SILENT SIREN

TOPICS

   

RELEASE

メンバーより11年分の感謝の気持ちを込めて。

12/15(水)に初のオールタイムベストアルバム(2作合計64曲!) & “4人のSILENT SIRENとしてのラストライブ”日比谷野外大音楽堂でのライブ映像作品を同時リリース!
さらにこれらをオールインしたスペシャル・コンプリートボックスも3,131セット完全生産限定でリリース!

Introduction

Introduction

SILENT SIRENが初のオールタイムベストアルバム『SILENT』、『SIREN』、9月25日(土)日比谷野外大音楽堂にて開催された、”4人のSILENT SIRENとしてのラストライブ”を映像化したBlu-ray & DVD『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜』、そしてファンクラブ3,131セット完全生産限定スペシャル・コンプリートボックス『SILENT SIREN PREMIUM BOX〜11年分詰め込みました〜』を12月15日(水)に一挙リリース!

ベストアルバム『SILENT』、『SIREN』は、それぞれメンバーセレクトによる31曲とボーナス・トラックを1曲含む計32曲で構成されている。『SILENT』には「All Right 〜"今"を懸ける〜」「チェリボム」「milk boy」「ジャストミート」「恋のエスパー」など”POPなサイサイ”を、方や『SIREN』には「サイレン」「KAKUMEI」「八月の夜」「フジヤマディスコ」「天下一品のテーマ」など”ROCKなサイサイ”をコンセプトに”これを聴けばサイサイが分かる”2作合計64曲におよぶSILENT SIRENの軌跡となっている。
また映像作品には4人でのラストライブとなった日比谷野外大音楽堂での象徴的なライブシーンが使用されており、これらすべてをオールインしたファンクラブ3,131セット完全生産限定スペシャル・コンプリートボックス『SILENT SIREN PREMIUM BOX~11年分詰め込みました~』は、POPなサイとROCKなサイが融合。さらに、11年間の想いを表現すべく、メンバー3人が11色の塗料を使いペイントをした柄を使用している。

そして同時発売で9月25日(土)日比谷野外大音楽堂にて開催された、”4人のSILENT SIRENとしてのラストライブ”バンド結成10周年記念ライブ『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜』をBlu-ray & DVD化。「フジヤマディスコ」に始まり、最後の「KAKUMEI」「Answer」「チェリボム」でメンバーとファンの気持ちが完全に一つになったあの日の記憶を、映像に加え、20ページのライブフォトブックと共にコンパイル。そしてメンバーが主演を果たした映画「もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。」本編をノーカット完全収録!特典映像としては贅沢すぎる内容で全国のサイサイファン、マストバイの永久保存作品となっている。

さらに今作のスペシャル企画としてこれらの作品をオールインしたスペシャル・コンプリートボックス『SILENT SIREN PREMIUM BOX〜11年分詰め込みました〜』を3,131セット完全生産限定でリリース!こちらはサイサイファミリー(ファンクラブ)限定の作品で、オールタイムベストアルバム『SILENT』、『SIREN』、LIVE Blu-ray『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜』に加え、映像作品に付属するブックレットには収め切れなかった、スペシャルフォトブックが別添で収納されている。

そしてこのコンプリートボックスのためだけに、すぅ、あいにゃん、ゆかるんの3人での完全撮り下ろし写真を多数収録。集合とソロ、3人になったSILENT SIRENとして、前を向き力強く進む彼女たちの姿は、たくさんの夢や希望を背負い美しく、そして儚く映り、魅力的な保存版となっている。コンプリートボックスにはスペシャルフォトブックに加え、思い出深い11年間に渡る彼女たちの歴代アーティスト写真31枚を、厚紙のLPサイズフォトポスター(縦310mm×横310mm)として特別に仕上げてコンパイル。さらに3,131セットすべてにメンバーが直筆サインとシリアルナンバーを入れた最新アーティスト写真(3人バージョン)1枚を追加した計32枚。彼女たちの11年間が詰め込まれたタイムカプセルのような作品となっている。

加えて、歴代人気の高かったグッズ、サイサイとサイファミがこれからも”ONE TEAM”であることを表現した「発売記念オリジナル・ベースボールユニフォーム」(ワンサイズ)と、これからも毎日を”共に歩き続ける”ための「メンバーボイス入り目覚まし時計」(すぅ、あいにゃん、ゆかるん、3人によるスペシャル・テイク)、そして、日比谷野音ライブ時の「レプリカスタッフパス」(バンド名入りネックストラップ付)を同梱。今後さらに特典を発表される予定で、3,131セット完全生産限定にふさわしいボリューム満点のメモリアル作となっている。

SILENT SIREN PREMIUM BOX~11年分詰め込みました~
[完全生産限定グッズ付ファンクラブ盤][3131セット限定]

【CD4枚組+Blu-ray1枚+LIVE&撮り下ろしPHOTOBOOK 52P+LP SIZE POSTER 32枚+3GOODS】
D2CN-2985 税込:¥34,444(税抜:¥31,313)

  • CD ALL TIME BEST ALBUM『SILENT』
  • CD ALL TIME BEST ALBUM『SIREN』
  • LIVE Blu-ray 『SILENT SIREN きららリベンジ~サイサイ10歳祭~ @ 日比谷野外大音楽堂』

グッズ内容

購入はこちら

GOODS

NEW! ハズレ無し!「サイサイお楽しみくじ」封入!
1等 31名様 「一生青春」スポーツタオル(メンバー直筆サイン付き)+特別コメント動画
2等 131名様「一生青春」スポーツタオル
3等 2,969名様 アーティスト写真別カット壁紙DL
「一生青春」スポーツタオルデザイン
(サイズ:約400mm × 1,100mm)

※3等はくじにQRコード記載、1等&2等の当選者応募フォームは後日ファンクラブ内にてローンチ。後日発送。
Special CD「KIZASHI」(未発表新曲)を同梱
BOXのどこかに隠されたQRコードを読み込むとスペシャルな特典プレゼント
※QRコードはファンクラブ会員の方のみが対象となっております。ファンクラブを退会した場合、QRコードは使用できませんので予めご了承ください。
PHOTOBOOK
LPサイズライブ&撮り下ろしスペシャル・フォトブック全52P予定
POSTER
歴代アー写 LPサイズフォトポスター 31枚セット+直筆サイン&シリアルナンバー入りLPサイズフォトポスター 1枚(LPサイズ 縦310mm×横310mm)
GOODS1
永久保存版「SILENT SIREN ベースボール・ユニフォーム」
サイズ:フリー
サイズ詳細:着丈約84×胸幅約59×裾幅約59×袖丈約37×袖口約20(cm)
生産国:中国
素材:ポリエステル100%

GOODS2
永久保存版「SILENT SIREN メンバーボイス入り目覚まし時計」
本体サイズ:11 x 18 x6 cm
箱サイズ:12.8 x 6.6 x 18.2cm
電池:単3形 (電池は付属しておりません)

GOODS3
永久保存版「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜 レプリカスタッフパス(バンド名入りネックストラップ付)」
※ファンクラブ限定スペシャル・LPサイズボックス仕様(縦331mm×横331mm×高さ40mm)
※3GOODSはスペシャル・ボックスと同梱にてお届け予定

特典
●BOXのジャケットのためにペイントした原画も3,131枚に裁断し1枚ずつ封入

●LPサイズフォトポスターのシリアルナンバーの末尾に「31」がついているコンプリートボックスには、メンバーから素敵なサプライズが封入。
(シリアルナンバーは予約順ではなくランダムとなりますのでご了承ください。)

AND MORE !

2021年12月15日(水)同時発売

ALL TIME BEST ALBUM『SILENT』

【CD2枚組】UPCH-20608/9 税込¥3,444(税抜:¥3,131)
CD全32曲収録:31曲+ボーナス・トラック1曲(※未発表新曲A)

DISC 1

  • 1. ランジェリー (2012年)

    ランジェリー

    Silent Sirenの記念すべきインディーズデビューミニアルバム『サイサイ』のオープニングナンバー。パンキッシュなイントロに始まり、<321 GO!!!>という掛け声とともにサイサイは音楽シーンへと元気よく飛び出していった。アレンジも演奏もシンプルで、余計な装飾は一切ない。それが当時の空気感を生々しく伝え、期待に胸を膨らませているメンバーの姿を浮かび上がらせる。このときから今まで、サイサイはずっとバンドに憧れ続けているバンドなんだよな。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 2. セピア (2012年)

    セピア

    これもまた『サイサイ』の収録曲。当然、まだバンドの方向性も各メンバーの方向性も定まっていない頃の作品だが、だからこそ様々な挑戦の隙間から光り輝くものが感じられる。このミドルテンポの切ないナンバーは、若干ハスキーで喉のコントロールを知らないすぅによるむき出しのボーカルがハマった隠れた名曲。のちにポップでキャッチーな要素が濃くなるが、この頃はバンドの本来の好みである暗めの楽曲が多い。新規ファンには新鮮に聴こえるだろう。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 3. All Right ~"今"を懸ける~ (2012年)

    All Right ~"今"を懸ける~

    これまで様々な作品を発表してきたサイサイだが、割合でいうと『サイサイ』から最も多くの楽曲が本作の収録曲としてピックアップされている。ミニアルバムとはいえ、7曲中5曲というのは並の思い入れではない。しかし、それは必ずしも本人たちのエゴというわけではない。派手さはなくともいい曲が揃ったアルバムなのだ。アルバムのラストを飾るこの曲も、シンプルながらグッと引き込まれる。「インディーズの頃のサイサイが好き」というサイファミがいたとしても、それは決して新規ファンに対してマウントを取りたいわけではないはず。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 4. LOVEのしるし (2012年)

    LOVEのしるし

    2012年7月にリリースされた2枚目となるミニアルバム『ラブシル』のオープニングナンバー。携帯メールをテーマにした歌詞というと今やネガティブな内容のもののほうが多いが、ここでは<LOVEのしるし>としてとことん前向きな世界が描かれている。これは当時まだ10代だったすぅでないと書けないだろう。そういう意味でもなかなかエモい。浮遊感のあるキーボードも特徴的で、この頃からサイサイらしい鍵盤が確立されていたことに驚かされる。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 5. Sweet Pop! (2012年)

    Sweet Pop!

    2012年11月14日にリリースされた、SILENT SIRENというバンドの方向性を決定づけることになるメジャーデビューシングル。オリコンウィークリーランキングで最高23位を獲得するなど上々の走り出しを見せたが、曲が仕上がったのは締切前日だったという。ゆかるんはこれがキーボーディストとして初の参加曲となった。ちなみに、彼女の加入のきっかけは、以前から友達だったあいにゃんから誘われたこと。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 6. stella☆ (2013年)

    stella☆

    「Sweet Pop!」でメジャーデビューを果たしてから約3か月後にリリースされた2枚目のシングル。夢に向かって頑張っている人に向けて書いた楽曲だというが、バンド結成から2年以上が経過した末にメジャーデビューを掴み取り、希望に満ち溢れている自分たち自身の背中を押すような意味合いもあったのではないかと感じる。サイサイはこれ以降、数々の<あの場所>へと辿り着いた。それはどれもキラキラとしていて、自分たちだけでなく、多くの人々を喜ばせる場所だったのだ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 7. ビーサン (2013年)

    ビーサン

    少しずつライブやツアーを重ねるようになってきた4人が、ライブ会場での一体感をより意識するようになったことが伝わってくる3枚目のシングルであり、これ以降サイサイの武器のひとつとなっていく“夏曲”の第1弾。曲の冒頭からこれでもかというぐらいキャッチーなシンガロングパートを盛り込んだ結果、多くのリスナーの耳を捉え、自身初のオリコントップ10ヒットとなった。このヒットがバンドの方向性を改めて決定づけ、彼女たちの自信となっていったことは想像に難くない。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 8. Starmine (2013年)

    Starmine

    「ビーサン」のカップリング曲という地味な立ち位置だが、これはあいにゃんが初めて一人で歌詞を手掛けた記念すべき1曲で、自身もBメロのボーカルを担当している。「ビーサン」同様、花火大会での一幕を描いた夏曲。かなり女の子らしい、ストーリー性のある甘い恋愛の歌詞になっているが、そのぶんベースとドラムは敢えてゴリゴリにしてある。ポップなサウンドのイメージが強いサイサイだが、この頃からすでにポップとロックの絶妙なバランスがとられている。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 9. ぐるぐるワンダーランド (2014年)

    ぐるぐるワンダーランド

    <ぐるぐるワンダーランド>と聞くと条件反射でグワッと体温が上がるのは、ライブ本編のラストやアンコールでこの曲が演奏されることが多いから。2枚目のアルバム『31Wonderland』からの歴史を考えると、サイサイライブの最重要位置を最も長い間守り続けてきた楽曲と言える。たくさんのタオルが一斉に回される光景は壮観で、<まだまだまだまだ!>と一生繰り返していたくなる。メロディのキャッチーさはもちろん、ゆかるんによるハッピーでポジティブな歌詞がそう思わせるのだ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 10. ラッキーガール (2014年)

    ラッキーガール

    本作の収録曲のなかでは唯一のSilent Siren名義の作詞曲。初期のサイサイを代表するウルトラポジティブな楽曲で、歌詞には前向きな言葉がズラリと並ぶ。一つひとつの単語が前向きなのでメンバーも演奏していて元気が出るという。みんなで夢に向かって走っていくというこの曲のメッセージは、初めての日本武道館公演での演奏中により心に響いたそうだ。この頃のサイサイは、印象的なシンセフレーズで楽曲全体を引っ張るというパターンが多く、当時のサイサイサウンドのトレードマークでもあった。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 11. 恋花 (2014年)

    恋花

    この曲が今作に収録されたことはちょっとした驚きだった。なぜならシングル「ラッキーガール」のカップリング曲でオリジナルアルバム未収録な上に、ライブで演奏されているイメージがあまりないからだ(目立つところだと2016年の暮れに行われた「Dream on!」ぐらい?)。花占いをテーマにした曲だが、歌詞を書いたすぅに花占いの経験はない。この曲がレコーディングされた2014年はまだ、この曲のようなシンプルなミッド~スローテンポの曲にリズム隊は難しさを感じていたそうだ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 12. BANG!BANG!BANG! (2014年)

    BANG!BANG!BANG!

    この前年にリリースされた「ビーサン」を上回るような夏曲を目標につくられた、サイサイの夏曲第2弾。隅から隅までポップでキャッチーなフックを散りばめた高性能ポップロックチューン。リズムは目まぐるしく展開し、ギターフレーズはどれも耳に残る上に、浮遊感のあるキーボードが楽曲を華やかにする。しかし、間奏でギターソロを入れたり、ロックバンドとしての矜持はしっかり守っているところがサイサイらしさなのである。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 13. 恋い雪 (2014年)

    恋い雪

    一見すると誤字のようだが、<恋>を名詞ではなく形容詞的に使ったタイトルがまず目を引く。恋人同士の甘く切ない時間を綴った歌詞や、イントロでゆかるんが奏でる優しいピアノフレーズがしっとりしたバラードをイメージさせるが、ギターの歪みが強めにかかっていたり、ベースも派手に動いていたりと実はバンド感強めなミドルチューンになっている。「歌だけになるラストのパートが一番好きなパートであり、一番緊張する部分」とすぅは語っていた。この曲あたりからあいにゃんの覚醒が始まった印象。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 14. ハピマリ (2015年)

    ハピマリ

    サイサイ初のウェディングソング。昔からサイサイのライブに遊びに来ていたカップルの女子から「彼氏がなかなかプロポーズしてくれない」と握手会で打ち明けられたことがきっかけとなり、ふたりの後押しをするために制作された。その後、その彼氏がプロポーズする様子がテレビ番組で放送され、サイサイもサプライズで同曲を演奏。2016年に開催された『2016年末スペシャルライブ「Dream on!」』でも、サイサイが縁で結婚することになったという別のカップルをステージに迎え、同曲をプレイ。あれはよかったなあ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 15. alarm (2015年)

    alarm

    深夜ドラマ『いつかティファニーで朝食を』の制作陣から「主題歌はぜひサイサイにお願いしたい」と指名を受けてつくられた11枚目のシングル。様々な楽曲をドラマ側に提案した結果、元々冬曲としてつくっていたこの曲が選ばれたため、歌詞もアレンジもつくり直したという。比較的シンプルなアレンジながら、ストリングスを入れることで朝の爽やかなイメージが増幅されている。A面曲なのに戦わない、新しいサイサイの一面を知ることができたソフトロック。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 16. チェリボム (2016年)

    チェリボム

    アルバム『S』のリードトラックであり、「サイサイといえばコレ!」という1曲になった大出世曲。レコーディング前にチーム内で行われた楽曲会議でも抜群の人気を誇ったというこの曲は、サイファミだけでなくより多くの人の耳に届いた。振付を大胆に取り入れるきっかけにもなり、サイサイのライブをより楽しくする起爆剤となった、当時のすぅの言葉を借りると「大人のエロかわいいラブソング」。<カッコいい>と<かわいい>の融合を果たした意味でも画期的な1曲。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

DISC 2

  • 1. milk boy (2016年)

    milk boy

    アルバム『S』で「チェリボム」「八月の夜」という黄金の流れをガッチリ受け止める隠れた名曲……のはずだったが、リリースから4年以上が経過した2020年春、アルバム発売当時にはまだ存在しなかったSNS、TikTokを通じてまさかの大バズリ。それを受けてすぅがTikTokで公開したアコギバージョンが約150万回、YouTubeで公開した最新ライブ映像も130万回以上再生されることになる。10代に一番知られているサイサイ楽曲はコレなのかも?

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 2. 吉田さん (2016年)

    吉田さん

    すぅの本名がそのままタイトルになった異色の楽曲。苦手な同窓会に誘われ、勇気を出して戦場へと乗り込む<吉田さん>の心境をユーモアたっぷりに描いた。アルバム『S』のプロモーション時、この曲について聞かれることが最も多かったという。たしかに、後にも先にもこんな曲は登場していない。ミュージックビデオも楽しく、この頃のバンドのテンションの高さが映像に凝縮されている。<スニーカー・リュック>というシンプルコーデのすぅが同窓会に参加している女性陣の中で一番かわいいという点も見逃せない。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 3. nukumor (2016年)

    nukumor

    <ぬくもり>ではなく、<ぬくもあ>。実は、アメリカのロックバンドParamoreの語感がタイトルの由来になっている。しかし、このタイトルに込められた思いはそれだけではない。そこには人がいて体温はあるのかもしれないけど、本当の愛は感じられない。だから、iがない。愛がない。すぅが得意とする言葉遊びのなかでも最高峰のものだと言える。当時、「恋愛とはまた違う愛の形を書いた」とすぅは語っている。ちょっと寂しいけど、どこか温かい、というイメージ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 4. Love Balloon (2017年)

    Love Balloon

    12枚目のシングル『フジヤマディスコ』のカップリング曲であり、アルバム『GIRLS POWER』前半の重要なフックとなっている素晴らしいポップソング。ゆかるんが書く激甘ラブな歌詞とポップなサウンドとの相性のよさをこれでもかというぐらい見せつけている。正直、シングル曲でもよかったんじゃないかと思うぐらい、非の打ち所がないキャッチーさだ。1サビ終わりとアウトロで聴くことができるゴリゴリなギターが、楽曲の甘みを<スイカに塩>のごとく増幅している。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 5. AKANE (2017年)

    AKANE

    ドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』のエンディングテーマとして書き下ろしたミディアムナンバーで、「あわあわ」とともに両A面シングルとなっている。ドラマに出演している故・大杉漣とすぅがドラマシーンで共演したミュージックビデオも話題になった。親子の愛情を歌う曲はサイサイには珍しく、すぅの歌詞も技巧に逃げずストレートに思いを伝えているのがいい。すぅの両親をよく見知っているサイファミならより心に響くことだろう。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 6. ジャストミート (2017年)

    ジャストミート

    特大のインパクトを与えた「フジヤマディスコ」からタイアップ曲の「AKANE / ふわふわ」を挟み、その次にどんなカードを切るのか苦心の末に出した答えがこの曲だった。武道館のような大きな会場でも客席の一番後ろまで歌詞とメロが突き刺さるような、みんなで歌える歌を目指した。その結果、聴いていて気持ちのいいシンプルなフレーズをふんだんに盛り込むことに。高校野球からインスピレーションを受けた歌詞からはすぅの遊び心を感じる。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 7. さよなら日比谷 (2017年)

    さよなら日比谷

    ポップで弾けたバンドイメージをいい意味で裏切った、アルバム「GIRLS POWER」のラストを飾る名曲。これまでにない渋いアレンジということもあって「サイサイの新境地か!?」と思われたが、実はデビュー前の2012年8月からあった曲だという。「Silent Siren Live Tour 2014春 ~31Wonderland ぐるぐる全国まわっちゃうよツアー~」のファイナルが日比谷野音だったこともあり、この日に披露するためにスタジオで練習までしていたそうだ。サイサイの曲は長い間寝かされることがよくある。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 8. 19 summer note. (2018年)

    19 summer note.

    15枚目となるシングルは、「ライブを観て欲しい」という4人の想いから、CDに「SILENT SIREN 2018 夏のスペシャルワンマンライブ」のライブチケットを付けたサイサイ初のバンドル盤もリリースされた。アップテンポかつ、サウンドも派手で明るい曲のはずなのにどことなく切なさを感じるのは、10代最後の夏を歌っているからか。本当にサイサイが得意なのは明るいポップソングではなくて、ほんのり切なさを感じさせるエモチューンなんだなあと再認識。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 9. Go Way! (2018年)

    Go Way!

    サウンドはカッコよく、演奏は力強く、歌詞はわかりやすく、展開はシンプルに。『新幹線変形ロボ シンカリオン』という少年好みするTVアニメのエンディング主題歌だったこともあり、ストレートなつくりになった16枚目のシングル。色使いが鮮やかなミュージックビデオもインパクトがあり、両手を掲げて疾走する4人の姿とともに強く印象に残っている。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 10. Melty (2018年)

    Melty

    サイサイの冬曲としては珍しくバラードではなく、ミドルよりちょっと速いテンポの楽曲。これはレコーディングの4年ほど前から存在していたが、すぅがずっと推していた甲斐あって、「Go Way!」のカップリング曲として陽の目を見ることとなった。もちろん、つくった当時のままではなく、そのときの技術と感性でアレンジし直されている。サイサイにとってリード曲とカップリング曲に差はなく、常に全力。ちなみに、リリース日はメジャーデビュー6周年記念日だった。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 11. 恋のエスパー (2019年)

    恋のエスパー

    サイサイが待つ<陽>の要素を濃縮してブチ込んだ最強ポップロックチューンであり、アルバム『31313』のリードトラック。80’sの超能力ブームをポップに取り入れたミュージックビデオもインパクトがあり、別の動画ではゆかるんによる振付講座も行われた。ライブではラスサビの<STOP!>で全員一時停止し、ライブごとに異なる演出を挿入したあと演奏を再開するというのが恒例。音源で聴くとストップの時間が短くて拍子抜けする、という人はライブに通いまくってるサイファミに認定。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 12. 無重力ダンス (2019年)

    無重力ダンス

    「恋のエスパー」と双璧をなす、アルバム『31313』の特攻隊長的なポップチューン。跳ねるリズムと80’っぽいシンセサウンドが特徴だが、曲が進むにつれてリズムパターンが変わっていく様が心地よい。「恋のエスパー」と同様、こちらもサビに振付があり、ダンス隊長ゆかるんによる振付講座が行われている。もともと、サイサイは振付をよしとするバンドではなかったが、曲を重ねていくうちにそれがいつの間にか自分たちの色になり、それを喜んで受け入れるようになった。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 13. 卒業 (2019年)

    卒業

    アルバム『31313』収録。意外にもサイサイの卒業ソングはこれが初めて。学生たちにカラオケや卒業式で合唱のように歌ってほしいという気持ちもあって、アルトとソプラノがクロスするなど敢えて合唱っぽいコーラスにしていたり、ピアノも卒業式の合唱を意識している。しかし、歌詞は単に学校だけでなく、様々な物事からの卒業にも読み取れるような普遍的な表現になっている。すぅの優しげなボーカルがいい。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 14. 四月の風 (2019年)

    四月の風

    テレビ東京にて放映されたバーチャルYouTuberドラマ「四月一日さん家の」エンディングテーマとして配信リリースされた。収録アルバムは『mix10th』。レーベル移籍以降、ちらほらと春曲が増えてきたのは、バンドが成熟し、柔らかで儚い季節を表現する技術やメンタルをメンバーが身につけてきたからではないだろうか。この曲のような跳ねるビートは以前は出せなかったものだと思う。デビュー10周年を迎え、円熟していくサイサイの姿がはっきり見える曲だ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 15. CONNECT (2020年)

    CONNECT

    イントロの鍵盤フレーズや音色からすでに胸がきゅっとするような切なさが詰まっていてたまらない。最新アルバム『mix10th』の収録曲で立ち位置的には地味な場所に配置されてはいるが、間違いなく隠れた名曲のひとつ。本作にセレクトされてうれしい限り。ちなみに、この曲はNTTドコモ"新体感ライブ CONNECT™"とのコラボソングでもあり、2020年12月に開催されたEX THEATER ROPPONGI公演のステージ上で撮影されたVR映像が公開された。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 16. FAMILIA (2021年)※ボーナス・トラック

    FAMILIA

    『SIREN』収録の「恋爛漫」は未発表レア曲だが、これは正真正銘、最新系のサイサイである。3人になったことをポジティブに解釈し、サポートドラマーにお願いするのではなく、大胆に打ち込みを取り入れることでサイサイとしての意地を見せた。これまでも様々なサウンドにトライしてきた彼女たちが土壇場で提示した新たな方向性がうれしい。少ない言葉数、シンプルな表現で今のサイサイの想いを綴った歌詞は、すぅの作詞技術が新たなステップに進んだことを示している。まだまだ期待していますよ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

ALL TIME BEST ALBUM『SIREN』

【CD2枚組】UPCH-20610/1 税込¥3,444(税抜:¥3,131)
CD全32曲収録:31曲+ボーナス・トラック1曲(※未発表新曲B)

DISC 1

  • 1. チラナイハナ (2012年)

    チラナイハナ

    SILENT SIRENというバンドが初めてつくり出した楽曲は、その後も節目節目で自分たちを支えることとなった。初の日本武道館公演に向けて「KAKUMEI」というアンサーソングを書くことになり(シングル「KAKUMEI」のカップリングとして、この曲のライブバージョンが収録されている)、結成10周年のタイミングではこの曲ができたときの「おお、すごい! いいじゃん!」という気持ちを振り返っている。初めてつくった曲を恥ずかしがるバンドは多いが、彼女たちはいつでもこの曲の存在を誇りに思っている。当時の等身大な気持ちを綴った曲。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 2. サイレン (2012年)

    サイレン

    自分たちのバンド名の一部を冠した楽曲。アルバム『サイレントサイレン』の冒頭を飾るインスト曲「無音の警告」から遡ること3年。この曲の歌詞に<無音の警告>というフレーズが登場している。切なく疾走するサウンドは、のちの「八月の夜」にも通ずるものがある。当時、筆者はまだ彼女たちの存在を知らなかったが、初っ端からなかなかレベルの高い演奏をしていることに驚いた。それにしても、本当によくできたバンド名だと思う。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 3. Milky☆Way (2012年)

    Milky☆Way

    インディーズ2作目のミニアルバム『ラブシル』収録。タイトルから受けるポップなイメージとはかなり異なるエモめなロックチューン。<天の川>を意味するタイトルということで<☆>を加えたところに当時の彼女たちの若さが感じられてほっこりする。もし再録するならもっと明るめなサウンドメイクになるような気もするが、会えないふたりのことを歌った歌詞を考えるとやっぱりこれが正解なのかもしれない。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 4. まだ見ぬ明日を (2013年)

    まだ見ぬ明日を

    2014年12月に発表された4枚目のシングル「I×U」(本作未収録!)のカップリング曲で、オリジナルアルバムには収められていない。初期のシングルということもあって、もしかしたらこの曲の存在を知らないファンもいるかもしれない。当時、シングルをリリースするたびにセールスを伸ばしていたサイサイが<何の保証も無い明日を信じ人々は走り続ける>と歌っていたことに何か深いものを感じる。この2か月後、彼女たちは初の日本武道館公演を大成功させた。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 5. Limited (2014年)

    Limited

    2枚目のアルバム『31Wonderland』収録。当時としては最もシリアスかつ、ソリッドなロックナンバー。技術が身についてきたことによって徐々に演奏の難度が上がっていて、間奏ではギターとベースの掛け合いがあるなど、ライブを意識したアレンジになっていることがわかる。ポップなロックだけでなく、幅広いサウンドを鳴らそうという意気込みが感じられる。そういう意味では、この曲は『31Wonderland』という作品を象徴する1曲なのではないだろうか。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 6. LOST.W (2014年)

    LOST.W

    ピーターパンシンドロームをテーマに書いた、シングル「ラッキーガール」のカップリング曲。ただ大人になりたくないのではなく、嫌な大人になりたくないという思いが込められている。ロックな『SIREN』に振り分けられているが、演奏的にはキーボードがフィーチャーされている楽曲で、絶妙な浮遊感が独特だ。この曲を制作したあたりから曲の後半で遊ぶようになったといい、実際、終盤でベースラインが動きまくっているのが気持ちいい。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 7. What show is it ? (2014年)

    What show is it ?

    <What show is it>と書いて、<わっしょい>と読む。「サイサイのサイは祭りのサイだー!」という気合の入ったすぅの叫びから曲が始まることでもおなじみで、サビの<What Show is it ?>で生まれる一体感が楽しいことからフェスでプレイされることも多い。もともとは、日本のお祭り文化を世界の人に知ってもらいたいという思いもあってつくられた。ロック的なアプローチでありながら笛や琴の音を入れ、間奏ではディープ・パープルの名フレーズを拝借。和洋折衷のお祭り騒ぎである。

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  • 8. 爽快ロック (2014年)

    爽快ロック

    サイサイ結成のきっかけとなったのは10-FEET、バンドで初めてコピーした楽曲はHi-STANDARDという、意外とパンクな一面もあるサイサイ。これまで「自分たちでそういう曲をやるのはまた別」だと本人たちは思っていたが、「恋い雪」のカップリング曲として初めて挑戦したパンクチューン。この曲の歌詞を手掛けたひなんちゅは、移動中の車の中ですぐに書けたと当時語っている。その言葉のとおり、勢いのある楽曲に仕上がった。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 9. チャイナキッス (2014年)

    チャイナキッス

    言葉遊びが好きなすぅらしさ溢れる、チャイナテイストな1曲。曲がふざけていたから歌詞でもふざけまくったとのことだが、元々<チャイナキッス>というノンアルコールのカクテルがかわいいと思ったことを覚えていて、そういうタイトルの曲を書きたいという願望があったという。変化球的な楽曲だが、サビはキャッチー。間奏でのギターとベースの掛け合いは、以前からすぅとあいにゃんがやってみたかったことだそうだ。「恋い雪」のカップリング曲。

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  • 10. KAKUMEI (2015年)

    KAKUMEI

    2015年1月、初の日本武道館公演の3日前にリリースされた完全生産限定シングル。<革命>というタイトルもサウンドも当時のサイサイとしてはかなり硬派で、異色の楽曲となった。これには武道館のタイミングを新たな出発点にしたいという彼女たちの強い思いが込められており、夢や希望ではなく、等身大の自分たちの気持ちが素直に表現されている。「チラナイハナ」の発表から3年を経た上で書き下ろしたアンサーソングとしても重要な1曲。

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  • 11. Routine (2015年)

    Routine

    アルバム『サイレントサイレン』に収められている「女子校戦争」と並ぶ<裏サイサイ>曲。<死にたい 死にたいと言ったって 結局死ぬのは怖いんだ>という歌詞にドキッとさせられる。このパートに限らず、彼女のドロッとした思いが書き殴られている。サイサイの歌詞でここまで死に言及しているのはこれが唯一なのではないか。面白いのは、このアルバムを引っさげたツアーで一番演出が凝っていたのが「女子校戦争」とこの曲だったということ。

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  • 12. DanceMusiQ (2015年)

    DanceMusiQ

    この曲を音源で聴いたときの感想を覚えているサイファミはほとんどいないのではないだろうか。その代わりに脳裏に浮かぶのは、ライブで電飾ギラギラのパリピメガネをかけたゆかるんがサイファミを煽りまくる姿のはず。ねえ、そうでしょう? だから、久しぶりに音源を聴くと、「おお、こんな曲だったか……」とちょっと驚く。サイサイのなかで最もライブで化けた曲かもしれない。満面の笑みで踊りまくるゆかるんの姿をまた見たい。

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  • 13. 女子校戦争 (2015年)

    女子校戦争

    アルバム『サイレントサイレン』の収録曲のなかで最も技術面で苦労したという<裏サイサイ>の代表曲。ひなんちゅは「シングルのA面にしたかった」と語っているほどで、実際シングル曲ではないものの、普段見られない女子校の一日を過剰に描いたミュージックビデオが700万回近く再生されるなど、かなりの人気曲になった。楽曲の中盤以降に登場するオルガンはサイサイ名演奏のひとつに数えられるぐらいクールでカッコいいが、ゆかるん曰く、「音楽室で弾いてるようなイメージ」だったそうだ。

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  • 14. 八月の夜 (2015年)

    八月の夜

    ポップでキャッチー、そして開放感があふれる従来の夏曲とは違い、4つ打ちでエモさたっぷりに疾走。これもサイサイを代表する1曲となった。フェスや学園祭などのワンマンライブ以外の場でも重宝され、近年は「チェリボム」「フジヤマディスコ」とともにセットリストに欠かせない定番曲として親しまれている。サイサイとしては珍しく夜に撮影されたミュージックビデオも人気で、現在のところサイサイのMVで最も多い再生回数を誇る。

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  • 15. Love install (2016年)

    Love install

    チーム外のアレンジャーが携わった初めての楽曲。自分たちのチーム以外の人間が関わることが苦手だったというすぅを筆頭に、最初は外部の作家との作業をよしとしない空気があったが、自分たちの楽曲の幅を広げるためにこの新たな挑戦を受け入れた。クボナオキを含めた5人体制での曲作りはその後も基本的には変わっていないが、タイミングによって新たなチャレンジができたのはこの曲での経験が大きいと思われる。

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  • 16. スローモーニング (2016年)

    スローモーニング

    深夜ドラマ『いつかティファニーで朝食を』Season2の主題歌。前シーズンの主題歌だった「alarm」とは違う方向性を意識して制作された。デモの段階では夜の星空のようなイメージだったので「オリオン」という仮タイトルが付いていたが、すぅが付けた歌詞によって今の形へと向かっていった。朝のせわしなさとアップテンポなサウンドがうまくマッチした。サビの柔らかいコーラスもいいアクセントになっている。演奏では4人のやりたいことを詰め込んだという。

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DISC 2

  • 1. フジヤマディスコ (2017年)

    フジヤマディスコ

    慣れ親しんだレコード会社からの移籍はサイファミを動揺させた。サウンドが大きく変わってしまうのではないか、自分たちの知っているサイサイではなくなってしまうのではないか――そんな不安を一気に吹き飛ばしたのがこの曲だった。<富士山>と<ディスコ>を組み合わせるというぶっ飛んだ発想の時点で笑ってしまったが、少し大人になったサイサイサウンドに多くのサイファミが歓喜の拳を握ったはずだ。そして、これは彼女たちの新たな代表曲になったのである。ちなみに、あいにゃんが間奏やイントロ以外でスラップ奏法に挑戦したのはこの曲が最初である。

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  • 2. Pandora (2017年)

    Pandora

    レーベル移籍第1弾シングルという変化のタイミングは、そのカップリング曲にも影響を与えている。これはピアノイントロが始まってほんの数秒で大人になったサイサイを感じる1曲。楽曲の基本はすぅとクボナオキによるものだが、歌詞プロデュースにいしわたり淳治、サウンドプロデュースに鈴木秋則を迎えている。これだけ外部の作家が関わった曲はほかにない。環境の変化をきっかけに自分たちの可能性をさらに広げたいという彼女たちの思いが伝わってくる。

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  • 3. Days. (2017年)

    Days.

    「フジヤマディスコ」のカップリング曲。ハウステンボス『チューリップ祭スペシャルウィーク』のCMソングとしてオンエアされていた。ちなみに、このシングルの収録曲4曲はすべて今回のベスト盤に収録されている。レーベル移籍後にリリースされたシングルのカップリング曲が今作に収録される率が高く、表題曲か否かは問わず、サイサイはすべての曲に対して全力だったことが伝わってくる。当楽曲もアルバム未収録なのが不思議なぐらいよくできた、青春感あふれる佳曲。

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  • 4. Kaleidoscope (2017年)

    Kaleidoscope

    13枚目となる両A面シングル「AKANE/あわあわ」のカップリング曲。一般的には影が薄いが、「5th ANNIVERSARY SILENT SIREN LIVE TOUR 2017 『新世界』」や「SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 ~"Girls will be Bears"TOUR~」といった自身のツアーだけでなく、サマソニのようなフェスでもよくプレイされていた。ポストロックっぽいトリッキーなリズムパターンや暗めのトーンが、実は暗い曲が大好きな彼女たちのツボなんだろう。サイサイメンバーの“裏”お気に入り楽曲。サイサイの自己主張は実はカップリングにあり。

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  • 5. merry-go-round (2017年)

    merry-go-round

    サイサイのなかでもかなりBPM高めなロックチューン。イントロの鍵盤こそポップだが、実はなかなかに激しい。アルバム『GIRLS POWER』の2曲目であり、そのレコ発ツアー「SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 ~"Girls will be Bears"TOUR~」では実質的なオープニングナンバーとして演奏されている。この曲をはじめ、徐々に4人の演奏がパワフルになってきた頃でもあり、ひなんちゅはこのツアーの前にドラムセットの配置を大幅に変更している。

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  • 6. KNiFE (2017年)

    KNiFE

    アルバム『GIRLS POWER』の3曲目。ツアーではアルバムと同じように「merry-go-round」に続いて演奏されていた。この曲ではオートチューンを効果的に取り入れ、楽曲のブラックな世界観を強調している。歌詞はあいにゃんによるもの。キラキラした物語を書くことが多い彼女だが、自分の殻を破り、「こういう自分もいるんだ」とドロっとした内面を吐き出した。韻を強く意識するなど技巧的にも凝っていて、彼女が変わるきっかけとなった1曲。そういう意味では実は非常にポジティブな曲とも言える。

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  • 7. ODOREmotion (2017年)

    ODOREmotion

    『GIRLS POWER』はツアーと並行して制作が進められるなど、精神的にも体力的にも相当タフなスケジュールを経て制作されたアルバム。しかし、ツアーの感覚が研ぎ澄まされたときにつくったからこそ生まれるフレーズも多く、この曲で聴くことができるベースのスラップなどはまさにライブのテンション感のなかで生まれたもの。ライブで再現できないから諦めるのではなく、そのときにカッコいいと思ったフレーズをとにかくぶち込むという強気な姿勢がバンドをさらに前進させた。

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  • 8. 天下一品のテーマ (2018年)

    天下一品のテーマ

    サイサイがこってり一筋50年「天下一品」のイメージキャラクターに就任したというニュースに嫉妬し狂ったバンドマンが山ほどいたとか、いないとか。これはひなんちゅが高校時代に3年間アルバイトをしていたことが縁となって実現したコラボ。彼女が作詞を手掛けたこの楽曲にも<赤い看板><京都 発祥 屋台から><こってり 味がさね>といった天下一品にまつわる言葉が散りばめられている。当時、4人がSNSに投稿しまくっていた天下一品の飯テロ写真が恨めしかったことを思い出す。

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  • 9. クリームソーダ (2018年)

    クリームソーダ

    16枚目のシングル「Go Way!」のカップリング曲で、アルバム『31313』にも収められている。ギターの単音フレーズが印象的な楽曲だが、アレンジ自体は全体的に抑えめである……ベース以外は。この頃のあいにゃんは、完全に水を得た魚状態。<影のボーカリスト>と言ってもいいぐらいベースが歌いまくっている。言い換えると、あいにゃんの飛躍的な成長がサイサイのアレンジの幅を広げたとも言える。彼女のプレイによってベースの役割や楽しさがわかったというサイファミも多いのではないだろうか。

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  • 10. ALC.Monster (2019年)

    ALC.Monster

    歌詞に各メンバーのパーソナルな思いがにじみ出てくるようになったことと、あいにゃんのビールキャラが開花していったことが合わさったらこうなりました、というアルバム『31313』収録のアルコールモンスターな楽曲。あいにゃんもボーカルをとり、8ビットサウンドとオートチューンによって近未来的なサウンドに。今年、彼女がプロデュースしたビールジョッキ「アルクモンスタージョッキ」が発売されたが、販売開始30分で完売。後日、再販するというまさかの事態に。

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  • 11. Reborn (2019年)

    Reborn

    映画「ラ」のエンディング・ソングとして書き下ろした楽曲。アルバム『31313』に収録され、アルバムの前半と後半をつなぐ役割を果たしているミドルナンバー。音数はミニマムで、演奏もシンプル。装飾の少ない楽曲ほどバンド力が問われるが、この頃の彼女たちはこういった楽曲も十分に表現できるぐらい成長していた。そういう意味で実はバンドとしての成長を強く感じる1曲だったりする。地味めなサウンドに結びつきづらい、<ヒーロー><必殺技><魔法>といったワードがフックになっている。

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  • 12. Attack (2019年)

    Attack

    「北斗の拳」が連載開始から35周年を迎えたことを記念して制作されたコンピレーションアルバムに、女子4人がまさかの殴り込み。攻撃を意味する<アタック>と主人公ケンシロウの<あたーっ!>がかかっている……かどうかはわからないが、秀逸なタイトルが付けられたロックチューン。あいにゃんによるゴリゴリのベースプレイで幕を開け、終始彼女の演奏が楽曲を牽引する。キラキラ要素は全くなく、サイサイ史上最も硬派な楽曲のひとつと言える。

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  • 13. HERO (2019年)

    HERO

    全4曲収録の配信限定シングル『HERO』の表題曲であり、アルバム『mix10th』のオープニングナンバー。“誰もが誰かのヒーロー!”をコンセプトにした、サイサイ恒例の年末ライブのテーマ曲でもあった。一番の注目ポイントはドラム。ズッダンズクダンというメロディックパンク特有の高速2ビートを初めて本格的に取り入れたことで、これまでの楽曲にはなかった疾走感が生まれた。この曲を初めて聴いたときは、「ひなんちゅ、ついにやったか!」と興奮したものである。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 14. 聞かせてwow wowを (2020年)

    聞かせてwow wowを

    サイサイ×ゴールデンボンバー鬼龍院翔という組み合わせにサイファミも金爆ファンも驚いた飛び道具的な1曲。ぱっと見こそ怪しかったが、フタを開けてみればこれ以上ないベストマッチだったという奇跡。10周年記念アルバム『mix10th』に収録する大切な楽曲ということもあり、数年前なら自分たちのチームで制作することにこだわっただろうが、10年の積み重ねがこの楽曲の実現に結びついた。サイサイのオリジナル曲で外部作家が作詞作曲編曲のすべてを手掛けたのはこの1曲のみ。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

  • 15. Answer (2020年)

    Answer

    配信シングルとして発表されたこの曲は、結果として前体制のラストシングルとなった。バンド結成10周年をテーマに書かれ、アルバム『mix10th』のラストを飾っている。バンドとしてのアティチュードを全面に押し出したメッセージにグッとくる。当時と今とで状況は異なるけど、ラストで歌われる<ここから ここから ここから 始まって 止まらない 止まらない そうこれが わたしたちの答えだ>というフレーズは今でも有効だと思っている。そうでしょう?

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  • 16. 恋爛漫 (2021年)※ボーナス・トラック

    恋爛漫

    今作に収録される新曲のひとつ。サイサイは常にとんでもない数の楽曲ストックがあるバンドだが、これは前レーベル時代から存在していたもので、厳密には未発表レア曲と言える。選択の幅はいくらでもあっただろうに、このタイミングで春曲を持ってきたことに彼女たちの心理がうかがえる。シンプルに恋愛ソングととらえることもできるが、<君>をサイファミに置き換えることで切なさが増す。特に、<彩る記憶宿る日々青春>という一節にグッとくる。

    オフィシャルライナーノーツ Written by 阿刀“DA”大志

LIVE Blu-ray
『SILENT SIREN きららリベンジ~サイサイ10歳祭~
@ 日比谷野外大音楽堂』

【Blu-ray1枚+LIVE PHOTOBOOK 20P】UPXH-20111 税込:¥7,480(税抜:¥6,800)

LIVE DVD
『SILENT SIREN きららリベンジ~サイサイ10歳祭~
@日比谷野外大音楽堂』

【DVD2枚組+LIVEPHOTOBOOK20P】UPBH-20285/6
税込:¥6,380(税抜:¥5,800)

  • ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ~サイサイ10歳祭~ @ 日比谷野外大音楽堂」収録
  • 特典映像 映画「もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。」収録
  • PHOTOBOOK:スペシャル・ライブフォトブック全20P予定

ライブ映像「SILENT SIREN きららリベンジ~サイサイ10歳祭~ @ 日比谷野外大音楽堂」
2021年9月25日(土) OPEN 17:00 / START 18:00

  • 1. フジヤマディスコ

  • 2. milk boy

  • 3. 女子校戦争

  • 4. 八月の夜

  • 5. ALC.Monster

  • 6. さよなら日比谷

  • 7. REBORN

  • 8. stella☆

  • 9. 恋のエスパー
    (曲中メドレー)Sweet Pop! ランジェリー ビーサン → ラッキーガール ユメオイ

  • 10. HERO

  • 11. てのひら

  • 12. DanceMusiQ

  • 13. KAKUMEI

  • 14. Answer

  • 15. チェリボム

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PROFILE

Vo&G.すぅ(吉田菫)、Ba.あいにゃん(山内あいな)、Key.ゆかるん(黒坂優香子)の3名からなるガールズバンド「SILENT SIREN」(サイレントサイレン)。

2012年11月、シングル「Sweet Pop!」でメジャーデビュー。
通称”サイサイ”として親しまれ、原宿を中心に女子中高生に人気が広がり、LINE公式アカウントの登録者数は56万人を超える。
2015年には、ガールズバンド史上最短で武道館単独公演を行い、翌年には横浜アリーナ公演、その翌年は武道館2Days公演も成功させ、2016年からはアジア・アメリカを周るワールドツアーも開催している。
2017年にはデビュー5周年記念日にツアーファイナルとしてバンド初となる武道館2Days公演を成功させ、2018年自身最多公演となる全国ツアーも大盛況の中終了した。そして2019年5月に行われたメットライフドームでの対バンライブも大成功を収めた。2020年のバンド結成10周年を迎え、2021年9月、1年越しにバンド結成10周年ライブ『SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜』を日比谷野外大音楽堂にて開催した。

DISCOGRAPHY

LIVE TOUR

SILENT SIREN 年末スペシャル
LIVE TOUR 2021
「FAMILIA」

日程 会場 開場/開演
12月18日(土) HIPSHOT JAPAN 開場17:30 
開演18:00
12月19日(日) HIPSHOT JAPAN 開場15:00 
開演15:30
12月22日(水) Zepp Nagoya 開場18:00 
開演18:30
12月24日(金) Zepp Osaka Bayside 開場17:30 
開演18:30
12月30日(木) 東京体育館 開場17:30 
開演18:30

SUPPORT ACT

【SUPPORT DRUM】

松田晋二(THE BACK HORN)
福島・大阪公演

【SUPPORT DRUM】

渡邊悠
名古屋・東京公演

【SUPPORT GUITAR】

クボナオキ(サウンドプロデューサー)
全公演