LUNA SEA
オリジナル 9th アルバム
『LUV』インタビュー

真矢

愛って・・・与えられます?

――そんな真矢さんにとってのLUV、愛を定義していただくと、どんな表現になりますか?

真矢ラヴ? 僕は“求めるもの”だと思いますけどね。

――与えるものではないんですね?

真矢愛って…与えられます? お金という形で誰かに貢ぐとか、そういう“与える”はあるのかもしれないですけど、それも、その誰かを好きだからでしょ? 誰かを求めてるからでしょ? 僕はLUNA SEAを好きで、それを求めているから他のことはやらないんですよ。だからLUNA SEAに僕の愛を100%注げるのかもしれないですね。「それをやりたい」って、自分が求めてるんだと思う。

――LUNA SEAにご自身を捧げるのは、LUNA SEAを求めているからだ、と。

真矢そうそう、要はLUNA SEAを好きだからですよ。LUNA SEAのことを取り巻く環境や、LUNA SEAのSLAVEの皆を好きだから、「ここにいたい」と思うんですよね。“愛は与えるもの”とか、とんでもない! 絶対、与えられない。

――相互作用ですよね。真矢さんがLUNA SEAを好きだから叩く、その音を聴いてファンの方は喜ばれて…。

真矢そう、皆が喜んでくれる。これ以上うれしいものはないですよね。愛を一方的に与えることができるのは、たぶん、神様しかいないんじゃないかな? 

――1月からは『LUV』を引っ提げてのツアーが始まりますね。

真矢アルバムから何曲やるかまだ分かりませんけど、どんな形になるのかは楽しみです。ライヴ用にアレンジするのがまた大変なんですよ。いろんな曲を1個のドラムセットで同じ環境でやる、というのも大変だしね。しかも、20何年の楽曲の幅があるじゃないですか? それを一つのドラムでやらなければいけない。だから3つもキックが必要になるんです。

――30周年に向かう途上で、こういう瑞々しいアルバムが世に出るのは、素晴らしいですよね。

真矢やっぱり、いつまでも輝いているおじいちゃんになりたいですからね! 「永遠のアマチュアでいたい」とか、今までいろんな表現を使ってきたけど、基本的にずっと“今”を楽しみたかったんでしょうね。「あの頃の俺は、あんなドラム叩いててさ」と昔話をするようになったら、もう音楽を辞めたほうがいいかな?と思います。ずっと大きな会場でやり続けているバンドでも、楽しめなくなったらつまらないじゃないですか? 小さなライヴハウスでも、毎日楽しいことができるんだったら、そのほうがよほど有意義だと思う。それで、お客さんがたとえ一人でもそういう姿を見て感動してくれたら、これ以上の幸せはございません!

(取材・文/大前多恵)

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