あまりにも幅広い林檎ちゃんの音楽性のルーツを探るべく、林檎ちゃんの音楽遍歴を追跡する「椎名林檎の作り方」堂々の最終回?

●デビュー当初から今までって、音楽の趣味変わりましたか?
林檎:聴く音楽はあんまり高校生くらいから変わってないですね、けっこう何でも聴く方だし。でも、ジミー・イート・ワールド(注1)が出たことがすごく大きかった。大好きっていうか「私は正しかった!」って思いましたね。

●前から林檎ちゃんのブランキー好きは有名だったんですけど、くるり(注2)へのラブ・コールとかがありましたよね?
林檎:もう、くるり大好き!

●エレファントカシマシへのラブ・コールなんかもありましたよね?(笑)。
林檎:エレカシも大好き!(笑)。そう言えば、デビューする前ってあんまり邦楽って聴いてなかったんだけど、自分が邦楽の中でやるようになって最近の邦楽も聴くようになった。で、客観的に聴いても「すごいな〜」って思える人達が日本にもけっこういますよね。ま、基本的にはブランキー大好きですけど(笑)。

●それって、ルックス先行じゃないですよね?(笑)。
林檎:いや、ルックスもいいんだけど…、それだけじゃないですよ、ホントに(笑)。まず音がいいんですよ。くるりのファーストアルバムは衝撃的だったな、すごい泣いたもん。

●では、デビューしてから2年弱ぐらいの間で特に心に残っているのは?
林檎:う〜ん、ジミー・イート・ワールドの『クラリティ』とかかな。邦楽だと選べないんだけど…、最近聴いたってことで、くるりのセカンドアルバム『図鑑』。くるりはライブもいいですよ。あ〜、でも、エレカシの『ガストロンジャー』も良かったし…。いいじゃん!だってもう、そこらへんって甲乙なんてないじゃん!いい人はいいじゃん!好きなものは好きじゃないですか!(笑)。

注1) 米カレッジ・ラジオからブレイクしたエモ・コア・バンドの代表格
注2) 京都出身の3ピースバンド。林檎ちゃんとの夢の共演“くるりんご”は実現するのか?