ベートーヴェン生誕250周年記念サイト

Collaboration

『ベートーヴェン×丸山珈琲 スペシャル・ブレンド』発売!

ベートーヴェンが毎朝必ず60粒のコーヒー豆を数え、それを自身で挽いてコーヒーを淹れていたという逸話があるほどのコーヒー愛好家であったことから、丸山珈琲とベートーヴェンのコラボレーションが誕生しました。

『ベートーヴェン×丸山珈琲 スペシャル・ブレンド(深煎り)』(コーヒーバッグ)

『べートーヴェン×丸山珈琲 スペシャル・ブレンド』は、コーヒー好きとしても知られ、指揮者/クラシカルDJとして世界で活躍する水野蒼生が感じるベートーヴェンの世界観を丸山珈琲がオリジナルブレンドで表現したもの。ブレンドコンセプトは、「苦難と闘いながら多くの名曲を残した18~19世紀ドイツの作曲家ベートーヴェン。明快な曲調と情熱的な表現が調和した作風をイメージしたブレンド」となっており、ドイツを代表とするお菓子、バームクーヘンとのペアリングにもピッタリな味わいとなっています。

コーヒーバッグセット(5杯分)
価格: 1,750円(税込)
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CD『運命~ベスト・オブ・ベートーヴェン』+コーヒーバッグセット(5杯分)
価格:3,950円(税込)
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『ベートーヴェンオリジナルコーヒーが出来るまで・・・』
丸山珈琲 代表取締役社長 丸山健太郎氏 × 水野蒼生氏 テイスティング・レポート

丸山:ではまず最初にAからテイスティングをお願いします。

水野:はい、これはあっさりしていて軽めですね。舌触りはけっこう酸味を感じるんですけど、飲み込んでから甘みと苦味がじわーっと広がる感じがしますね。僕は普段けっこう深めのボディがしっかりしたものを飲んでいるんですけど、これはとてもバランスがいいので飲みやすくていいですね。

丸山:良かったです。基本的にABCは少しずつの変化球になってるくらいなので、ベースのトーンは同じだと思います。違いとしては少しだけ甘みが強かったり苦味が強かったり、もしくは独特の風味があったりなどだと思いますので、基本的な風味の方向性は伝わったかなと思います。

水野:また冷めてくると味が変わっていきますね、何だろうな、さっきよりもいろんな味がしますね。カラフルな感じというか。冷めてきた方が酸味が目立つようになってきた感じがしますね。

丸山:お、カラフルな感じに気づいてもらえてよかったです。実はコーヒーの品質の評価って酸味が基準なんですよ。ここでいう酸味は単に酸っぱさってことではなくて爽やかさのことを言うんですけれど、それは少し冷めてからじゃないと味に出て来ないんですよ。世の中のあんまり美味しくないコーヒーって冷めたら飲めないじゃないですか。本当に美味しいしっかりと処理されたコーヒーは実は冷めてからの方が美味しいんですよ。

水野:面白いですね、それは初めて聞きました。

丸山:では次にBの方をお願いします。

水野:はい。抽象的な例えになるんですけど、これは緑色って感じがします。控えめってわけじゃないですが、落ち着いた冷静な感じというか。酸味の感じ方もさっきのAとは全然違いますね。

丸山:緑の感じは私もわかります。Aの方はカラフルさが際立っていて、具体的な色というよりも光の強さを感じるんですね。それに対してBの方は光の量は抑えめなので落ち着いた印象があります。多分そこで緑という言葉が出てきたのかなと私は思ったんですけど。

水野:まさにその通りです。あとは味の伝わり方に差がありますね。AとBどちらも色んな味がしますがBの方はその味の方向性が統一されているというか、いろんな味があるんですけどそれが一つにまとまって伝わってくる。逆にAの方は段階的にというか、探せば探すほどいろんな味が出てくるまるで宝探しのような感じで。

・サンプルA:主なコーヒー豆生産地…グアテマラ、ペルー
・サンプルB:主なコーヒー豆生産地…グアテマラ、ブルンディ
・サンプルC:主なコーヒー豆生産地…コスタリカ、インドネシア

丸山:では最後のCのテイスティングをお願いします。

水野:おーーー(笑)。これはまた全然違う。強いですね。

丸山:はい、強いです。このブレンドには今までのAやBと違ってインドネシアの豆が入っているんですが、これがけっこうパンチのある豆でして、強さを出したいときにはこの豆を使うことが多いですね。ほかにも人によってはハーブっぽさだったり、草緑の青っぽさを感じたりします。そういう意味ではAやBとはまた違う感じかもしれないですね。

水野:そうだったんですね。今までのものとはまた全然違う味がしたのでびっくりしました。でもこれ、ベートーヴェン感が強いですね。一般的なベートーヴェンのイメージに一番近いのはこのブレンドCな気がします。草緑という感じも自然からインスピレーションを受けていたベートーヴェンにぴったりだと思います。

丸山:そうですね。AやBの綺麗な感じに比べるとちょっとCの方が泥臭いというか、コーヒーのテイスティングだと「土の香り」っていうんですけど、これはポジティブな言葉で「人間味がある」というか、ベートーヴェンのいろんな葛藤とかも含めた「綺麗なだけじゃない」という感じはありますよね。

水野:わかります。このブレンドはまさに彼の生き様のようにド直球というか、ストレートパンチを食らった気分です。テイスティングって面白いなあ。でも個人的にはBが一番好きなんですよ。

丸山:なるほど。Bの場合だとしたら、ベートーヴェンのどんな曲をイメージされますか?

水野:そうですね。やっぱりピアノ曲でしょうか。ゆったりとしていて美しい、メロディメーカーとしてのベートーヴェンを感じます。Aは雰囲気が明るい交響曲。アップテンポで、オーケストラみたいな音色のカラフルさを感じます。Cになると、「運命」や「英雄」のようなベートーヴェンならでは!という曲が連想されますね。もうこれABCのセットでいいんじゃないですかね(笑)こんなに難しい三択はなかなかないです。

丸山:ちなみにCは若者が飲んでも入りやすそうな味でしょうか?

水野:入りやすいと思いますよ。やっぱり今でも僕らの世代が一番よく飲んでるコーヒーってシアトル系のセカンドウェーブだと思うんです。深煎りでガツンとくるような。そう考えるとCは馴染みやすさが一番あると感じますね。最初の口当たりは知ってる感じだけれど、味わっていく中で段々と感じたことのない風味とその奥行きに驚くみたいな、そんな新しい発見をして貰えるんじゃないかなと思いました。僕自身もクラシックをどう僕と同じ若い世代に広めるというコンセプトのもとで活動してます。その視点で見るとこのブレンドCはベートーヴェンと丸山珈琲の最適な入口になるんじゃないかなと感じます。ということを踏まえてCに決めたいなと思います。

丸山:私も異論ありません。たくさんの人にベートーヴェンとコーヒーをセットで楽しんでもらいたいですね。

〈プロフィール〉

株式会社 丸山珈琲 代表取締役社長 丸山健太郎
1991年に軽井沢で創業し、現在、長野と東京を中心に店舗を展開。世界中の産地を自ら巡り、個性豊かな各地の高品質コーヒー豆を直接買い付けている。素材そのものの持ち味を生かす丸山珈琲独自の焙煎技術によって個性が引き出されたスペシャルティコーヒーは多くの人から高い評価を得ている。

丸山珈琲オフィシャルサイト:https://www.maruyamacoffee.com/
丸山珈琲オンラインストア:https://www.maruyamacoffee.com/ec/

指揮者/クラシカルDJ 水野蒼生
1994年生まれ。2018年にクラシカルDJとして名門レーベル、ドイツ・グラモフォンからクラシック音楽界史上初のクラシック・ミックスアルバム「MILLENIALS-We Will Classic You-」をリリースしてメジャーデビュー。


コーヒータイムにぴったりなプレイリスト公開!

『Coffee Time with Beethoven』

このプレイリストは、コーヒータイムのほっとしたひと時に、ゆったり一緒に楽しみたいベートーヴェン名曲を、というコンセプトのもと選曲。
選曲に携わった株式会社 丸山珈琲の代表取締役社長 丸山健太郎氏は「ベートーヴェンの楽曲が時には熱情的だったり、穏やかであったりとさまざまな表情を見せるように、コーヒーもたくさんの表情をもっています。ぜひこのプレイリストを聴いてコーヒーを味わってください」とコメントを寄せている。

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