林檎画廊

あたしが自らを新宿系だと確信する最も有力な手掛かりとなった作品、「歌舞伎町の女王」を含む此の一枚で、皆様には、匂いをお届け致したい。憎しみや哀しみ、喜びに至る迄、あたしは何処からが本当で何処までがポーズなのかわからない。他者に触れ手を差し出す瞬間、自分自身に対し何の説明も要さない、「アンコンディショナル(無条件)」の愛情を感じて居たい。此処に居る為に交わす約束も、求める保障も、表す肩書きも、其れ程魅力的では無い。

十九歳のあたしは、常に飢えている。 シーナ・リンゴ