫌なことが起きるんだろうな』とか思うのはすごく嫌なんですけど。でも、音楽に対してネガティヴな思いは持っていないなってことは確実に言えるので。一生やっていきたいなって思ってます」
では、逆に自分の音楽は他者に対して何を与えられると思いますか?
「うーん……どんなアーティストにももしかしたら勝てるんじゃないかなって思ってることは、僕の音楽は他の人に比べて、人の心に食い込む力が少しだけ強いんじゃないかなって。1%とか2%ぐらいだけ。だから、最後の頼みになれる可能性がある音楽を作れていたら嬉しいなって思います。如何しようも無いひどい状況だけど、音楽は聴きたい。そんな時に選んでもらえるような曲を作りたいなって思ってます」
これからは、絶対いいことしか起きないですよ。大丈夫です。もう十分、いろんな苦労されたから。
「だと、いいんですけどね(笑)。安心せずに、頑張っていきたいなって思ってます」
Ghost like girlfriend | Radio | Spotify
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20197/1
Ghost like girlfriend Radio in Kobe ~Kiss FM KOBE「MUSIC APPLE」~
「Ghost like girlfriend | Radio | Spotify」第6弾は、6/30に放送されたKiss FM KOBE「MUSIC APPLE」(日曜22:00-23:00放送中)のExtra Edition。「Last Haze」は同局のHOTRAXXに選出。「大のラジオ好き」を公言する岡林健勝が、地元・兵庫のKiss FM KOBEで「作曲のきっかけは祖父母の家で捨てられそうになっていたギター」、「子供の頃に地元のスーパーで歌っていた鼻歌から生まれた曲が1stフルアルバムに収録されている?」など、自身のプロジェクトと今作に関してたっぷり語る、60分強のプログラム。
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20196/28
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20196/27
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20196/21
Ghost like girlfriend Radio in Sapporo
~FM NORTH WAVE「XROSS JAM」SPECIAL EDITION with DJジャイアン,mitsuki〜「Ghost like girlfriend | Radio | Spotify」第3弾。Ghost like girlfriend・岡林健勝がFM NORTH WAVEのDJジャイアン、mitsukiとともに「XROSS JAM」SPECIAL EDITIONとしてお送りします。これまで生み出してきた音楽の世界観や、今気になるアーティストについて語る一方、DJのふたりから”圧高く”お勧めされる北海道ラーメンの話など、約40分のプログラム。
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20196/20
Ghost like girlfriend Radio in Nagoya
~ZIP-FM「BEATNIK JUNCTION」SPECIAL EDITION with MISATO~「Ghost like girlfriend | Radio | Spotify」第2弾。Ghost like girlfriend・岡林健勝がZIP-FMナビゲーターMISATOとともに「BEATNIK JUNCTION」SPECIAL EDITIONとしてお送りします。生い立ちから三浦大知氏の音楽との出会いを語り、アルバム「Version」についても深掘り。さらにはヨガのインストラクターでもあるMISATOによる、ボーカル・パフォーマンスに役立つ?呼吸法講座まで飛び出す、魅惑の約70分。
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20196/19
Biography
1994年7月25日生まれ。
兵庫県淡路島出身。
岡林健勝によるソロ・プロジェクト。
Testify
楽曲解説や音楽活動の事、そして「今後これは楽曲のモチーフになるだろうな」という日常で思った事の話を綴るページです。