LUNA SEA
オリジナル 9th アルバム
『LUV』インタビュー

SUGIZO

今までで最も自然に、生まれるべくして生まれたアルバム

――『LUV』が完成した今、手応えはいかがでしょうか?

SUGIZO実は、何となく創っていたら、こんな感じになっちゃったんですよね。だから今回、インタヴューで答えることがあまりないんです(笑)。もう考えていないんです、本当に。

――『A WILL』の時も、コンセプトありきというよりは自然に曲をつくり溜めて形になった、と伺いました。『A WILL』と今作との差は、どのように感じていらっしゃいますか?

SUGIZOA WILL』の時はやはり久々のオリジナル・アルバムだったので、すごく気合と情熱が漲っていました。まさにLUNA SEAの“第二のファースト・アルバム”だった、という実感があります。今回はもっと流れに身を任せながらとても自然に生まれてきた、今の自分たちのそのままの姿、と言えます。悪く言うと、作業していくうちに気が付いたら出来ちゃった、という感じでした。

――気負いなく出来た、とも言えますか?

SUGIZO僕はもう全く気負いゼロですね。いい意味で気合が入り過ぎず、コンセプトにガチガチに縛られることもなく、メンバーが自分の中から生まれ出るバンド・サウンドを自由に紡いでいった。「アルバムを作ろう」というスイッチが入ったのは2017年に入ってからで、それまではずっと曲を書き溜め、皆がデモを持ち寄り…という状態だった。皆LUNA SEAに対する想い入れがあり、でも同時にそれぞれの活動もあり、そういう多忙の中を上手くすり抜けて、気が付いたら曲達が積み上げられて、気が付いたら生まれていた、という感じです。だから今までで最も自然に、生まれるべくして生まれたアルバムだと思っています。ただ、最後の追い上げの2週間ぐらいは、ちょっと頑張らなきゃいけなかったですけどね。急がないと発売延期になってしまう、という瀬戸際だったので(笑)。皆が自分たちのペースで自然に表現してこうなった、という曲たちが集まっているので、これが40代後半のLUNA SEAというバンドの最も自然な姿なんだと思いますね。気が付いたらほとんどがメジャーキーで、ロック・バンドとしての新しいステップに足を踏み入れた実感もあって。結果的には、今までで最も愛着のある作品になったかもしれません。

――SUGIZOさんは4曲の原曲を手掛けられています。「誓い文」のポップさに驚き、様々なジャンルが融合しためくるめく勢いのある「BLACK AND BLUE」には新機軸を感じました。LUNA SEAらしいダークな疾走感を大人っぽく推し進めた「The LUV」、SUGIZOさんワールド全開の「闇火」、と多彩な楽曲群です。すべては自然に生まれてきた曲たちなのですか?

SUGIZOうん、そうですね。僕の場合はこの3倍近いストックがあったので、チョイスによっては全然違ったアルバムになったと思うんですけど、なんとなく今回はこうなりました。皆で顔を突き合わせた選曲会議だとか、そんな堅苦しいことはあまりしなかったですね。もう、そういうのは必要なくて、自然とこうなりました。

――皆さんでアレンジを詰めていく際のやり取りは、今回どんな感じでしたか?

SUGIZO基本的には原曲者がリーダーシップを執って、各メンバーのレコーディングには立ち会ってもらい、原曲者のイメージをまず優先しながら各メンバーが自分の責任でそれを広げ、クオリティーを上げ、精度を高める、という進め方ですね。

――SUGIZOさん原曲のデモが、そのやり取りの中で形を変えたケースもあるんですか?

SUGIZO僕はかなりカッチリとデモを作りますし、フレーズが大幅に変わったものはないですけど、比較的Jは自分流のフレーズに変えてくるかな。INORANや真矢は僕の最初のフレーズをあまり変えずに、自分たちのトーンやニュアンスで演奏していくことが多いです。RYUICHIも、基本的には僕が書いたままのメロディーをできるだけ表現しようと努力してくれます。逆に詞は完全に彼にお任せして、今回はコンセプトもほとんど伝えませんでした。彼の中から湧き出る言葉を、ありのままに紡いでくれたのだと思いますね。

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