ボブ・マーリー(本名:ロバート・ネスタ・マーリー / Robert Nesta Marley)は、1945年2月6日にジャマイカで生まれた。
1970年に、ジャマイカのキングストン市に自身のスタジオ、レーベル“タフ・ゴング”を設立。2年後、アイランド・レコードと契約を結び、翌年メジャーデビューアルバム『キャッチ・ア・ファイア』をリリースした。1974年にはエリック・クラプトンによってカヴァーされた楽曲「アイ・ショット・ザ・シェリフ」が全米ビルボードチャート1位を獲得する。その後、ウェイラーズのメンバーであった、バニー・ウェイラーとピーター・トッシュが脱退したが、 1975年、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズとして新たに活動を開始。1976年、マーリーは人民国家党 (PNP)の政治キャンペーンに参加。それにより二大政党「人民国家党 (PNP)」と「ジャマイカ労働党 (JLP)」の対立抗争に巻き込まれ、狙撃によって重傷を負うなど、ジャマイカからの亡命を余儀なくされる。しかし、2年後の 1978年、ジャマイカに舞い戻り、“One Love PeaceConcert”を開催し、この時コンサートを見に来ていたPNP党首のマイケル・マンリーと、JLP党首のエドワード・シアガ、両党党首をステージ上に招き、和解の握手をさせた。
1979年4月からは、日本、オーストラリア、ニュージーランドで公演を行う。さらにかねてからの念願であったラスタファリズムの聖地、エチオピアを訪問し、このときの体験をもとにアルバム『サヴァイヴァル』を発表している。 1980年にアフリカを訪問、さらにアルバム『アップライジイング』をリリース。
1981年5月11日、36歳の若さで脳腫瘍を患いアメリカ・フロリダ州の病院で死去。同月21日、キングストン市にて国葬された。
彼の音楽・思想は、音楽関係者のみならず、数多くの人々に多大な影響を与えており、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」では第19位にランクされた。