初ツアー「先攻エクスタシー」からライヴのプランニングを手がけるソーゴー東京、山中達也さん。 彼が語る椎名林檎ツアー秘話とは？ このツアーは、はかないバンドの一生をドキュメンタリーで追うというコンセプトです。 「下剋上エクスタシー」は完成されたステージのドキュメントですが、これはCD用の音源のためにマイク付きのDATとMDを会場の何カ所かに仕掛けるだけ。本当に原点回帰というか、その会場の音をその空気を含めてそのまま録ったという。普通に聴いたら「音悪い」って感じると思うんですが、そういうコンセプトだったんです。 それとやっぱり、誰がどう考えてもベーシストが3人いるコンサートってないと思います（笑）。メンバーは素晴らしいミュージシャンの方たちが入ってくださっていて、GAJIの鳥井くん、ナンバーガールの田淵さん、D.M.B.Q.の吉村さん、それから、純子ちゃん、みんなやっぱりそれ相応のテクニックを持っていて、しかも、毎日が修学旅行状態で……いやぁ、これは面白かった。 しかも、全会場で対バン形式だったんですが、その相手を見つけるのも大変でした。本人から名前が挙がったんですが、真剣に悩んだのは道産子アナルとハンサム兄弟。どこに連絡すればスケジュールが聞けるのか、あれこれ手を尽くしました（笑）。