中学校の時に、けっこう響いた一言は、2年生の時の担任の先生が、いきなり初っぱなから「頼むから自殺しないでね」って言われて(笑)。 それはけっこうね「えっ、そんなかい?」って感じでビックリしたんですけど。 あれは「自分で思っている事と、他人から見たものって凄く違ったりするんだな」って最初の洗礼を受けた一言だったな。

 あとはね…。 また同じような事なんですけど、まだ『ここでキスして。』をリリースする直前かな? そうだ、去年のクリスマスぐらいだ。 とあるFM曲のイベントに出演させていただいたんですけど、そしたらね、私の時だけ紹介していただく時に、何かいきなり「カルトな人気を誇る椎名林檎さんです。 どうぞ〜!」とか言われちゃって(笑)。 その日私は、一日中すげ〜ムカついてまして、悪態をついてたんですよね。 ちょっとそれでまた「何で私ってこんなに子供っぽいんだろ?」って気に病んでもみたんですけど。 流石に今は怒りは消えたんですけど、忘れられない一言ですね。 「カルトって、どこが?」っていうか、まあ、確かに浮き世からのとらえられ方がカルトチックであるとか、サブカルチャー的であるというのは分からなくもないんだけど。 『歌舞伎町の女王』の時点だからしょうがないのかもしれないけど…。 何か今、番組中なのに話しながら自分の事を慰めていることに気がついて凄く空しかったんですけど(笑)。 まあ、この話はあんまり引っ張ると良くないですね。

 ポジティブな方で『忘れられないあの一言』というと、もう、ありますよ〜。 最近抑えていたんだけど、ブランキーの浅井さんの忘れられない一言が…。 「ちょっと待って!」というディレクターの一言も入りつつ(笑)。 まあ、とりあえずライトな感じで紹介させていただきますと、浅井さんの一言としては「もったいないじゃん、広めないと。 せっかくやっているんだから」とういう。 その「もったいないじゃん」というのが「何てケガレのない汚されていないアーティストなんだろ、素晴らしいな」って。 私はそれを糧に今ここにいるようなもんなんですけど。