MOROHA

NEW ALBUMMOROHA IV

2019.05.29 wed初回限定盤(CD+DVD) ¥4,800(税抜) UMCK-7010
通常盤(CD) ¥2,800(税抜) UMCK-1620

Cover Art by 新井 英樹

収 録 楽 曲※試聴をクリックするとサンプルが流れます。

01ストロンガー

バカにされるのは 惨めな思いをするのは
俺達が弱いから悪いんだ
この楽曲は怒りと痛み 屈辱と葛藤
それらをメインスポンサーに迎えてつくられた
手の中に残った悔しさだけがギャランティ
それを歌詞と旋律に全額ベットする
俺達はもっと強くなりたい


俺が産まれたのは昭和の終わり際の六十三
日本中がバブル景気で浮かれてる最中
それはそれは裕福な時代があったらしいが
物心ついた頃には弾けて真っ裸
残ったのは先輩方々が踊り狂ってとっちらかっちまった後の焼け野原
キャンドルに火を点ける 不景気のバースデーケーキ
可愛い雀さえもゲロつつく新宿 早朝の路上
ガリガリに痩せこけた結果論を
呟き続けた幻滅という名の
それは幻滅っていう名のカルマだったんだよ
そして我々が引き受けたのは筋違いの同情
「夢も金も知らない時代で可哀想」
なんて言われてたって訳わかんねーよ本当のところ
だって最初からずっとどん底 でも
ゆとり さとり 知ったかぶりの皮を着こなしたところで
貧しかろうと苦しかろうと三度の飯にありつける
運命ともバッチバチの喧嘩が出来る
こんな恵まれた国に生まれ育っちまったからには
被害妄想はいい加減に捨てちまえ馬鹿野郎
他人事みたいに自分を語るなよ若者
言い訳はなしこの世は夢だらけ
化けの皮 剥がしにでかけようぜ

夜が来たって眠れないし朝が来たって起きれない
昼と夜が逆転し狂うリズムその果てに
カーテンの隙間っから俺の目を狙い撃つ
あれが朝日なのか夕日なのかさえもわからない
だけどあれは朝日だ そう決めた たった今
翳り行く部屋の中に太陽が宿った
胸倉を掴むようにドアノブに手をかける
引いて開く扉なんざもう二度と選ぶな
反り返った中指の指す方の未来じゃ
砂利道だろうが邪の道だろうが王道に変わる
ひりついた木枯らしが懐を撃ち抜くが
前進をもってして刺し違えてみせる
ライブ後のフロア そこに残すのは焼け野原
帰り際のリスナーに握らせる語り草 なんだあいつら?
見下した雑草の筈が
ほら会話の中に咲き乱れた花の名はMOROHA
日曜の夜中 週末は楽しかった
その余韻と共に消えてく音楽なんかに意味はねぇ
月曜から金曜の夜まで生き延びて
踏ん張り所の足元にそっと咲け
貧しくも逞しく忙しくも実りある
カツカツの生活も意思があればが張りが出る
任された仕事に泣く度に強くなる
何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも
何度でも立ち上がる

お前の怒りをみせてくれ

肩で風をぶった切って胸を張って出かけよう
破壊する ぶっ壊す 駄目なもんは全部

ぶっ壊す
 
なんの感情もない拍手や周りに合わせてする生温い手拍子
そんな事ばっかりして来た手の平で一体 何掴むつもりなんだよ
手に汗を握る その汗が鍵だ
不安や緊張 それこそが次の扉のドアノブだ
さぁでかけようぜ 胸を張ってさ

02上京タワー

生まれも育ちもいわば田舎
緑豊かで広い空
は?それらが何してくれた?
はっきり言えば恨んでた
どんくせぇ街どんくせぇ空気
明けても暮れてもジャスコ ジャスコ
フードコートでマクドナルド
ずっとこの街で年をとるの?
絶対嫌だ 行くならば今だ
経験 感性や可能性
無闇に信じ飛び出した故郷
膨らむ希望というより 只々ひたすら
腹立つ位に綺麗な星空が輝き全部奪ってくような
そんな感覚が怖くて 星降る夜の地面を蹴っ飛ばす

田舎の街の路上から
いざ絶景へ前傾姿勢さ
キラキラ輝く光のシャワー
雲さえ貫け上京タワー

高鳴る鼓動 突っ込んだ東京
街全体が交差点
必ず何かが起こる気がした
この日をずっとずっと待ってた
見上げる109 道玄坂
ぶつかる肩 嬉しくて満員電車 人混みの中で誰にも負けねぇってツラで笑った
才能ねぇ?センスがねぇ?
うるせぇてめぇ 凡人ぶって逃げてんじゃねぇ
自分の器を問うその前に溢れる位に注いでからだろ
「やりたい 」「やってた」じゃなく「やってる 」
進行形以外 信じない
恥ずかしげもなく叫ぶ新時代
ハイスタ復活よりもぶち上がれ

田舎の街の路上から
いざ絶景へ前傾姿勢さ
キラキラ輝く光のシャワー
雲さえ貫け上京タワー

故郷の悪口で盛り上がる
その瞬間 本当は包まれてる
青草の匂い桜舞う小道
セミ ヒマワリ 頬染める紅葉
地元ナンバー通れば追いかける
その目がいつか見てた未来
狭い村しか知らない癖に
世界で一番俺を信じてるじいちゃんが
降り積もる雪をシャベルで掻き分け 別れ際に言ったんだ
「忘れ物ねぇか?保険証持ったか?夢は?
そうか...じゃあもう振り向くな 闘って天下取ってこい」

田舎の街の路上から

田舎の街の路上から
いざ絶景へ前傾姿勢さ
キラキラ輝く光のシャワー
雲さえ貫く上京タワー

もうゆるく楽しむは遠慮しとくよ
寝て天国より起きて地獄を
休まんウサギがザラにいる
亀の俺 眠っててどうなる?
迷わない俺は勇気ある俺だ
迷ってる俺は真剣な俺だ
誰でも出来るを誰よりやる
それ以上のドラマなんていらねぇな

田舎の街の路上から
いざ絶景へ前傾姿勢さ
キラキラ輝く光のシャワー
雲さえ貫け上京タワー

03遠郷タワー(映画「アイスと雨音」主題歌)

一度だけ たった一度だけ
あの街へ帰ろうと思った事がある
いつだって電話越しに
「もう帰って来なさい」
と言っていた母が初めて俺に
「悔いの無いように頑張りなさい」
と言った時 皮肉にも母の元へ帰りたいと思いました
俺は親不孝者でしょうか
東京から遠い故郷へ

楽しそうな奴らに抱いた疎外感
「友達をつくりに来た訳じゃないから」
舌打ちを乱射 裏には寂しさ
愛車の電車 乗り換え漕ぐ自転車
お洒落と戯れる金はなく
泣く泣く 春物を二枚重ねたなら冬物さ
あったけぇ耳当て兼ヘッドホン
爆音で冬のミルクを聴かせてバックホーン
近所のスーパーで待ち合わせ
人気のない惣菜コーナーでひっそりと半額シールくっつけられたお前と
売れ残り同士 手を繋ぎ帰ろう
疑いながらも信じたくなるんだよ
飲むだけで痩せる錠剤とか 聴くだけで話せる教材
それから 諦めなけりゃ叶う夢

「良かった 本当に良かった 故郷を捨ててあの街を捨てて
しがみつく手を振り切って良かった」
言えるようにならなくちゃ
「良かった 本当に良かった 故郷を捨ててあの街を捨てて
しがみつく手を振り切って良かった」と
言えるように

深夜バイトあと3分 カウントダウン
でもクソダサいユニフォーム脱ぎ捨てた所で
年中無休 24時間 一人体制で人間はどこまでだって続くんだ
未来が見えない それが不安で
未来が見えない それが救いだ
だけど 本当は察しがついてきてる
反吐が出る位に下らない平凡な将来
「それも悪くない」なんて言える程強くない
「絶対に良くない」と言える程の意思はない
何度なくなんとなくの選択を繰り返し
えげつない速度で過ぎていく毎日
訳もなく泣けてくる涙一雫
この街が見てる だから無理にでも胸を張る
東京摩天楼 甘すぎた幻想
見下すビルや人には負けんぞ

「良かった 本当に良かった
故郷を捨ててあの街を捨てて
しがみつく手を振り切って良かった」
言えるようにならなくちゃ
「良かった 本当に良かった
故郷を捨ててあの街を捨てて
しがみつく手を振り切って良かった」と
言えるように

お父さん 迷惑をかけてごめんなさい
お母さん 心配をかけてごめんなさい
正月も帰らないつもりですだって胸を張れるような報告は何一つありません
カウントテンじゃ終われない人生
その後にイレブンやトゥエルブが待ってる
わかってる でももう少しやらして下さい
だって「諦める」なんて憧れの言葉で
いつかは辿り着きたい位です
それは寒気がする程に向き合った奴だけが口に出来る言葉の筈で
俺にはまだその資格はないと思うんです
だから「夢を捨てる」なんて今はまだ言えません
収まるゴミ箱が心にはないんだよ
最後に笑いたい いや違う
最後まで笑っていたい

「良かった 本当に良かった 故郷を捨ててあの街を捨てて
しがみつく手を振り切って良かった」
言えるようにならなくちゃ
「良かった 本当に良かった 故郷を捨ててあの街を捨てて
しがみつく手を振り切って良かった」
言えるようにならなくちゃ
「良かった 本当に良かった 故郷を捨ててあの街を捨てて
しがみつく手を振り切って良かった」と
言えるように

04

俺は貧乏が怖い
もう二度と切ない思いしたくない
だから金稼ぐ だから張り切る
しがみつく 一体何が悪いんだよ?
金がなくたって心は錦だ
それを言ったのはどこの金持ちだ
貰った小遣い母の財布に戻したあの時の気持ち忘れない
野口も樋口も諭吉も喋らないくせにやたら雄弁に語る
夜の食卓 俯く家族
続く沈黙 地獄
拝啓 業界関係者各位
これを聴いているお偉いさんへ
名刺も飯の差し入れもいらねぇ
仕事をよこせ 俺らと踊れ

夜な夜な銭を数えてた
これで生きていく これで米を食う
10円舐めたら血の味がした
小銭掴んで殴り込む明日

ひねり出す学費 高え入学金
必死の両親からの仕送り
家賃 光熱費 消える奨学金
月末が来りゃ虫の息
足が出た分はバイトで補い
周りはサーフィン お祭騒ぎ
冬にはスノボー みんな楽しそう
俺も混じりたく増やしたシフト
削る睡眠 減っていく食費
弁当は米にシーチキン
それを見られて鼻で笑わられた
「お前さ、それネコのエサだろ?」
帰り道 コンビニ ファッション誌 立読み
今年のキーワードは清潔感
ガラスに写る俺の生活感
擦り切れた袖を握り

夜な夜な銭を数えてた
これで生きていく これで米を食う
10円舐めたら血の味がした
小銭掴んで殴り込む明日
夜な夜な銭を一人で数えてた
これで生きていく これで米を食う
10円舐めたら血の味がした
小銭掴んで殴り込む明日

「この先 一体どうするつもり?」
彼女の涙はいつでも正しい
苦しい暮らし 握った拳はまるで
歩み遅いカタツムリ
「どうせイケメンなんかつまんねぇから悪いこと言わねぇよ俺にしとけ!」
あの日の勢い任せは結果
あなたを騙す事になったよな
守るってなんだ?食わしてく事か?
それもそう でもそれだけじゃないな
生きるってなんだ?息してる事か?
それもそう でもそれだけじゃないな
金さえあれば 金さえあれば
金さえあれば 金さえあれば
金さえあれば どうだった?
本当のとこはわからない

純粋さってなんだ?
汚れた事 恥じる心だ
穢れても尚 濁っても尚
その水 啜って生きてく事だ
現金は人権だ
それもリアルだが決して忘れんな
ハートを切ってダイヤを残せば
例え勝ったって味気ないポーカー
持ってる手札で勝つしかないんだ
例え不利でも平気なフリしろ
保険証ないなら体壊すな
頭わりーなら一生勉強
働け 何でも屋の頑張り屋
ラップ 文章 CMナレーション
共通言語 限度なき熱量
俺を求めてくれて ありがとうございます

夜な夜な銭を数えてた
これで生きていく これで米を食う
10円舐めたら血の味がした
小銭掴んで殴り込む明日
夜な夜な銭を一人で数えてた
これで生きていく これで米を食う
10円舐めたら血の味がした
小銭掴んで殴り込む明日
夜な夜な銭を一人で数えてた
これで生きていく これで米を食う
10円舐めたら血の味がした
小銭掴んで殴り込む明日
これからまだまだ夜な夜な銭を数える これで食わす これで守る
胸に花束 手には札束
万券掴み殴り込む明日

05拝啓、MCアフロ様(2017年12月度キャン有線問合せチャート月間1位)

日当たり悪い部屋ともさよなら
売れないバンドマンともさよなら
チラシの裏に書いた置き手紙と
合鍵ポストに入れておくから
日用品は薬局で買う事 一応君はアーティスト
でも貧乏だって自覚をもってね
近くのコンビニに頼らないで
手洗い うがい 早寝 早起き ご飯
食べたなら直ぐに歯磨き
夢は毎日の当たり前から お願いだから 健康だけは
消費期限からせめて三日間
それを過ぎたら火にかけフライパン
外食ばっかじゃ体壊すから
自炊も少し頑張ってね

わかった?
大丈夫かな
心配だなぁ

二度と会わないつもりでいる
だけど音楽でなら会いに来ていいから
テレビやラジオ 有線 街角
不意に現れて驚かしてね
あたしの事 歌にして良いけど
涙を話のオチにしないで
弱さを責める曲は書かないで
歌の歌詞通りちゃんと輝いて
晴れた日にはなるべく外で
空気を吸い 季節を感じ 太い眉毛に風くっつけて
誰かの元へ運んであげて
やりかけだった桃太郎電鉄は
私の勝ちって事でいいよね
別れを告げる住み慣れた駅
互いに違う 次の目的地

先を案じて不安になるよりは
その瞬間 瞬間を愛して
大して理由もない 憂鬱に
黄昏るのはダサいからやめて
愛してない人 抱いても良いけど
愛されてるなら抱いちゃダメだよ
相手の為より自分の為 だよ
後で自己嫌悪なんて卑怯
「人は人を裏切るんだ そういうルールだ」って言ったけど
君は君の事 裏切るの?
はぐらかさないでちゃんと答えて
次に選ぶのはあたしみたいな
口うるさくて 男勝りで
そのくせ泣いてばかりで
途中で君の事を投げ出すような
根性無しの女ではなくて
強くて賢い女性を見つけて
永遠誓って 手と手繋いで
産まれた子供は君そっくりで
公園行って好きな子が出来ても
勇気が無くて怯えていたのなら
膝を折り曲げて 教えてあげてね
僕も全く一緒だった って
それでも素敵な恋をしてきたと
優しく背中 押してあげてね
夢を掴んで 幸せになって
愛の歌しか歌えないような
腑抜けたつまらん奴になってね
そしたら遠くで後悔するね

06スタミナ太郎

大人になるな 優しくなるな
どうか痛いの痛いの飛んでくな
どこにも行くな ずっとここにいろ
時間に解決なんてされんな
童貞少年

チャリンコ乗ってヘルメット装備
トンボの交尾 眺め黄昏る
野球部補欠 頭 丸坊主
顔面はブス 英検は4級
誰より強い性的欲求 もて余し拳振りかざし
「俺なんかでかい事したい!」
なんて真っ赤な夕日に向かい吠えてた

破れ 破れ 教科書 破れ
童貞少年 汗まみれ

誰とも違う奴になる
誰もがおんなじ事いう だけど
俺だけは本気だった
勘違いの格が違った
「お前じゃダメだ やめな 諦めな」
予言も苦言も信じなかった
『俺は俺にとって特別だ!』
そんな当たり前ずっと信じてた

破れ 破れ 教科書 破れ
童貞少年 汗まみれ

核心突くぜ 男前
建前なんざくそくらえ
お前が俺の顔面だったなら
ぶっちゃけ今の半分さえ売れてねぇ
この世は顔だ それはそうかもな
残酷なのが世界だ それでいい
だがなそれぶっ壊す醍醐味は
我らに与えられた革命だ
一歩間違えりゃただのバカ
今 二歩間違えてここにいる
三歩目そこには何が待ってる?
行くぞ スリー ツー ワン 爆発!

破れ 破れ 教科書 破れ
童貞少年 汗まみれ

お手本通りになんか出来なかった俺達は
いつか河原で拾ったエロ本みたいに
剥き出しの裸の日々を生きるんだ
そうだろ?
なぁあんたは一体いつまで勇気の童貞守ってるつもりだ?

破れ破れ破れ破れ
破れ破れ破れ破れ
破れ破れ破れ破れ
破れ破れ破れ破れ
破れ破れ破れ破れ
破れ破れ破れ破れ
破れ破れ破れ破れ

破れ破れ破れ破れ破れ破れ破れ破れ破れ破れ破れ破れ 自分を破れ

破れ 破れ 教科書 破れ
童貞少年 汗まみれ

07夜に数えて

この場所じゃ才能がない事は罪だ
だから償うように汗をかく
一滴も残さず徹底的に
俺は俺の檻を壊すんだ
友達もいらねぇ 仲間さえいらねぇ
いっそ嫌われようと思ってた
情け容赦なく踏み潰す為に
付いてくる影だけを抱き寄せて
もっと降れ雨 邪魔なもん流せ
空が泣いてたってお前は笑え
逃げるったってどこに逃げんだよ
涙の水は汗に回せ
決意や覚悟 意気込みの類いはもういい
結果が全て 結果を届け 結果で叫べ
ありがとう そしてクソッタレ

羊数えても寝れない夜には
自分の事 指折り数えてた
俯いてた俺が一匹
またしくじった俺がいて二匹
消えてしまいたい俺が三匹
それでも消せない俺が四匹
残る小指で指切って約束
もう負けない 絶対に負けない

いい歳こいてなにやってんだよ?

やっぱりチリは積もってもチリ 無意味
時に俺が俺を見下した
本気を忘れた哀れな命は一体誰に何を残せんだ?
燃えていたいからまずぶつかる
摩擦熱で火がつけマッチスティック
後悔だけは持ち込み禁止だ
あの世 手前のセキュリティチェック
恥を恐れて走り出せない
それはかっこ悪い事じゃないよ
それが普通だ 問題は君が普通で終わっていいかって事さ
その手は差し伸べないでくれないか
転んでなんかないんだ
たった今 壁をヤスリに 地面砥石に
この身と魂 磨いてるとこだ

羊数えても寝れない夜には
自分の事 指折り数えてた
俯いてた俺が一匹
またしくじった俺がいて二匹
消えてしまいたい俺が三匹
それでも消せない俺が四匹
残る小指で指切って約束
もう負けない 絶対に

上手く出来ない自分を責める
惨めに映る 自分をなじる
こんなの嫌だって お前が悪いんだって殴る
だけど最後は慰めてやれよ
バカにされても見下されても
お前は手を抜かなかったじゃないか

羊数えても寝れない夜には
自分の事 指折り数えてた
俯いてた俺が一匹
またしくじった俺がいて二匹
消えてしまいたい俺が三匹
それでも消せない俺が四匹
残る小指で指切って約束
羊数えても寝れない夜には
自分の事 指折り数えてた
俯いてた俺が一匹
またしくじった俺がいて二匹
消えてしまいたい俺が三匹
それでも消せない俺が四匹
残る小指で指切って約束
もう負けない 絶対に負けない
自分を数えて迎えた朝
目を開け醒めない夢見てた
輝ける 俺が一匹
まだやれるって俺がいて二匹
俺を信じてる俺が三匹
また歩き出した俺が四匹
残る小指も握りしめ闘う
もう負けない 絶対に負けない

08いくつものいつもの(独立行政法人 勤労者退職金共済機構 財形制度認知・
理解促進キャンペーンソング)

ママの味はミルキー パパの味はウイスキー
食卓の上にのった誕生日ケーキ
チョコペンの先っちょが僕の名前を綴った
甘いインクが胸をくすぐった
こたつの中では陣取り合戦
四人の家族の足が入り組んだ交差点
ぶつかって押し合って姉ちゃんと喧嘩たっけ
ふくれっ面して ごめんね 思い出
いつもの味付けをいつもの茶碗で
いくつもの「いつもの」が暮らしを刻んでる
なんて事ないような記憶
特別じゃなくても 余白が家族
「お前の家はずっとここにあるんだからな」
家を出る俺に何度も繰り返す父親の言葉に
耳にはタコが出来たよ けど
心には花が咲いたよ ありがとう

前を向いたままで振り返るんだ
ここには目を逸らせない今があるから
あなたの益々の明るさを願っては
また一つ年の数のロウソクに火を灯す

スニーカー脱ぎ捨てて革靴で刻むリズム
気付いたら三十路間近
マジか 時が過ぎるのは早いな
なんて目を閉じて思えば
これで良かったのかな なんて考えた
やるべき事をやり遂げたはず金曜日
その直後に言い渡された土曜出勤
ブレる重心 揺れる夕日 途切れる 未来との通信
もしもし もしもし
此処が 一体何処なのか?俺は一体誰なのか?
何もかもがわからなくなっちまったその時に
「早く帰って来い。ネギ買って来い。」
君から受信 メール確認
時に安定が反転し退屈に感じたり
街明かり眩しさに惹かれたり
それでも「おかえり」に勝る光などない
ほらメガネ曇る 湯気が柔らかい

前を向いたままで振り返るんだ
ここには目を逸らせない今があるから
あなたの益々の明るさを願っては
また一つ年の数のロウソクに火を灯す
前を向いたままで振り返るんだ
ここには目を逸らせない今があるから
年の数のロウソクを吹き消して暗くなる部屋の中
暗闇を笑みが照らし出す

前を向いたままで振り返るんだ
ここには目を逸らせない今があるから
あなたの益々の明るさを願っては
また一つ年の数のロウソクに火を灯す

09うぬぼれ(「保育・人材・介護のライク」企業CMソング)

「ありがとう」くれて「ありがとう」
「ごめんね」なんて言わせて「ごめんね」
あなたと向き合う事で私は私を好きになれたのです
いつも「ありがとう」くれて「ありがとう」
「ごめんね」なんて言わせて「ごめんね」
あなたと向き合う事で私は私を好きになれたのです

誰も見てないのにカッコつけてバカだね
いつだって人よりも少しだけ損して
汚れたその手で涙を拭って
泥のついた顔を皆に貶されて
それすらもとっさに冗談に変えて
強がって 堪えて 震えて 傷付いて
擦り切れた心には何が残ったの?
意味はあるの?
ねぇ、、、なんで笑えるの?
不器用なくせにさ 気持ちだけはあるんだ
気持ちがある故に不器用になるんだ
「もうダメだ」なんてすぐ弱音吐くのに
不意打ちの温もりやあたたかさに打たれて
昨夜の葛藤いつの間に吹っ飛んで
気付いたらまたしても張り切ってしまう
なんと単純で浅はかな私は
愛されたくて生きているのです

「ありがとう」くれて「ありがとう」
「ごめんね」なんて言わせて「ごめんね」
あなたと向き合う事で私は私を好きになれたのです
いつも「ありがとう」くれて「ありがとう」
「ごめんね」なんて言わせて「ごめんね」
あなたと向き合う事で私は私を好きになれたのです

慰めないよプライドがあるでしょう?
でも嫌じゃないのなら側にいるよ
仮に他の誰かでも良かったとしても
私がここにいれて嬉しく思う
悲しみの麓には共に種を蒔こう
寂しい時には隣で肩を抱こう
身体を殴る冷たい雨にさえ
花々が喜ぶ イメージを添えて
機嫌がいい時にするのは気まぐれで
いかなる時もそれこそが優しさ
これが難しいんだ 私気が短いから
ぶつけた苛立ちに後悔してる
響きじゃなくて気持ちを聴く事
言葉じゃなくて心を知る事
「あなたに会えてよかった」
そんな「あなた」にいつかなれるかな

「ありがとう」くれて「ありがとう」
「ごめんね」なんて言わせて「ごめんね」
あなたと向き合う事で私は私を好きになれたのです
いつも「ありがとう」くれて「ありがとう」
「ごめんね」なんて言わせて「ごめんね」
あなたと向き合う事で私は私を好きになれたのです

10五文銭

2017 大晦日 もうそろそろだ
座布団の端っこ握りしめて
覚悟決めて テレビつけて食らいつくNHK紅白
土手っ腹にピストル 上がっていく脈拍
決して目逸らさずに焼き付ける網膜 全身は硬直
罪深くて醜い けれども手放せない感情が込み上がる
こんなにも苦しい こんなにも狂おしい
華やかな照明がすげーなって思った
荒れ果てた俺の部屋ひでーなって思った
赤が勝とうが白が勝とうがどっちだって一緒だ
俺が負けてるって事だけはわかってた
午前0時 鐘が鳴る 訪れる新年
ではなくてこの胸にしがみつく
自らの信念にこそ書初めを刻めよ
だってそうだろ? いつの時代も
選ばれなかった人間は
自ら選びとるしかないんだ

声を揃えてなんてうたわれてたまるか
誰とも揃わねぇ俺だけのうただ
笑顔なんて辞めろよ 真顔にこそ用がある
眠ってる野望を引きずり出してやる
愛が全てか? それは本当か?
夢を叫んだって現実は黙らないじゃないか
信じてるなんてお前簡単に言うなよ
他人も自分も裏切って来ただろう
諦めた記憶こそ酷く鮮明で
立ち上がる俺の足を掴んで離さない
変わらなきゃ変わらない そんな事わかってる
決意のケツ 引っ叩く強く
もうスヌーズはなしだ 一発で目覚めろ
豚は死ね 狼は生きろ
おお神よ 俺達に慈悲とご加護を
なんて言わねぇ 頼むから邪魔だけはするな
「一人じゃないよ」なんて気休めを蹴飛ばして
「一人でもやれ」 ってうたを叫べ
再生ボタンは奥歯の上にある
噛み締めた時だけ鳴り響く音楽

どこへ?なぜ?どうして?
何をもってそこまで?
いつまで?誰の為?なんの為に?
追いかけ続ける問いかけの答え
答え...

さぁディスるんならディスるで殺す気で来いよ
ちゃんと狙え 俺の心ならここにある
傷付く事さえも誇りに思う
それは人間である故 真剣である故
通すのは筋じゃなくて何よりも意地だ
革命のページは中指でめくるんだ
生ぬるい現場には冷や水をぶっかけろ
反省はあったって後悔にするなよ
突破するセキュリティ マイクジャック決行
速攻でKO 心フルボッコ 居場所を一つ失くした
泣くしかなかった夜が連なった
「なぁ頼む 頼むからもう一だけ回チャンスくれ 」
叫びたくなるライブ何遍もあった
今度はしくじらずに絶対にうまくやる
フロアで風呂場で震え俯いた
涙を落とすならノートで受け止めろ
泣き喚き叫ぶのならマイクを通せよ
俺の代わりなんざいくらでもいる
だからこそ この場所は絶対に譲らない

どこへ?なぜ?どうして?
何をもってそこまで?
いつまで?誰の為?なんの為に?
追いかけ続ける問いかけの答え
答え、、、

ポケットの有り金をぶっこんで外した
宝クジの裏側に歌詞を書き殴った
これでもう一回だけでかい夢を買い直す
孤独も葛藤も今度こそ飼い慣らす
唇を噛んだ回数がキャリア
ライバルの多さ それこそがスタミナ
パンパンの武道館で見せつけたビーバー
時代を掴みかけてるマイヘア
今は涙が出る位に恵まれた時代だ
悔しさそれだけが芸の肥やしだ
「売れてる音楽なんか全部クソだ」
いや そんなのは嘘だ 嘘にできるんだ
揺れる動くサイリウム 舞い踊るアイドル
どっからどう見たって俺が挑戦者
「別物だ!」なんて逃げは許すな
嫉妬して嫉妬して じっとしてらんねぇ
歪まないギター 怯まないラッパー
負けん気のプロはどこまでだって行ける
誰も信じない それも構わない
いつか「信じられない!」の声が聞きたい
めちゃくちゃに売れたら俺は変われるか?
寂しさの死神はどっか消えるか?
UK お前とは仲悪くなるかな
そん時は新曲 悪口で書こうな
この先に何があるか なんて事は知らない
想像を絶する地獄かもしれない
俺は弱い 直ぐに調子乗る それでも
愛された記憶だけは片時も離さない
今作のアルバムリリースはメジャー
ユニバーサル VS 二本の中指だ
俺達の為に俺達が選んだ
さぁ喰うか喰われるか 腹を括るんだ
出しゃばって生きてたい もっと燃えてたい
もっと求められたい もっと愛されたい
欲深い自分 それ故に付きまとう
苛立ちよ眠るな 一睡もするな
いいか 夢の中でさえも夢にめがけてひた走れ
その代償は甘んじて受け入れて
現実を鉛筆で残さずに掻き集め
時間も忘れて どこまでものめり込め
食っていく為にやる音楽はやめた
世界を変える音楽に決めた
俺の言葉は俺よりも偉い
だから舌に従って本当にしたい

どこへ?なぜ?どうして?
何をもってそこまで?
いつまで?誰の為?なんの為に?
追いかけ続ける問いかけの答え
答え...

初 回 限 定 盤DVD : 2018/12/16 Zepp Tokyo「単独」全曲収録

  • 二文銭
  • 奮い立つCDショップにて
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  • 俺のがヤバイ
  • 勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ
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LIVE

MOROHA 「単独」

2019年7月13日(土)日比谷公園野外大音楽堂

  • 開場 17:00 / 開演 18:00 全指定席¥4,500(税込)

MOROHA lV RELEASE TOUR 「単独」

  • チケット代金:¥3,500(税込・ドリンク代別・未就学児入場不可)
  • 情報解禁日:2019年4月30日(火)17:00
  • チケット発売日:2019年5月6日(月・祝)各プレイガイドにて
07/15 (月・祝)
徳島 club GRINDHOUSE
07/17 (水)
松山 Double-u Studio
07/24 (水)
新潟 CLUB RIVERST
07/28 (日)
沼津 LIVE HOUSE Quars
08/03 (土)
心斎橋 BIGCAT
08/04 (日)
名古屋 CLUB QUATTRO
08/10 (土)
仙台 CLUB JUNK BOX
08/11 (日)
八戸 LIVE HOUSE FOR ME
08/12 (月・祝)
盛岡 the five morioka
08/21 (水)
前橋 DYVER
08/24 (土)
松江 AZTiC canova
08/25 (日)
神戸 BLUEPORT
09/01 (日)
松本 ALECX
09/07 (土)
高松 DIME
09/17 (火)
北海道 BESSIE HALL
09/21 (土)
岡山 CRAZYMAMA 2ndRoom
09/22 (日)
広島 LIVE VANQUISH
09/25 (水)
京都 LIVE HOUSE GATTACA
09/28 (土)
熊本 Django
09/29 (日)
福岡 BEAT STATION
10/05 (土)
福島 club SONIC iwaki
10/12 (土)
福島 OUTLINE
10/14 (月・祝)
酒田 *hope
10/19 (土)
大分 club SPOT
10/20 (日)
鹿児島 SR Hall
10/26 (土)
熊谷 HEAVEN'S ROCK KUMAGAYA VJ-1
10/27 (日)
長野 LIVE HOUSE J
10/31 (木)
沖縄 G-shelter
11/8 (金)
東京 Zepp DiverCity (チケット発売の詳細は後報)