このベストアルバムに収められる3つの新曲のひとつ。4月上旬にEnglish ver.が配信限定シングルとしてリリースされたが、収録されるのはJapanese ver.。曲中で歌われる<私から貴方へのプレゼント/心から贈るわプレゼント>という歌詞、ラヴソングとしてこの曲を解釈するならばそれは傍にいる大切な恋人や愛する存在への言葉と取れるが、2番のサビではこの言葉に連なって<響くは街の賛美歌>と歌われていることから、ミセスからこれまでのリスナーへの、そしてこれから出会うリスナーへの言葉としても受け取れる。
制作的にはベストアルバム用に作られた他の新曲よりもかなり先行して作っていた楽曲だということだが、サウンド的には2010年代以降のグローバルなポップミュージックの潮流を踏まえたバンドポップを志向する、エレクトロな質感の強いバウンシーなポップソング。そういったタイプの曲はこれまでのミセスのディスコグラフィにもいくつかあるけれど、その中でも振り切った楽曲だ。他の2曲はまたテイストがまったく異なるのでこれが彼らのフェーズ2への架け橋になるという単純な構造ではないだろうが、より自由に、より広い視野で挑戦を続けていくミセスの姿勢を示しているのは間違いないだろう。