アレンジ/レコーディングに参画したスーパープレイヤーズ

今作に参加した豪華プレイヤーを紹介したい。
M-3「Rock With You」でネイザン・イーストと共にアレンジとPianoを担当したグレッグ・フィリンゲインズは、1970年代からクインシー・ジョーンズやスティーヴィー・ワンダーの作品に多数参加、一時期はTOTOのメンバーとしても活躍。 特筆すべきは、1979年にマイケル・ジャクソンの名作アルバム「Off The Wall」のレコーディングに参加しており、実際にオリジナルの「Rock With You」のレコーディングでピアノを担当した彼が、M-3「Rock With You」のアレンジとピアノを手掛けている事は非常に感慨深く、同曲に本物の輝きをもたらしている大きな要因と言える。

ネイザン・イーストと共にM-1「I’m Not In Love 」やM-2「赤いスイートピー English Jazz Ver.」のアレンジやKeyboards, Drum Programming等を担当したトム・ケインも、現代アメリカのポップスシーンの重要なプロデューサーのひとり。 作曲ではシカゴ、ケニー・ロギンス、パティ・ラベル、アルジャ・ロウ、バーブラ・ストライザンドなど数知れず、またアレンジャーとしてもデヴィッド・フォスターを始めダイアン・リーブスなど数多くのプロジェクトをサポート。 特にチャカ・カーンの「スルーザファイヤー」はグラミー賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では「The Secret To My Success」で、ベストサウンドトラック賞を受賞。 近年はセリーヌ・ディオンの作曲及びプロデューサーとしてもその実力を発揮している。

M-7「Killing Me Softly With His Song」のアレンジや多くの曲でOrganやRhodesの演奏を担当したのは、ネイザン・イーストの息子であるノア・イースト。 父の影響で幼少期から音楽と名作に触れ、若くしてOrganの名プレイヤーと称される彼の演奏は、初回限定盤の「SEIKO JAZZ 3 Premium Session and Interview」にネイザン・イーストとの親子共演で収録されており、堂々たるパフォーマンスでその実力を発揮している。

ネイザン・イーストと共にM-8「Chasing Cars」、M-9「Saving All My Love For You」、M-10「Paradise」、M-11「Love... Thy Will Be Done」のアレンジやPiano, Strings, Synthsの演奏を手掛けたジェフ・バブコは、フリオ・イグレシアスの世界ツアーやシェリル・クロウのレコーディング、ツアーをサポートし、近年ではジェイソン・ムラーズやフランク・オーシャン、アラニス・モリセットなどのレコーディングでも活躍。

その他、M-1「I’m Not In Love」で印象的なTrumpetを聴かせるジェームス・デラノ・ゾラーはデュークエリントン楽団のレギュラーメンバー。 Drumsはエリック・クラプトンのツアーメンバーであるスティーブ・フェローン。パット・メセニーも絶賛する韓国の天才ギタリストのジャック・リーなど、多彩かつ超一流のプレイヤー陣の参画によって今作の芳醇なサウンドが生み出されている。

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