QUEEN / クイーン

QUEEN+Adam Lambert NYマジソン・スクエア・ガーデン公演(2014.7.24UP)

QUEENファンにはお馴染みのROYさんがサマソニよりひと足早く、NY公演を目撃!現地から熱いレポートを送ってくれました!盛り沢山の写真とともにお届けします!

2014.7.17 現地レポート by ROY

エンパイヤとトラック

エンパイヤとトラック

2014年7月17日、前日にニューヨーク入りした私は変な時間に目が覚めてしまい、日本とのメールや電話をしているとすっかり朝になってしまった。朝5時40分ホテルの窓からマジソン・スクエア・ガーデンの方を見ると、もうコンサートの機材車が搬入してるでないか!思わず、近くまで行って見に行きました。機材車は10台以上あるが、QUEEN+Adam Lambertとロゴが書いてあるのでそれだけでうれしくなり、一番いい感じのエンパイア・ステート・ビルディングをバックに撮りました。朝からワクワクしてしまい、そのまま起きて朝の散歩に出かけ、NYの朝食「エッグベネディクト」で有名なSarabeth's bakeryというお店があるのを調べ、チェルシー地区まで歩いて行きました。チェルシー・マーケット内にあるSarabeth's bakeryでお店の人に「エッグベネディクトはありますか?」と聞いたら「ない」と言われ、内心「は??」みたいな感じになりました。このお店はイートインのスペースはあるものの、基本パン屋だ、イメージしていたカジュアルなレストランとは違う。残念な気持ちで店を出るとお店の外の壁になんと若かりしフレディが!思いがけない出会いに驚きと感動を覚えました。なんか素敵な一日になりそうな予感。そう素敵なはずだよ。今夜はマジソン・スクエア・ガーデンでQUEEN+Adam Lambertのコンサートなんだから。

グッズたくさん

グッズたくさん

夕方、コスフレ(フレディのコスプレ)に着替え、マジソン・スクエア・ガーデンに行くと、たくさんの人が集まってきてました。とりあえずグッズ売り場に行き、Tシャツ、プログラム、トートバッグなど調子に乗って買っていたら、所持金が5ドルくらいになってしまった。

会場のロビーにいるとたくさん声をかけられいろんな人と写真を撮りました。日本、イギリス、ドイツ、アメリカ、カナダやシンガポールの友人に再会したり、一方的に私のことを知っている人「2012年のロンドンで見たよ」などの言葉が一番多かったかな?あとは「Japanese freddie ROY」が世界中のGlamberts(アダムの熱狂的ファン)の間で時々話題なっているそうで「are you Japanese Freddie?」「are you ROY ?」となどと話しかけられ「会えてうれしいよって」握手したり、ハグしたり、「写真を一緒に撮って」って言ってくれたりするGlambertsにたくさん会えてうれしかった。

あっという間に開場時間になって会場に入り、とりあえず喉が渇いたのでミネラルウォーターを買ったら5ドル25セントもしたので所持金0になりました。

会場内でも写真を撮ったり世界中の友人たちとおしゃべりしてると時間が経つのは早い。すっかり開演時間を過ぎてました。でもなかなかアリーナのお客さんが埋まらない、たぶん外でゆっくりしてるかビールを飲んでるのかのんびりして会場内にはいってこない。結局50分遅れで開演!

ご機嫌なアダム

ご機嫌なアダム

会場の電気が落ち、真っ暗になり「Procession」が流れる。それは70年代初期QUEENを彷彿させる始まりだ。クイーンの紋章が大きくプリントされた幕がステージを被い、「Now I'm Here」のギターのイントロが流れ「Here I stand」とアダムが歌いだす。「I'm just a!」で幕があがりまぶしいばかりのライティングとスモーク!感動のスタートだ!まさに初来日のイメージだ。姿を見せたアダムは革ジャンと皮パンツのハードゲイファッションであまりにもクールでセクシー!もはやQUEEN+Adam LambertというよりAdam Lambert with Queenというくらい自分を全面的に出してステージを引っ張っていっている感じ。2012年のロンドンの時とは全く違うバンドに成長していてうれしく思えた。あの時はクイーンの演奏スタイルがまだ掴みきれてないというか歌わされているというかクイーンのメンバーに遠慮している部分もあったのでアダムらしさが100パーセント出てなかったように思える。

「Now I'm Here」が終わり、アダムがハイトーンヴォイスで「New York City!are you ready?」とシャウトすると続いて「Stone Cold Crazy」で飛ばしていく、オーディエンスもいきなりのハイテンションでアダムのセクシーに動く腰つきにあわせるように黄色い声援が聞こえる。

アダムって誰よ?って人もこの時点で男も女も彼のファンになること間違いないでしょう。

「Another one bites the dust」でのコール&レスポンスもフレディぽくではなく自分らしさを出したアダムにみんなついていっている感じです。これがフレディの真似事だと恐らくクイーンファンも納得しないでしょう。

「Fat bottomed girls」では2012年と同じくブライアンはギターのヘッドにカメラを付けたギターに持ち替え演奏。今回はレアなグリーンのブライアン・メイ・モデルでした。

ギターのイントロで「Lap of the gods」始まり、「オ~オ~ラララ」をみんなで一緒に歌うと「Live at Wembley stadium」でのフレディの映像を思い出しちょっと泣きそうになりました。曲の最後の方でステージの「Q」の形をした巨大な照明がゆっくりと前方に倒れていき大量のスモークで埋め尽くされる。メドレーで「Seven seas of rhye」に続くところはまさにマジック・ツアー86のイメージだ。さらにメドレーで「Killer Queen」に続く。前方のステージではゴージャスなカウチが用意され、それに寝そべりながら歌うアダムの姿はなんと余裕のある姿だろう。これがQUEENとAdamのショーだ!と言わんばかりの演出だ。

曲が終わるとアダムはシャンパンらしき物を口に含めピュ~っと口から鉄砲魚のように会場に浴びせる。特にGlambertsがキャーキャー言って喜ぶシーンである。

アダムは「孤独を感じるか?自分は時々感じる」みたいなことを言って「Somebody to love」が始まる。シンガーとしてのフロントマンとしてのプレッシャーはフレディだけでなく、アダムも同じように感じるのであろう。ブレイクの部分のアダムの声は本当に素晴らしく思えた。新しくアレンジされたヴァージョンは最後はノリノリになれる。

カメラのついたギターを持つブライアン

カメラのついたギターを持つブライアン

「I want it all」ではブライアンはギターソロの最初の出だしを間違えたのかほぼアドリブで進める。このあたりからQUEENとAdamの両方のバランスが整ってくる。さらに「Love of my life」ではアダムは引っ込んで、ブライアンのみ前方中央のステージでアコースティックギターを持ち最初一人で歌い、大合唱とは行かないが、みんなで歌う。最後にはバックのスクリーンにフレディが映し出されフレディの声が会場を暖かく包む。その後、ブライアンは、「スペースシップのクルーを紹介するよ」と言ってバンドメンバーのロジャー(ドラム)、ルーファス(ロジャーの息子でパーカション)、ニール(ベース)、スパイク(キーボード)を前方中央のステージに呼び「39」を歌い、和やかな雰囲気が続く。

「These are the days of our lives」のイントロが流れ、ロジャーが歌う。バックのスクリーンでは終始フレディのレア映像やジョン、初来日や懐かしいクイーンの映像が映し出され涙を誘う。「素晴らしき日々は過ぎ去ったけど、変わらない真実がある。それは今でも君を愛しているってこと...」こんな意味の歌詞とともに、フレディの映像、そして、現在から未来へクイーンの素晴らしさを伝えようとしているロジャーとブライアンを見てると泣けないわけがない。

ニールのベースソロではちょっとクイーンファンを楽しませるクイーンナンバーのフレーズを弾く、続いて前方のステージにセットされたドラムにロジャーが座り、後方のメインステージのドラムには息子のルーファスが座り、親子ドラムバトルが繰り広げられる。そのままロジャーは前方のドラムにすわったまま「Under pressure」が始まる。ロジャーとアダムのデュエットだ。2012年ではロジャーは立って歌ってたが、今回はドラムを叩きながら歌った。やはりロジャーはドラムを叩く姿が似合っている。

Love kills 3ショット

Love kills 3ショット

そして、前方のステージに残ったまま、フレディのソロ曲「Love kills」をアダムが歌いだす。この曲を歌うことになった経緯はわからないが、おそらくアダムが歌いたいと言い出したのかなと想像できる。アダム歌唱力の素晴らしさが発揮できる曲の一つです。「Who wants to live forever」ではさらにアダムの歌唱力に感動することでしょう。こういう美しい曲が一番アダムに合ってるような気がします。サマソニでも聴けるとうれしいですね。

ブライアンのギターソロではやはりアメリカでは席を立つ人が多くなる。ここでビールを買いに行くか、トイレに行く人が多い。まぁヨーロッパや日本ではこんなことないんですが…。ブライアンも白髪になりながらもがんばっているのでしっかり見てあげましょうね。

「Tie your mother down」ではルーファスがドラム、ロジャーがパーカッション、2012年はブライアンが歌いましたが、今回はアダムがリードを歌いました。曲が終わると、アダム的コール&レスポンスが始まるが、もともとアダムのキーが高いので、かなり高いキーでの長いコール&レスポンスが続く。女性や若い人じゃないと歌えないキーですが、ついて行きたいものです。

「Radio ga ga」ではお決まりの「パンパンハッ」ですが、クイーンファンは知らない人はいないでしょうが、アダムのファンにはクイーンファンが教えてあげて日本でもみんなできることを願います。「Crazy little thing called love」ではブライアンは新しいセミアコースティックなブライアンモデルをもって演奏しました。2012年の時はこの曲でアダムが最後の終わりの合図をメンバーに伝えられなく、仕方なくスパイクがかけ声をかけて終わったということがあったのですが、今回アダムは、フレディと同じく最後のフレーズがループして「Alright!」のかけ声で終わるというクイーンの演奏スタイルにバッチリはまってました。

「Show must go on」ではまたまたアダムの歌に惚れることでしょう。やはりこの手の曲を歌うと素晴らしいです。

God save the Queen

God save the Queen

「Bohemian rhapsody」では最初にアダムが歌いだし、二番でフレディが映像とともに歌いだす。素晴らしいコラボレーションだ。時代世代を超えて今なお歌い継がれる名曲の素晴らしさを感じます。TV番組アメリカンアイドルのオーディションでアダムがこの「Bohemian rhapsody」をアカペラで歌ったことがきっかけで、将来を約束されたような「QUEEN+Adam Lambert」というコラボレーションが実現していることが夢のようで大変うれしく思います。

アンコールはお決まりの「We will rock you」「We are the champions」会場全体が感動という一体感に包まれ、しばし放心状態になり「God save the Queen」が流れる中、たくさんの黄色い紙吹雪が会場全体に降ってきてステージは幕を閉じました。

この感動が海外だけでなく日本でも味わうことが出来る思うと待ち遠しいですね。来月サマソニ8月16日大阪と17日千葉には私も参戦予定ですので当日はクイーンファンとアダムファンが一丸となって盛り上げていきましょう。

そしてサマソニでこの日本で彼らを見れるという素晴らしき出来事に感謝しましょう。

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