林檎ファンのみなさまお待たせしました! デビューシングル『幸福論』から新曲『本能』までのPV(4曲)に、『ここでキスして。』の別ヴァージョンPVと、撮りおろしスペシャル映像をプラスしたビデオクリップ集『性的ヒーリング 〜其ノ壱〜』が11月10日リリース! そこで、「これは3万円でも売れる! 」と豪語している林檎ちゃんに、PVの解説をしてもらいました。

●幸福論
デビューシングルのビデオなのに、最初に私が死んでいるんですよ(笑)。「死んでいる人が生き返ることほど不条理なことはない」というのが監督のテーマらしいです。見どころは、ラストシーンで自転車に乗っている素の私です。「初めてのPV撮影だし、私服の方が緊張しなくていい」ということで、このPVでの服は私服ですね。

●歌舞伎町の女王
質感とか雰囲気とか凄く気に入っているんだけど、友達からは「あれはオカルトだよ」とか、「怖かった、アレはないんじゃないの?」とか言われて凄くショックだったんですけど(笑)。でも、今までのPVの中で一番好きな作品ですね。ロケ地は新宿じゃなくて、池袋の鬼子母神です。

●ここでキスして。
最初は別に撮ったシーンがインサートされる予定だったんですけど、自分の好きなバンドの人達にやってもらった演奏シーンが凄くカッコ良くって自然な感じがしたんですよ。で、私は役者じゃなくてミュージシャンなんだから、演奏シーンだけでいこうと。『ここでキスして。』のヒットには、このビデオの影響が大きかったんじゃないかな?

●本能
『無罪モラトリアム』のジャケットをデザインしてくれた方に作ってもらいました。結構お金がかかっているのに、そう見えないのがいいですよね(笑)。私が割ったガラスは外国製で、全部で25枚ぐらい割ったのかな? お陰で手と足はキズだらけで、PVのテーマは“出血”になりました(笑)。