BUYER'S RECOMMEND
音楽専門店のクラシックマイスター達の一押しの1枚をご紹介!
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山野楽器
銀座本店 クラシック担当シニアディレクター須田 純一さん
MY RECOMMEND ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&合唱幻想曲 ロバート・レヴィン(fp)ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
ピリオド楽器演奏によるベートーヴェンのピアノ協奏曲録音の比較的早い例ながら、現在聴いても新鮮さが感じられる名演。名手レヴィンの即興性あふれる独奏と腕利き揃いのオーケストラが「皇帝」の新たな側面を描き出す。カップリングの合唱幻想曲は、モンテヴェルディ合唱団の圧倒的な歌唱がすごい!曲の理解を広げる名演だろう。
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山野楽器
AVソフト事業部 AVソフト商品課 課長峯岡 隆さん
MY RECOMMEND ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》、《エグモント》序曲、序曲《コリオラン》
いわゆる「ピリオド楽器」を使い、作曲された当時の演奏を再現するスタイルは今ではすっかり一般化しましたが、ピリオド奏法によるベートーヴェンの演奏が活発になったのは、まさにこのブリュッヘン指揮18世紀オーケストラによる衝撃の録音が発表されてからではないでしょうか。来日公演でも多く演奏され(最初はカザルスホールだった!)、響きの細部も見事にコントロールされ、今聴いても新たな発見がある永遠の名盤と言えます。
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蔦屋書店
商品企画本部 セルユニット 音楽MDチーム加藤 良子さん
MY RECOMMEND 運命~ベスト・オブ・ベートーヴェン
ベートーヴェンの生誕250年のメモリアル・イヤーに、何を聴いたらいいか迷われている方はこのコンピレーションCDをお勧めします。
クラシック音楽の名門レーベル、ドイツ・グラモフォンのアーティストの名演奏によるベートーヴェンの代表曲15曲がCD2枚に収録されていて税抜2000円のお求めやすい価格です。 漫画家・浦沢直樹さんが描いたベートーヴェンのイラストのジャケットも素敵でお買い得な作品です! -
タワーレコード横浜ビブレ店
クラシック担当田中 さとみさん
MY RECOMMEND アマデウス弦楽四重奏団「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第1番-第10番」
入社したばかりの頃、商品知識を学ぶことに必死だった毎日。そんなある日、先輩が自分のおすすめ盤をいくつか教えて下さり、その中の1枚がアマデウスSQのベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集でした。
じっくり聴く中でハッとさせる美しい旋律がいくつも登場し、アマデウスSQの温かい音色が魅力的な演奏。何て奥深い音楽なのだろうと感動を覚えました。 この録音はベートーヴェンの音楽は勿論、更に室内楽が好きになるきっかけを与えてくれた1枚でもあります。 -
タワーレコード名古屋近鉄パッセ店
クラシックバイヤー加藤 大貴さん
MY RECOMMEND マウリツィオ・ポリーニ/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番~32番
名盤の風格が色濃く残されているベートーヴェンの後期ピアノソナタの決定盤。 ベートーヴェンを聴く上でも欠かせない1枚でもあります。 ポリーニが39年の歳月をかけてベートーヴェンのピアノソナタを全曲完成させましたが、その出発点。 特に最後のソナタ32番なんて涙なしでは聴けません。
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タワーレコード
福岡パルコ店T さん
MY RECOMMEND ベートーヴェン: 交響曲第6番《田園》・第8番/ヘルベルト・フォン・カラヤン
田園』はタイトルどおり自然からの開放感ある安らかさが楽曲に反映されています。 各楽章にそれぞれ標題が付いていますがそれぞれ様々な表現を楽しめますのでオススメの作品です。 ちなみにベートーヴェンの交響曲には、標題のついている作品がありますが、ベートーヴェン自身がタイトルを付けたのはこの交響曲だけとのことです。 本人のこだわりが詰まった楽曲なところも魅力です。
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タワーレコード
梅田大阪マルビル店 クラシックバイヤー西川 智之さん
MY RECOMMEND カラヤン指揮 ベートーヴェン交響曲3番
クラシックを聴き始めた時はあえてベートーヴェンを避けていた。あまりにも有名すぎて敬遠していたところがあったが、避けて通れないと感じた頃に初めて買ったのがカラヤンの英雄だった。英雄というタイトルから勇壮な曲を想像したが印象に残ったのは2楽章の葬送行進曲だった。延々と続く悲愴感に溢れたメロディーに否応なく引き込まれてしまった。世の中にこんな音楽もあるのかと思った記憶に残る1枚。
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JEUGIA
草津A・SQUARE店副店長松田 直樹さん
MY RECOMMEND ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第30番~第32番/マウリツィオ・ポリーニ
一般的な人気曲「悲愴・月光・熱情」もいいですが、この最後のソナタの聴きごたえは格別。私は最初に聴いたのがこのポリーニ盤でした。当時ショパンのエチュードやストラヴィンスキーで正確無比な凄まじい演奏に圧倒されていた事もあって、一番好きなピアニストだったもので。「機械みたいで温かみがない」なんて言われたりもしていましたが、これはこれで名演だと思っています。強い打鍵が荒っぽくならず、技術に裏打ちされている所が好きです。
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JEUGIA
草津A・SQUARE店副店長松田 直樹さん
MY RECOMMEND ベートーヴェン: 交響曲第9番《合唱》/小澤征爾
第9は名演が多く、聴けば聴くほど好きになります。自分の場合は初めて聴いたのが小澤征爾の74年ニュー・フィルハーモニア盤。若さ溢れる颯爽としたシャープな演奏で激ハマリでした。で、このサイトウ・キネン盤もリリース後即買いしまして、予想はしていましたがそれ以上に深みと円熟味が増していて、ライヴの緊張感も相まって素晴らしい名演でありました。「ああ、小澤さんはどんどんカラヤン先生に近づいていくなあ…」と感慨にふけった事を覚えています。