硬質なプログラミングのビートやブラスを織り交ぜながらも、あくまでロックバンドのスリリングなダイナミズムを炸裂させることに重点が置かれた、肉体的かつアグレッシヴな楽曲。ある種、2000年代の日本のギターロックのスタンダードを今のミセスなりに昇華したロックナンバーと言ってもいい。
繰り返される<永遠は無いんだと 無いんだと云フ>という一節は、第1期集大成的な最新アルバム『Attitude』に改めて刻まれた大森元貴という表現者の出発点にあるテーゼであり、その上でこの限りある生にどんな意味を見出し、何をなし、自分達なりの答えを導き出せるのかがMrs. GREEN APPLEの命題だと言っても過言ではない。「<永遠は無いんだと 無いんだと云フ>って歌う、本当にそこが僕の根本で。いつか終わるという事実は、今も変わらずキツい。“Attitude”で歌ってるように僕は全然強い人間ではないから、弱い人間だから、そこが苦しいわけですよ。だけどそこで『でもね』って言う強さを持たなければ決して生きていけない人間だって自分でわかってる。そもそもの僕の音楽の起源がそこなんです」と語った大森、だからこそ“インフェルノ”の覚悟ある強さが一際鮮烈に響く。