林檎ちゃんがパーソナリティーを務めるFM番組「椎名林檎の悦楽巡回」の誌上再現。今回は18回目(2月1日O.A.)の放送から、扁桃腺に花を咲かせてしまい(?)2週間のお休みをしていた林檎ちゃんの復帰第一声! 大変お久しぶりです。みなさんご迷惑をおかけいたしました。あたくしがおりません間に、どうもムラムラして欲求不満になった方がたくさんいらしたそうで、「何て罪な…」と思いつつ。もう、欲求不満の方々はヌキまくって下さい、いろんな意味で(笑)。あのですね、カゼではなかったんですけど…。ようするに、カゼだと思っていたんですよね、あたしは。で、年末というか『歌舞伎町の女王』のキャンペーンとかインストアライブの怒濤の日々からずっと続いていた、それこそアイドル並みのスケジュール? あれでですね、ちょっと体調が悪くて、市販のカゼ薬とかをゲキゲキ飲んでたんですけど、あれは非常に危険です。たぶん副作用とかもあったと思うんだけど、もう〜ドンドン破滅の一方って感じで。結局、扁桃腺になんか、白いね、お花が咲いてたんですよ(笑)。喉が痛くて、年末ぐらいから食べ物とか飲み物が入んないのね。それに気づいてしまって、自分でも意識していると「もうダメだ」と思って見ないようにしていたら、花を咲かせてしまったという。それはようするにね、扁桃腺が化膿していたんですって。あたしもそれを鏡で見た時は、そりゃビックリしたさ。「内臓とか食道とかに、全部花が咲いていたらどうしよう?」とかって思って病院に行ったら、「化膿するまで放っておいたってことですよ」とか言われて、点滴など打ってみたり。でもあたし、点滴の打ちすぎなんですよね。あたしね、ご飯とか食べれなくなって「点滴打たないと生きのびられないかもしれない」というぐらい悪くならないと、自分で見ないようにしちゃうからいけないんだよね。「二十歳なんだから、ちゃんと自己管理しろよ! 」って感じなんですけど。せっかく一番大事な時なのに、三発目の『ここでキスして。』出したのに…。そういうふうに省みていますので、みなさんお許し下さいませ。最近は気をつけようと、うがい薬を用いて欠かさずうがいをやっていますけど。あとは、豆乳ですね、やはり。豆乳、納豆、豆腐。もうね、療養中なにが幸せだったかって、サバの塩焼きを大根おろしでいただいた時のあの旨さ。それで朝、厚着をして刺すような寒い外に出て、朝靄の中を散歩してみたりすると、ほんとにね「生きてて良かった…」って思ったさ、そりゃ泣きそうになったさ。そういう、人間として当たり前の幸せを感じて生きていきたいですよね。「人間として生きるということは、そういうことなんじゃないかな?」と思う今日この頃でした。療養期間中は、けっこう長いお休みをいただいて「この際、悪いところは全部治しちゃえ! 」という感じで。扁桃腺のお花の方はすぐにしぼんで、熱も下がって良くなっていったんですけど。何しろね、あたしは本来、勝手に出てくる曲とか詞を見て自分を分析して、悩んだり次に進むという人間なんですけど、忙しかった分、曲が作れなかったり、頭の中の曲を録れなかったりして。そういうのができなかった分、バランスを崩しやすかった状態にあったらしく。それで体調も崩したと思っているんですけど。今回ね、ゆっくりしつつ、家で色々好きな音楽を聴いたりとか、自分の頭の中にできている曲をデモテープに録ったりとか、そういう幸せな療養期間を過ごしていたんですけど。しかも、『ここでキスして。』が凄くご好評だというニュースもドンドン舞い込んでいて、凄く嬉しかったです。本当にみなさまのおかげです、ありがとうございました。 椎名林檎の悦楽巡回「回文の小径」優秀作品発表! |
寸評:椎名林檎 |
●ターヨさん 「いた見たタヌキ 絹たたみたい」よく意味がわからない…。 ●山田@エーアイさん 「弱虫な彼カツオ疲れ悲しむわよ」素敵、完璧! ●青猫ヨーコさん 「寝室までいたらず裸体で待つ紳士」大変素晴らしい! 「キスもした あたしもスキ」胸キュン…。 ●マダームさん 「クイクイと腰ふり フシ子とイクイク」素晴らしくこの番組にマッチしていると思います。 「腰ふるマダム 黙るフシ子」意味はよくわかないけど、素晴らしいかと思います。 ●ひこうきぐも さん 「ムカデ歯で噛む」噛んでみたい…。 ●スパークスゴーゴー/ベース・ヴォーカル八熊慎一さん 「なるとを取るな」スタンダードすぎる…。 「タイヤを焼いた」どんな人だろ?それって。 ●浦野さん 「猪苗代湖で殺しはない」地名を使ったのが素敵ですね。 ●松村さん 「生娘 ややメスむき」艶めかしい…。 ●エマさん 「マカオのアニマルマニアのオカマ」トロピカルですね…。 ●悦楽若人さん 「サリー ミルクにクルミ入りさ」ナニ人?あんた。 「わたしカツラ落下したわ」デビュー当時の椎名林檎に対する批判みたいである。 「GLAYハイレグ」素敵…。佳作といたします。 |