リレー・コメント 萩谷 清 (はぎや きよし)

萩谷 清 (はぎや きよし) E. Guitar

~ Profile ~

1949生まれ 茨城県土浦市出身
1968年 GS「ブルーインパルス」のギタリス トとして『太陽の剣』でデビュー。GS解散後、
1973年猪俣毅&サウンドリミテッドのメンバーとして尾崎紀世彦、森山良子のコンサート及び
ツアーなどに参加。さらにスタジオミュージ シャンとして様々なアーテイストのレコーデイング、
コンサート等に携わる。1977年 ボストンバークリー音楽学院に留学。帰国後、宮川泰氏、
前田憲男氏、服部克久氏等の作品に参加。市川秀男グループ、大野雄二エクスプロージョンバンド、
BUSTERのメンバーとして活動し、また、渡辺貞夫、日野皓正、ロン・カーター、シェリーマン等と共演する。
83' フジTV「クイズグランプリ」オープニングテーマ作曲。
88' ラスベガスにて服部克久音楽畑オーケストラ「音楽畑コンサート」に参加。
90' NHK教育TV「ワンツードン」レギュラー出演。
92' 羽田健太郎を中心としたNHK総合「音楽は恋人」レギュラー出演。
94'~98' NHK総合「ときめき夢サウンド」レギュラー出演。
94' 宮川秦をリーダーとした名匠「宮川組」に参加。
95' 4月 日本クラウンより『HAPPY BIRTHDAY』(CRC-120174)発表。
6月 日本クラウンよりニューヨーク録音の全曲オリジナルアルバム『SO NATURAL』
発表。日本のフュージョンアルバムとして高い評価を得た。
自己のフュージョンバンド『SPB』を結成。
96' テレビ朝日「街だより人だより」テーマ作曲。
96’ NHK教育TV「ポピュラーピアノを楽しむ」レギュラー出演。
99' キリンシーグラムのCMにて「ACC賞」受賞。
00' VMEより『モンゴメリー ランド』(VGDBRZ0003)リリース。
03' サントリーホールにて読売交響楽団定期演奏会に出演。
クシュトフ・ペンデレッキ作曲「パルティータ」を演奏。
04' VMEよりSPB『STRAIGHTGIG』(VGDBRZ0011)
『STRIGHT EMOTION』(VGDBRZ0010)発表。
『NHKBS青春のポップス』レギュラー出演。
05' 11月 Kiyoshi Hagiya Trio 『Magical MistyLove』(VGDBRZ0019)発表。
08' えるごブラザース「HeratMade」(VGDBRZ0038)発売。
2011年12月 ニューアルバム『Imagine』(VGDBRZ0049)をリリース。

参加作品

第39集 ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2011 第33集 ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2005 第29集 ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2001 第23集 ニュー・サウンズ・イン・ブラス '95 第19集 ニュー・サウンズ・イン・ブラス '91 and more...

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「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」の思い出

ニュー・サウンズ・イン・ブラスの録音に参加するようになったのは、1991年からです。

私は長年フリーのギタリストとして活動しています。仕事の内容は様々、仕事場はあちこち、音楽のジャンルも、今日は童謡、明日はジャズ、明後日は昼が演歌で夜はロックというように、目まぐるしい「日雇いミュージシャン」です。

何年か続くレギュラーな仕事もありますが、私にとってこの長きに渡るニュー・サウンズ・イン・ブラスの録音の仕事はたいへん異例なことです。ここに参加させていただいてから、今年でなんと22年になるのです。岩井先生率いる東京佼成W.O.との仕事は、私にとっては貴重な経験の積み重ねであり、極上の楽しみとなっています。

さて、音楽において重要な要素は、リズムが作り出すグルーブ感やドライブ感だと私は考えます。ドライブ感やグルーブ感のない音楽は、あたかも”ワサビがきいてない寿司”のようなものです。私は様々なシーンで、リズム隊の一人として、常に全員が気持ちよくグルーブ出来るよう、ノリの良いリズムを作り出すよう、心がけているのですが・・・これがなかなか難しいものです。

しかし近年気づいたのは、私が心がけるこのノリが、東京佼成W.O.に備わってきたことです。東京佼成W.O.の演奏技術の高さは定評があるところですが、このノリが年々加わってますます良い演奏になってきているのです。全員がリズムに乗って、一糸乱れず音の固まりになったと感じる時、それが音楽を奏でる者にとって至福の喜びであると思うのです。

40年間毎年新しい試みに挑戦する編曲の先生方と、常に高い技術を持つ東京佼成W.O.の方々に、私は心から尊敬の念を持っています。そしてそのサウンドをまとめるスタッフの方達には頭が下がります。(最近このような大編成を録音出来るエンジニアが少ないのです)これからも東京佼成W.O.は進化を続けて行くことでしょう。そして同時に私自身も進化していきたいと思います。

このような素晴らしい音楽集団と仕事が出来ることは、私の財産であり誇りであります。

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