~ Profile ~
プロトランペッターの父、ダンサー/女優の母という恵まれた音楽環境の中でハワイで生まれ育つ。小学校の頃から楽器を始め、中学の時にプロとして活動を始める。ジャズだけではなく中学、高校時代、多数のオーケストラでも活動をし、数多くのコンチェルトを演奏。地元の“天才少年”としてテレビ、ラジオの出演依頼が殺到。噂が広まり、高校三年の時ハワイ代表として全米高校オールスターバンドに選ばれニューヨーク・カーネギーホールで瞳れのメイナードファーガソンと初共演する。高校卒業後、ボストン、バークレー音楽院に奨学金(Maynard Ferguson Scholarship)で招かれ入学。在学中から地元のスタジオの仕事を先生達らとこなす。
22歳でバディーリッチ、ウディーハーマンなどのビッグバンドにリードトランペットとして招かれ、7年間の間、世界中を回る。数多くのアーティストのリードトランペッターとして活動後、89年に日本に来日。すぐに持ち前の読譜力、オールマイティーな音楽性でスタジオ録音、テレビ、アーティストのツアーサポートなどの仕事を始める。
吹奏楽、オーケストラ、学校講師、クリニシャン、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとしても幅広く活動を続け、95年に日本国内最高のメンバーを集め、ビッグバンド、“EM Band”を結成。
2000年に初のソロCD“Kick Up”リリース。2003年には2枚目のCD “City Of Brass”をリリース。2006/6/21に3枚目のCD “Times Square”を、初のライブアルバムとして最新録音メディアのSACD,5.1CHで発売。2008年5月21日には4枚目のCD“PLEIADES”を発売、世界レベルでの評価を得る。2010/9月には5枚目となるソロアルバム“ Skydance”を発売。
昭和音楽大学ポピュラー音楽コース、トランペット講師。国立音楽大学客員教授。大阪芸術大学客員教授。International YAMAHAアーティスト。
「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」の思い出
僕とNSBとの出会い。
来日して間もない頃(1990年頃?)、知人の紹介、と言う事で電話が有り、“ニュー・サウンズ・イン・ブラスと言う物の録音をお願いします”とスケジュールを聞かれました。
ポップスの吹奏楽、と言う事だけを知らされ、不安な気持ちでスタジオへ出向いたのですが、到着した所は品川駅近くのスタジオ。入ってみると60人位の人達が歩く場所も無いくらい一杯!(これが東京佼成ウインドオーケストラとの初めての出会いでもありました)初対面の方達ばかりの音楽家達に挨拶しながら、自分の場所に座り、気持ちの整理も出来ないうちに本番が始まりました。
僕もハワイでは中学、高校と吹奏楽をやっていて、とっても懐かしい響きの中での演奏。それもとてもハイレベルな音楽家達との録音なので、物事はとてもスムースに進み、あっという間に曲が出来て行く様子に感動したのを覚えています。岩井さんの優しさ溢れる指揮、的確な指示、どんなジャンルでも柔軟に対応、反応出来る佼成のメンバー、圧倒的なゲストプレーヤーの演奏、スタッフの気配り、すべてがトップレベルの状況で、本当に楽しく仕事が出来ました。
意外ですが、未だにポップスの吹奏楽用の譜面はアメリカではあまり手に入らない状況です。このように、毎年素晴らしいアレンジャー達による譜面が出版され、しかもその譜面がプロによって演奏され、CDで入手出来ると言う事は、日本の吹奏楽の高い水準と人気を支えているんだな、と実感しました。
尊敬する岩井さんをはじめとした素晴らしい作/編曲家達、佼成ウインドのメンバー、ゲストプレーヤー、そして情熱溢れるスタッフたちとの出会いが僕の宝物となっています。
これからも日本の子供達の夢を支えるNSBを宜しくお願いします!!!